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東京大学医学部附属病院
口腔顎顔面外科・矯正歯科
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病気の種類・治療法

病気の種類・治療法

  1. 口唇口蓋裂
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  3. インプラント治療
  4. 顎変形症
  5. 口腔癌・口腔粘膜疾患
  6. 外傷

顎関節症

顎関節症とは

顎関節症は、

  1. 顎関節部および咀嚼筋の疼痛(顎やその周りの筋肉が痛い)
  2. 関節雑音(関節の音がなる)
  3. 開口障害(口が開けられない)ないし顎運動異常(顎の動きがおかしい)

を伴う「顎の慢性的な疾患」に対する臨床的な診断名として用いられ始めたもので、日本顎関節学会(1996)は顎関節症を次のように定義しています。

「顎関節症とは、顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害または顎運動異常を主要症候とする慢性疾患の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円板障害、変形性関節症などが含まれる。」

上記の1、2、3の少なくとも1つ以上あることが特徴です。

顎の位置の変化や筋の圧痛(押した痛み)のみの場合は顎関節症に含めません。頭痛や耳疾患、精神疾患、神経疾患なども含めません。

その病態には以下の1〜5を含みます。

  1. 顎関節症I型:咀嚼筋障害 (咬むための筋肉の障害)
  2. 顎関節症II型:関節包・靱帯障害 (関節周囲の組織の障害)
  3. 顎関節症III型:関節円板障害 (関節の中の組織の障害)
  4. 顎関節症IV型:変形性関節症 (関節の形の変形があるもの)
  5. 顎関節症V型:I〜IV型に該当しないもの

1.顎関節位置異常の自己診断法

まず、人差し指・中指・薬指の3本を縦にして口に入れます。(図1)

次に、左右の耳の穴の1cm前を両手の人差し指と中指で軽く触り、あごを軽く開け閉めした時に動く骨の出っ張りを確認します。(図2) そして口を大きく開け閉めします。

その他に

上記の症状が1つでも当てはまることがあったら、顎関節症の可能性があります。

しかし、このような症状がなく、どこで咬んでいいかわからないとか、頭痛や耳鳴りだけの場合は顎関節症であることは少ないと考えられています。

2.顎関節症の原因として考えられるもの

米国の厚生労働省に相当する機関の歯科部門であるNIDR (National institute of Dental Research)が出した見解は以下のようになります。

  1. 明らかな原因
  2. 下顎や顎関節への外傷(パンをかじった。急に大開口したなども含む)

  3. 明らかではないが、関連が高いと考えられる原因
  4. 精神的ストレス
    歯ぎしり・食いしばりなどの習癖

  5. 最近は関連が低いと唱えられていること
  6. 悪いかみ合わせ
    (顎関節の位置が著しく変わるような場合には、関連があることもあります)

3.顎関節症の治療法

治療には次のようなものがあります。

  1. 運動療法
  2. 大開口練習 (大きく口を開けて、顎の筋肉をほぐしたりする運動)
    円板整位運動療法 (ずれた関節内組織を元に戻す運動)
    下顎頭可動化訓練 (顎関節の動きを良くする運動)

  3. 薬物療法
  4. 消炎鎮痛剤
    ヒアルロン酸 など

  5. スプリント療法 (口にはめる装置:治療目的によりいろいろな種類があります)
  6. スタビライゼイション型(関節・筋肉への負荷軽減のために使用)
    前方整位型(ずれた関節内組織を元に戻すために使用)
    ピヴォット型(関節内組織がずれて生じた開口制限を解除するために使用)

  7. 咬合再建(咬み合わせを調整する場合もあります)
  8. 関節腔洗浄療法(関節腔を洗浄して、動きを良くする療法)
  9. 手術療法
  10. 関節鏡視下手術
    関節腔解放手術

病態に応じて上記の治療法を使い分けますが、治療の主体となるのは運動療法です。
手術の必要な方はわずか0.5%位の割合です。 ほとんどの場合、月に1〜2回の通院で大丈夫です。早ければ1ヶ月、遅くても1年くらいで改善することが多いです。

運動療法の一例(図4)

(自己流で行うと悪化する場合もあるので指導を受けることをお勧めします)

参考:顎関節の仕組み

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