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!!!一般演題セクション2(母子保健・歯科保健)のまとめ
!!報告者:座長 永田知里(岐阜大学大学院医学系研究科 疫学・予防医学分野)
 
母子保健・歯科保健として演題5つを担当しました。「岐阜県岐阜保健所における思春期保健対策の取組み」、「乳幼児健診方式子ども事故サーベイランス・データの利活用」、「弱視児童生徒用拡大教科書無償給与について」、「N町における都市的地区と農村的地区のむし歯有病者率の比較と生活習慣・生活環境要因の検討」「愛知県におけるう蝕対策の一手段としてのフッ化物先口」です。どれも公衆衛生の実践活動から生じる問題点を指摘しており、行政のあり方を考えさせられる演題でした。教科書的に方法論を整えれば格段な成果が期待されるというものでもなく、何らかの制限の中で現状を見据えながらの公衆衛生活動もいくつか紹介されたと思います。以下、各演題について紹介します。

「岐阜県岐阜保健所における思春期保健対策の取組み」では、県の教育委員会の全面的支援が得られない中で、何とかいくつかの高校、大学に協力いただき、性教育を中心としたピアカウンセリングが行われています。「乳幼児健診方式子ども事故サーベイランス・データの利活用」では子どもの事故について精度の高い登録システムがない中、情報の質は低いものの乳幼児健診を利用して実態の把握に努めようとしています。「弱視児童生徒用拡大教科書無償給与について」では、弱視児童生徒のための大教科書無償給与の制度の盲点をついて暴利をたくらむ悪質な業者の存在がうかがわれ、国の政治のあり方、国民の(自分も含め)無関心さをも考えさせられます。「N町における都市的地区と農村的地区のむし歯有病者率の比較と生活習慣・生活環境要因の検討」では地区による差が指摘され、これもむし歯に限らずいろいろな問題点を孕んでいるかも知れません。「愛知県におけるう蝕対策の一手段としてのフッ化物先口」では県が中心となり、本格的なう蝕対策が実施されていることが紹介されました。具体的な目標の設置、教育委員会、歯科医師会、薬剤師会、大学歯学部等の関係機関との連携づくりも入念で、中間評価ではフッ化物先口実施率は目標を上回りました。施策として位置づけられることによって、このような格段の成果が得られることがはっきりと示された例でした。