多発性付着部炎研究会の趣旨
我が国のリウマチ学における脊椎関節炎の現状は欧米との差が拡大している。その原因はリウマチ専門医においても、この疾患を熟知しているとは言い難い。そのため、多くの診断未確定患者が放置されている。
この現状を打破するには国内の診療を国際的レベルに引き上げ、全国津々浦々の医療機関で、真摯な取り組みがなされる必要がある。多くの患者達が救われるためには最新の考え方を学び、浸透させ、診断、治療、研究、教育ができる医師の増加を期待しなければならない。とくに若手医師の育成が急務である。
多発性付着部炎が根幹にある脊椎関節炎の中で、近年、軸性脊椎関節炎、あるいは末梢性脊椎関節炎という診断がなされるようになった。我が国のリウマチ医が十二分に認識すべきことである。また、従来、我が国では十分な対応がされて来なかった高度の疼痛を訴える脊椎関節炎患者も存在する。この問題にも真摯に取り組む体制を推し進める必要がある。
今後の展望として、本邦でのエビデンスを打ち立てる必要性がある。欧米の論文では多施設間の研究が多く、国境を越えて協力しあう姿が見える。今後、学会発表あるいは論文発表でも多施設の臨床研究、あるいは治験などを計画して行く必要がある。 本研究会は将来的にも活動を継続する。
代表世話人挨拶
4月23日に行いました世話人会で、代表世話人を仰せつかりました秋岡です。平素は本会の運営にご協力賜りありがとうございます。
本会は、4年前の秋に私が発起人の一人として発案し、多発性付着部炎に関わる本邦のエキスパートが集い当該分野の発展に寄与することを目的に、平成25年3年に会員5人で始めました。様々な事情からメンバーの変遷はございましたが、診療科横断的なメンバー構成で、単なる交流のみならず、プロダクティブな活動を行っております。
さらなる発展を目指し、学術および臨床の両面におけるエキスパート集団としての責務を果たすべく、活動していきたいと思います。これから2年間、本学術団体の代表として、そして研究会事務局の取りまとめとして、会の発展に尽力したいと存じます。皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。
多発性付着部炎研究会 代表世話人
京都府立医科大学小児発達医学 秋岡親司
多発性付着部炎研究会 メンバー
代表世話人 | 秋岡 親司 | 京都府立医科大学大学院小児科学 |
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世話人 | 阿部 修治 | 阿部整形外科リウマチ科クリニック |
片山 耕 | 片山整形外科リウマチ科クリニック | |
公文 義雄 | 近森病院リウマチ 膠原病内科 | |
後藤 仁志 | 大阪市立総合医療センター 総合診療科 | |
斉藤 究 | さいとう整形外科リウマチ科 | |
佐藤 正夫 | 海津市医師会病院 整形外科・リウマチ科 | |
鈴木 康倫 | 福井赤十字病院 腎臓・泌尿器科 | |
答島 章公 | JA徳島厚生連 阿南医療センター リウマチセンター | |
八田 和大 | 天理よろず相談所 総合内科 | |
森田 充浩 | 藤田医科大学 整形外科 | |
顧問 | 杉本 英治 | 自治医科大学 放射線科 |
名誉顧問 | 七川 歎次 | (故人) |
浦野 房三 | 南長野医療センター 篠ノ井総合病院 リウマチ膠原病センター |
事務局
所在地 | 〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465 京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学教室 |
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TEL | 075-251-5571 |
FAX | 075-252-1399 |