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2009年12月 アーカイブ

2009年12月31日

最初の一歩

2009年は私のこれからの人生という意味では、すべてのスタートとも言えるもので、2008年11月から始まった小児科人生の最初かつ大きな一歩になった。

神経グループでは一人の患者さんの死と向き合うことになり、血液グループでは思春期の患者さんの移植という大きな節目に立ち会うことになり、大きな山を越えることになった転移性脳腫瘍の患者さんをICUに送り届け、新たな土地へ移った。


研修医から小児科医へのステップアップは思いのほか急速なもので、知識も心構えも間に合わないままその場に対峙しなければならない状況となった。勝手にそんな自分へプレッシャーを感じて、自分の行為が果たして正しかったのか、害は及ぼさなかったのか、家に帰ってからも不安を感じて、眠れない日々を過ごした。自分の無力に投げられた言葉に傷つくこともあった。すべての患者さんを幸せにはできなかったかもしれない。救急外来で待ちぼうけにしてしまったり、うまく説明ができずに不安をあおってしまったり、判断が空回り入院が長引いてしまったこともあったり、いろいろな失敗が気づかないものも含めて本当にたくさんあったと思う。心の中でいつも謝っていた。いつもそういった不安や後悔や懺悔を抱かなければならないのが、つらいと思うこともあった。

けれどその一方で、ぐったりしていた子供たちが元気にはしゃぎ回るようになったり、温かいメッセージをもらったり、なかには「家に帰ったら、ツジ先生ごっこが早速始まりました」と嬉しい報告をくれた人もいて、そういった一つ一つのことがが私のことを支えてくれた。学問的に興味深いものにも出会って、それが日々のなかで知的好奇心を高めてくれた。

一年目は一生に一回。
そのとき感じた一つ一つを踏み台に、次の二年目という場所に踏み出していくのです。

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