第15回認知神経科学学会

 第二回認知症テスト講習会のお知らせ


 21世紀になると高齢者の数が増大し、この傾向は世界中に広がり始めています。 そしてこれに伴い、認知症患者の数が急増しつつあります。 一方、最近では認知症の原因解明や根本治療薬の可能性がでてきたことなどから、 認知症の症状をとらえるための認知症テストの重要性が高まってきました。
 本年の第15回認知神経科学会学術集会では第2回認知症テスト講習会を開催することにいたしました。
 対象者は医師および心理士(心理系の大学卒業者)および予定として認定心理士 (認定心理士の資格認定についてはインターネットで参照してください)といたします。
 またその内容は現在おこなわれている認知症の国際的プロジェクト(アルツハイマー病神経画像戦略、略称ADNI)で 使用されている認知症テストに関するもので、日本版MMSE短時間精神状態検査とアルツハイマー病評価尺度−認知行動−日本版(ADAS-COG-J)を 取り扱います。ADAS-COGについては米国とほぼ同じ認定を行う予定です。
 認知症テストの実施や結果の解釈には、認知症の臨床的知識が欠かせないものです。 今回は「テスト施行に必要な臨床知識(1)認知症の精神症状」を講じ、「医療関係の心理テスト施行の資格問題」についても論じます。
 第2回認知症テスト講習会に出席ご希望の方は前もって事務局にEメールで参加なさる旨の連絡をお願いいたします。 (Email: jscn-gakkai@umin.ac.jp

   2010年4月 認知神経科学会 理事長 杉下 守弘