胎盤と絨毛1
胎児側の胎盤絨毛の様子です。臍帯(uc)は胎児と胎盤を結ぶ膠様組織からなるひも状の器官です。中に静脈血を通す臍動脈(2本)と動脈血を通す臍静脈(1本)があります。臍帯表面は羊膜(am)に覆われます。臍帯は胎盤で傘を広げたような絨毛膜板(cp)となり、この絨毛膜板から絨毛間腔にむかって絨毛幹(cot)が伸びこれからさらに細かく分岐してその先に絨毛(cv)が生えています。この絨毛は絨毛間腔内の母胎血に
触れ必要な物質代謝をします。
cv
cp
uc
cot
am
絨毛(cv)の拡大写真です。この突起が胎児側の絨毛と母胎側
の基底脱落膜との間にできた絨毛間腔で漂います。絨毛は母
胎血に触れる唯一の器官です。

胎児の血液循環については胎児循環を見てください。胎盤の
構造は前ページです。
臍帯
羊膜
絨毛膜板
絨毛幹
らせん動脈
絨毛膜板
臍帯
羊膜
絨毛幹
胎盤構造
左模式図を参照して実際の臍帯と胎盤絨毛膜板との関係、さらに絨毛膜
板から伸びる絨毛幹その先に生える絨毛の関係を見てみましょう。この写
真は胎児4週間の胎盤絨毛です。(HE染色)
臍帯上皮の移行変化です。胎児の皮膚は最初から重層扁平上
皮ではありません。胎児は羊水の中に浮遊し皮膚の上皮は立方
上皮の形態を見せます。重層扁平上皮に変わるのは出生間近に
なってからで、出産時新生児の皮膚は角質層が白くふやけた状
態で見られます。この写真は出生後の臍帯で胎盤側の上皮は半
透明の重層立方状上皮からなり胎児側臍帯(臍部)では重層扁
平上皮です。表層の角質層が剥がれて見られます。(HE染色)
胎盤側
胎児側
重層扁平上皮
立方状上皮
下の模式図と実際の臍帯と胎盤絨毛の写真を見てみましょう。
絨毛幹
cv