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演題 コメント メモ
Pruritic Papular Eruption 体幹、四肢に強い痒みを有する痒疹が多発する疾患で、prurigo nodularisの一つと考えられている。HIV患者に合併することがある。prurigo nodularisよりも組織学的に、好酸球浸潤が少ないといわれている。 治療は、UVB照射が有効といわれている。
benign cephalic histiocytosis 自然消退するnon-X 組織球増殖症の1型である。  小児それも生後3年以内に発症し、頭部頸部主として顔面に好発し、粘膜や掌蹠、内蔵、骨などは決して侵さない。小児のうちに瘢痕は残さず自然消退する。  組織的には、真皮上層に組織球様細胞が浸潤する。浸潤細胞の核には豆様の小胞がみられ、境界明瞭な泡沫状の原形質を有する。原形質内には、油滴は認められず、多核巨細胞も認めない。電子顕微鏡においてcommma shaped bodyあるいはworm like bodyという特徴的な構造が認められる。
unilateral nevoid telangiectasia(片側性母斑性毛細血管拡張症) 妊娠に伴って片側性に線状、帯状に血管拡張が生じる疾患。 多くは出産後皮疹の消退を認める。 皮膚臨床、41、1807、1999
congenital self-healing Langerhans' Cell Histiocytosis histiocytosisのなかのLangerhans' cell histiocytosisの1型であり、生下時または生後数週間以内に皮疹が出現するが、数ヶ月から1年で自然消退する疾患である。 電子顕微鏡所見が特徴的である。同一細胞質内にバーベック顆粒とミエリン様laminated dense bodyが同時に存在することを特徴とする。 皮膚臨床41、1777、1999
amyloidosis cutis nodularis atrophicans 限局性アミロイドーシスのなかの結節状のアミロイド沈着を示す限局性結節性アミロイドーシスの1型であるが、特に皮膚表面の萎縮を伴うものをいう。 シェーグレン症候群の合併が多い。 皮膚臨床41;1753、1999
シクロスポリン PSSに1mg/kg/dayで手指の浮腫に効果的
FK506 T cell抑制作用強い epidermis thinnとなる。細胞毒性もある。 dsDNA抗体抑制 systemicに症状を抑制する。 顔面にファーストテョイスしかしカポジなどの副作用があるため外用開始3日目、1週間に見るべき。
MRL mouse SLE model mouse 胸腺がないマウス
輪郭状紅斑erythema marginatum リウマチ熱に見られる淡い環状紅斑
Darie遠心性環状紅斑 この典型例は、非常に少ないと思われる。臨床的にはかなり浸潤の強い紅斑で、掻痒、水疱、鱗屑などは認めない。組織学的にも真皮全層の血管周囲性の密なリンパ球浸潤(coat sleeve状)
遠心性丘疹性紅斑 比較的良くある疾患である。かなり強い掻痒を伴う。治療に抵抗性で、年余にわたり再発を繰り返す。治療としては、抗ヒスタミン剤内服、ステロイド外用などを最初はおこなうが、あまり効果がないことが多い。グリセオフルビン内服、DDS内服などが効果的なことが多い。組織学的に、汗管周囲性に、リンパ球浸潤がみられることが多く、発汗との関係が示唆される、水タオルなどで冷却することはこの疾患には有効である、
壊死性遊走性紅斑(necrolytic migratory erythema) グルカゴノーマの初発症状 紅斑の表面に小水疱、小膿疱が生じ、鱗屑、びらん、痂皮が付着するのが特徴。陰股部などに好発、口角炎、舌炎、脱毛、爪変形を伴うことが多い。
環状紅斑 Darie(深在性)環状紅斑と潜在性(非定型)環状紅斑に分けられる。
血管神経性環状紅斑(erythema annulare angioneuroticum) 幅数mmときわめて細い環状紅斑で、掻痒などの自覚症状はない。じんま疹の一種と考えられる。
固定性迂回状紅斑(erythema gyratum perstans) 固定性地図状紅斑(erythema figuratum perstans) 家族性環状紅斑(familiar annular erythema) 幼児期から小児期に発生し、長期にわたって反復を繰り返す、まれな疾患。これら3疾患は基本的には同一疾患と思われる。
非定型環状紅斑 原因としては、1.微生物感染 1)細菌2)ウイルス3)真菌  2.薬剤 1)サリチル酸塩 2)抗マラリア剤 3)金製剤 3.食物 ブルーチーズ(ペニシリウム?)  4.ホルモン 1)性ホルモン(妊娠との関係) 2)甲状腺ホルモン 5.内臓疾患(胆石など) 6.内蔵悪性腫瘍 これら多種の原因が報告されており、再発を繰り返すような環状紅斑をみた場合にはやはりこれらの原因を検索する必要があると思われる。
慢性遊走性紅斑(erythema chronicum migrans) Lyme病の皮膚症状
グリコール酸によるケミカルピーリング 難治性ざそうにたいして10%CPを2から3週間に1回施行。 肝斑には効果ないようだ。 皮膚臨床41(12)1889,1999
妊娠と薬剤 外用剤に関しては、妊娠5ヶ月からは、短期であればステロイド外用も行ってもほとんど胎児には影響はないものと思われる。ヴェナパスタは危険度0、エンペシッドも危険度0なので外用してもよい。
acrokeratoelastoidosis of Costa 若年者に生じる。手背と手掌、足底と足背の境界部に2〜4mmの硬い光沢のある丘疹が集簇。     組織的には、角質の局所的肥厚、有棘層の全体的な肥厚。真皮では弾性線維の断列と減少。 皮膚病診療21(11)1055,1999
facal acral hyperkeratosis 手背と手掌、足底と足背の境界部に円形または多角形のクレータ状の丘疹。組織学的に真皮には弾性線維の変化は認めない。 皮膚病診療21(11)1055,1999
degenerative collagenous plaques of the hands 40から60歳に多くみられる。日光暴露の既往あり。 角化性、光沢のある黄色丘疹が拇指、示指の辺縁、3指、4指、手の尺側に帯状に配列する。膠原線維と弾性線維の変性が著明。elastoidosis 皮膚病診療21(11)1055,1999
keratoelastoidosis marginalis of the hands 慢性の日光暴露をうけた手を使う仕事をもつ高齢者に多い。個疹はacrokeratoelastoidosisに似るが、発症部位は、道具を握る部位で示指の橈側と拇指の尺側の辺縁に見られる。組織的には弾性線維の変性が著明である。degenerative collagenous plaques of the handsのvariantとの考えもある。 皮膚病診療21(11)1055,1999
acute infantile hemorrhagic oedema(AIHO) Henoch Schonlein purpuraの1型との考えもあるが、発症年齢が2から24ヶ月と乳児に多く、皮膚のみの症状で腎機能障害などの全身性の症状はほとんど認めず、2から3週間で治癒し、その後再発を認めないという点でHSPとは異なる。 J Am Acad Dermatol:1999;41:837-9
fibrous hamartoma of infancy 生後2年以内に生じる軟部腫瘍である。組織学的に 1)fibrous tissue fprming trabeculae 2)immature ,small ,round cells that represent primitive mesenchyme, 3)mature sdipose tissue jaad 1999,41:857-9
minocycline use of minocycline increased the risk of developing lupuslike syndorome 8.5 fold in the cohort of young acne patients. arch intern med 1999,159:943-947
botulinum A toxin intracutaneous injection of votulinum A toxin reduces severe axillary hyperhidrosis resistant to convenitional therapy. Br j dermatol 1999;140:677-680