ワンヘルスサイエンティスト Vol 3, 2; Feb 4, 2022
会社紹介-動物ケンサ株式会社 辻堂ラボ-
有坂 麻子(金木 麻子)
動物ケンサ株式会社
弊社は、小動物専門の臨床検査センターです ( http://doubutsu-kensa.com/ )。
2010年大阪にメインラボを設立し、検体集荷・検査業務を行ってきました。
2016年からは動物病院併設のブランチ事業を開始し、現在関東三病院で運営しております。
動物病院における検査機器の精度管理は難しい点が多く、全国的なサーベイも、余り実施されていないのが現状です。
弊社では、メインラボ、ブランチラボでヒト臨床検査精度管理手法を導入し、質の高い検査データの提供を可能としました。
また、従来外注検査となっていた内分泌検査・凝固検査・免疫学検査などの特殊項目が、即日報告可能となり、動物あるいは獣医療の効率化と質の向上へ貢献しています。検査結果のみを提供するのではなく、獣医師・動物看護師との連携をはかり、質の高い診断情報、動物あるいは獣医療情報の提供に努めています。
弊社の、特徴的なスタイルとなったブランチラボのメリットとして、臨床現場との距離が近いことが挙げられます。
現場と検査室とで情報を深く共有でき、それを活かした症例研究やデータ収集・研究発表を行ってきました。
最初のブランチである辻堂ラボでは、動物医療におけるTAT(トロンビンーアンチトロンビン複合体)の有用性について、辻堂犬猫病院と共同研究させて頂きました。
2019年には検体とデータの豊富さを活かし、韓国企業GenBody incとイヌワクチン抗体価簡易キットの有用性のテストを実施しました。
今後の展望として、より質の高いプロフェッショナルとなり、動物臨床検査業界での高い信頼を得ることを、目標としております。
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