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NLG_53

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  第53回大会報告一覧 印刷用PDFファイル【地域保健】

【地域保健】(一般演題示説G)まとめ

座長:明石都美(名古屋市千種保健所)


G−1「音楽療法を評価する方法に関する基礎的研究」

 音楽療法の客観的な効果の判定方法についての研究、考察であり、介護度の軽減という観点からの指標が示された。よく知られている採血によるNK細胞活性、脳波測定など、身体的侵襲を伴う方法は否定的となっている根拠が理解できるものであった。会場からも複数の質問があり、研究症例が少ない等の課題もあり、今後に期待する内容であった。

G−2「2006年度のノロウイルス検出事例について」

 昨シーズン大流行となったノロウィルスについて、集団下痢症(有症状者と無症状者)での検査結果と感染症発生動向調査での検査結果を分析、考察した発表である。発生動向調査から検出された遺伝子型について、約2週間後に集団感染事例からも検出されるという、流行予測が期待できる結果が示された。会場から、ウィルス検査についての専門的な質問や、集団生活施設等での普及啓発の大切さ等活発な質疑であった。

G−3「保健所デイケア30年からの考察〜当事者交流の今後の方向性〜」

 精神障害者のデイケアについて、保健所デイケアが開設された昭和51年当時の状況と、現在の参加者の参加目的を比較する中で、保健所デイケアの今後の役割、方向性が示されている。開設当初の「作業所設立やボランテイア育成」の核となった存在から、当事者本人のピアサポート力を活かし、「楽しく安心できる憩いの場」へと変化している状況が分りやすく示されていた。

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