松果体は第三脳室の後端(中脳水道の始まる位置)か
ら上部に飛び出した8mmから10mmぐらいの神経性内分
泌器官です。松果体を構成するのは松果体細胞、神経
膠細胞、無髄神経線維です。外側は軟膜に包まれ、松
果体内部に侵入し小葉を作ります。↑は第三脳室を構
成する神経組織でが第三脳室です。(HE染色)
松果体
手綱交連の一部
後交連の
一部
松果体は第三脳室が細い中脳水道に移行する部位で上
部に飛び出した神経組織由来の内分泌器官です。この写
真は大脳半球を正中断で見ています。半球を結ぶ手綱交
連と後交連から伸びた神経組織が松果体本体に変わり起
始部の軟膜血管から栄養を受けます。
第三脳室
乳頭体
橋脳
第四脳室
後交連
松果体
中脳水道
嗅神経
視神経
乳頭体
中脳黒質
赤核
松果体
左写真の赤腺で切断さ
れた位置の脳底から(赤
矢印の方向)見た写真で
す。中脳以後の小脳、橋
脳、延髄を取り去ってあり
ます。中脳下部に中脳水
道の小さな穴が見られ、
その下に松果体がありま
す。中脳水道の上部は第
三脳室になり、ここでは見
られません。
松果体は矢印の部位で神経組織とつながり、神経組織から
分化した器官であることがわかります。松果体の上部は第
三脳室となります。また松果体はメラトニンを分泌し、皮膚メ
ラニン細胞の色素を褪色させると言われますが人などのほ
乳類ではその作用は見られないと考えられています。また
松果体は視交叉上核で支配される日周リズムによって交感
神経を介してメラニンの分泌の日周リズムが作られます。こ
のような外界の日照時間によって松果体は機能が規制され
ており、この機能は一般的に生物時計(体内時計)と言われています。 (MT染色)
松果体内部は軟膜から侵入した結合組織によって小区画
の小葉構造を見せます。また神経組織から入る神経膠細
胞によって内分泌細胞である松果体細胞は支持されます。
(MT染色)
小葉構造の基底膜側の細胞は一見円柱上皮性の構造を
見せます。小葉を構成する結合組織中には血管が豊富で
分泌されたメラトニンを受けます。(HE染色)