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ワンヘルスサイエンティスト Vol 3, 1; Jan 5, 2022


日本ワンヘルスサイエンス学会・顧問就任の経緯

椎名 一保

元参議院議員



  日本ワンヘルスサイエンス学会設立初期より、顧問として学会に参加させて頂いております椎名一保でございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 私の地元、千葉県銚子市に開学した千葉科学大学を介し、当初、副学長でした吉川先生、危機管理学部長でした藤谷先生と知り合いました。学問や教育はもちろん、地場産業であります農・水・畜の振興についても非常に真摯に向き合って下さいまして、産学連携のサポートを頂き、事あるごとに先生方の熱い思いに触れて参りました。その根底にあるものは一貫してワンヘルスの考えでした。人間・動物・環境は共存し、共有し、関係し、連動し、連携し、健全な暮らしを守るという考えに強く共感し、以来、先生方と共に活動をするようになりました。

 この一年半、私たちの暮らしはすっかり新型コロナに翻弄され、人々の心には閉塞感が漂い、社会も経済も停滞した状況が続いています。中国に端を発したこのウィルスは、世界的パンデミックを引き起こし、全ての人に脅威をもたらしました。日本ワンヘルスサイエンス学会はこうした事態が起きる以前に、危機を見据えたように発足していたことに敬服致します。なかなか終息の見えないコロナ禍において、改めてこの学会が発足した意義を痛感しております。

 グローバル化する社会、またリスクの多様化・複雑化する社会において、ワンヘルスの担う役割は非常に大きいと実感致します。日本ワンヘルスサイエンス学会所属の皆様方の研究や発信が社会に生かすことができますよう、政治や行政にアプローチし、様々な観点から学会の活動をお支えしたいと思っております。お役に立てますよう努めて参ります。