質問力
 10月25日(水)日本公衆衛生学会での介護予防フォーラムに参加できた。(ボランティアで参加してくれた方には感謝します。)介護予防は介護保険の経費削減の一手段で、いかに要介護になりそうな人(特定高齢者)を見つけ出し、アプローチしてゆくかが大きな課題である。各市町村ではその取り組みについて試行錯誤し、いろんな工夫がされている。シンポジウムだったので一通りの発表が終わったとことで、このシンポジウムは難しい用語が飛び交って、「どうしてますか?」「それは今後の課題ですね」で平和に終わるのではないかと思い、聞いていて睡魔に襲われそうになりながら、時間の経過を追っておりました。ところが、ある人が、その介護予防と題して特定高齢者をわざわざ探し出し、レッテルを貼るような形で対応しても効率が著しく悪く、無駄なのではないかという「質問」を投げた。それまでは、制度ありきで、それに乗っ取ってこうしました、の世界だったのが、その質問によって、一気にその活動の本質を考える場面展開になりました。座長は青ざめたでしょう。どういう展開になるか・・・。結局はその内容は打ち切り、話題展開されたが、いい質問が出たもんだと思った。いい質問は大切である。それによって、大切なことがわかったり、考えたりできるのである。
 なご*苑に行って気づいたのは、質問の仕方についてであった。うまく質問すると、いろいろな情報が入ってくる。しかし質問の仕方によっては、話が途切れてしまったりするのである。日頃の授業でも質問したことがない人が、質問していくということは大変な勇気がいると思うが、それを乗り越えて是非とも質問がうまくできる能力「質問力」を身に付けてほしい。
 いま、できることとは、授業を良く聞き、話のポイントをつかむための質問(最小はなんでも良い)をどんどんしてみることであろう。恥をかいても構わない。基本的に自分のために聞くのだから。でもそれは皆のためにもなるのである。「お〜〜がんばっとるな〜〜」と。

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