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メッセージ

伝統と若い力を融合して小児科医学の未来へ

小児科医師を目指す医学生や若い先生方へ

東京大学医学部附属病院 小児科
前教授 岡 明

私たちは日々の臨床や研究を通じて、皆さんに小児医療や小児医学研究の素晴らしさや醍醐味を伝えていきたいと思います。それは医療についていえば、全身の医療であり、子どもや家族の心も含めた総合的な医療であり、医療を通じて我々医師の人間性も育まれるものであると思います。また研究面では、遺伝、発生、がん、新生児、成長、発達、臓器としては血液、心臓、腎、脳神経、内分泌系、免疫系、 感染症、さらには心理や発達障害など、ともかく広い範囲をカバーしておりますので、医師が自分の興味を抱いた領域を選ぶことができます。またどの領域にも、東京大学医学部小児科のネットワークの中で、必ず先達となる素晴らしい先生方との出会いがあります。

大学の医局の役割は、皆さん若手医師の人間の成長とキャリア形成を手助けするものだと思っています。医師は、医師免許を得た時からがスタートです。時には進路に迷ったり壁にぶつかることもあります。メンターとなる先輩医師との出会い、また個々の医師に合わせた助言や時には忠告などが、医師の成長には必要です。そうした場を皆さんに提供することが、東京大学医学部小児科の大事なミッションだと考えています。

先端的な医療の知識と技術の修得については、まず大学病院の毎日の診療の中で丁寧に指導されていきます。その後医師教育は東大病院内だけでなく、 多くの医局の先輩の先生方が様々な施設で活躍しておりますので、そのネットワークの中で経験を積み、 数多くの優秀な小児科医師が育っています。5年後にはほとんどの医師が小児科専門医を取得します。

研究面では、分子生物学·細胞生物学的な手法を用いた基礎的研究はもちろん、 臨床的研究も活発に行われています。毎年多くの医師が大学院を選択し、先端的な研究を行っています。また、 研究や臨床でたくさんの医局員が欧米に留学しています。教室の卒業生は国立成育医療研究センターやその他の小児病院、全国の大学病院、関東·東北·中部·東海地方の基幹病院、厚生労働省、各種大学、実地医家などの幅広い分野で活躍しています。小児科学教室と関連施設では、女性医師が生涯を通じて自信を持って元気に働動くことのできる環境を整備するよう努力しています。

小児科医としての充実感を皆さんに伝えていきたいと思っていますので、 まずは気軽に声をかけてください。皆さんとの出会いをお待ちしています。