ワイドボディの製作 002 FRPとは?


最終的にボディの表面に使う材質は鉄板・FRP・パテのいずれかになります。鉄板を叩いて(いわゆる板金ですね)フェンダーを作るのが一番なのですが、DIYでは(そして多くのショップでの作業は)パテとFRPに頼ることになります。今回はFRP作業を説明します。


ガラス・カーボン繊維のシートにFRP樹脂をしみこませて硬化させることにより、いわゆる「FRP」になります。


平織りのカーボンクロスです。これをFRPで硬化させたものが、いわゆるウェットカーボン製です。
カーボン繊維の織り方により、平織りと錦織があります。錦織は仕上がりはきれいですが、作業性が悪いので使用しません。

カーボンFRPは重さの割りに強度があるのが特徴です。今回はフェンダーの裏側に使用しました。
もちろん、ガラスマットよりは高価です。


こちらは従来のガラスマットです。作業性に優れており、今回は表面の仕上げに使用しました。


作業の前に、保護する面はアルミテープでしっかりマスキングしておきます。
硬化したFRPが、作業しない塗装面につくと大変です。


ポリエステル樹脂です。パラフィンの含有の有無によって、インパラ・ノンパラの2タイプがあります。
インパラは表面の仕上げに(ベタベタしません)、ノンパラはシートを積層するのに使います。

 
硬化剤を適量(僕はいつも5% volです)と混ぜると、樹脂は硬化しはじめます。
容器は樹脂に反応しないものを使います。
硬化時間は季節により異なり、夏では数十分、冬には数時間かかることもあります。


気泡をローラーやハケで抜きながら、樹脂をクロスに塗りこんでいきます。


カーボンクロスはこのような感じになります。気泡をローラーで抜きながら、クロスを重ねていきます。


裏側なので見た目はかなりいい加減ですが、3枚ほどクロスを重ねると強度は十分になります。


オーバーフェンダーの裏側です。見えないところですが、しっかり補強します。


この画像では4枚のカーボンシートを積み重ねています。


一方、フェンダーの表側はガラスマットで通常のFRPにしています。


作業が終わったら、硬化しないようにローラーはよくアセトンで洗浄しておきます。
ハケは使い捨てでもいいと思います。

大幅な造形はFRPだけでは難しいですが、エアロの補修、ラインの延長・修正、ダクトの追加、であれば同様の作業で簡単に行えます。

つづく♪