ワイドボディの製作 001 フェンダーの製作・発泡ウレタンとは?


DIYによるワイドボディの製作です。DIYのため、通常ではありえない作業工程で作ってしまいました。


まず、グラフィックを全て剥がしました。


さて、どこからはじめましょうか。ワイドボディ化にあたって選択肢をいくつか考えました。

もっとも一般的なのはAPRのワイドボディキットです。APRのワイドボディキットはフロントバンパー、
リヤバンパー、サイドステップ、(すでにワイド加工済み)、さらにリヤフェンダーのワイド部分からなります。
しかし、それでは面白くありません。

アメリカでは、BRSフェンダー (APRの前身でもあります)というZZTセリカ用のFRPオーバーフェンダーがあります。
絶版になってしまいましたが、これを入手してスムージングすることも考えました。
しかし、それではやっぱり面白くありません。


やはりワンオフ加工で行こうと決めました。ワンオフでワイドボディを作るのには、いくつかの方法があります。

最もデザイン的に自由が利くのは、ウレタン等の軟質の素材からつくりはじめるやり方です。
ボディ全体に発泡ウレタンを盛り付け、自由な形に切り出していきます。


業務用の2液混合タイプの発泡ウレタンです。


1:1の割合でプラスチックの容器に入れて割り箸で攪拌します。


すぐに発泡がはじまります。モコモコモコ・・・とどんどん膨らんでいきます。


最終的にはここまでふくらみます。30分もすると硬化が終了します。


切削が可能になります。

これを直接ボディに盛り付けて、削ることで形を作っていくわけです。しかし、この方法では造形は自由に出来ますが、仕上げが大変です。最終的にボディの面をハード化といって、固いFRP面にしなければいけません。その際にボディのウレタンから型を取ってFRPで作りなおす or ボディのウレタンの面にさらにFRPを貼っていくという作業が必要になります。さらに「面出し」といって表面を平滑にするための作業も大変です。どう考えてもDIYの域を越えてしまいます。ちなみにこの作業をショップで行うと、工賃セリカ1台分以上(?)、納期も半年ぐらいかかりそうです。


ここで思いついたのが、既製品のオーバーフェンダーの形と面を使うことです。他車種用のオーバーフェンダーを流用し、ラインをセリカにあわせるために修正していきます。ボディの鉄板とはパテでスムージングしますが、オーバーフェンダーのライン自体は出来る限り製品の面で仕上げていく方法です。ショップでワンオフのオーバーフェンダーを作るときに、バニングやワゴンではこの手法で作ることが多いようです。フロントバンパー・サイドステップ・リヤバンパーの修正込みで、工賃は50万~100万、納期は2-3ヶ月になることが多いようです。


「後付け感」をなくすためにはオーバーフェンダーはリベット留めよりはスムージングした方がベターです。また、フェンダーの出し幅にもよりますが、片側30mm以上ワイドにするような場合では、サイドステップ・フロントバンパー・リヤバンパーのボリュームも横に増やさないと、デザインが破綻してしまいます。フェンダーだけ作ったのでは、「前後からタイヤ下部が丸見え」になって、バランスが悪くなってしまいます。


流用するオーバーフェンダーですが、セリカはホイールアーチが小さいことに気づきました。一般的にオーバーフェンダーにすることの多い車種、スカイライン(GTR含む)、RX7、スープラ、フェアレディZ、シルビア、等はホイールアーチが大きいのでサイズが全くあいません。


そこで敢えて、サイズの小さい上半分だけのオーバーフェンダーを張り合わせて使っています。
ニコイチにすることで小さいRで半円状のオーバーフェンダーにしています。


この製品はABS製でリベット留めを前提に作られているようです。


2枚をはりあわせて仮止めしたら、金ノコで切断します。


リベット部分に干渉しなように、小さい切れ端に切れ込みをいれます。


裏側からこのように貼り付けて、強度を出します。


接着するために100番で足付けしておきます。


2液のエポキシ接着剤を使用します。最近ではフォーミュラカーも接着剤で作られてるんですね。


しっかり固定して一晩かけて硬化させます。


段差はパテでスムージングしておきます。裏側もセメントパテでがっちり固定します。


これでセリカのフェンダーにあう貼り付けオーバーフェンダーが出来ました。
同様に、前後左右の4枚分作ります。2台分のオーバーフェンダーで1台分になってます。


イメージがわかないのでとりあえず仮止めしてみました。このままではダメダメですね。


リヤにも付けてみました。やっぱりスムージング&ラインを大幅に修正する必要があります。
このフェンダーで片側50mm、両側では100mmワイドになります。

つづく♪