人の生命活動を直接司る中枢があるのが脳幹です。これは脳幹の一部です(脊髄は脳幹に含まれません)。橋脳はここから多くの脳神経を出します。脳幹に見られる縞模様の網様体は神経核と白質線維が入り交じった場所です。
脳幹は中脳、橋脳、延髄をいいます。
中脳です。中脳は脳幹の一部で、視覚反射、聴覚反射の中枢があります。また脳神経(12対)の滑車神経、動眼神経、三叉神経が中脳から出ています。また中脳の断面構造では中脳被蓋に黒質赤核が見られます。黒質は神経細胞にメラニン色素があります。ここでド−パミンが作られ神経伝達に関与し、これが減少するとパ−キンソン病が起こると言われています。黒質は大脳皮質、線条体(レンズ核の被殻と尾状核)と連絡しています。赤核は錐体外路系(大脳皮質運動領から出た線維が大脳基底核、中脳被蓋、小脳核と連絡し最後に脊髄前根に終わる伝導路)の要で骨格筋の緊張無意識の協調運動を行なっている重要な神経核です。
黒質
中脳水道
赤核
延髄の横断面髄鞘染色です。 延髄は脳幹の一部で生命
活動に関わる中枢(呼吸、心臓、血管運動の各中枢など)
があります。また運動性脳神経起始核、知覚性神経核、
中枢神経との連絡を行う連合核など多くの神経核がありま
す。 オリ−ブ核は錐体外路の神経路です。(KB染色)
錐体路
オリ−ブ核
延髄網毛体
舌下神経核
中脳黒質に見るメラニンを持つ神経細胞です。このメラニンを持つ神経細胞は他に橋脳青斑核にも見られます。
HE染色ではメラニンは茶褐色で見られ、ヘモジデリンに似ていますが、もちろん鉄反応は陰性です。パ−キンソン病の時には細胞質内にLewy小体と呼ばれる好酸性の球状封入体が見られることがあります。(HE染色)
中脳黒質のメラニン神経細胞です。(KB染色)
延髄
橋脳
中脳
黒質
網様体
青斑核
延髄には心臓・血管運動、呼吸運動の中枢がありま
す。下図写真と見比べてください。錐体路は大脳中心
前回からでた運動下降路神経が通る部位です。これ
は延髄の下端で反対に移動(錐体交叉)します。
脳幹