免疫性神経疾患調査研究班について、6年間班長を勤められた吉良潤一教授を引き継いで、本年度からお世話をすることになりました。
本研究班は、長い歴史をもち、多くの厚生労働省の研究班の中でも規模の大きなもののひとつです。これまでの班が築き上げてきた数々の成果を基盤にして、本班の対象疾患である「多発性硬化症、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、多巣性運動ニューロパチー(ルイス・サムナー症候群)、単クローン抗体を伴う末梢神経炎(クロウ・フカセ症候群)」の7疾患(さらに来年度からHAMが対象疾患に加わることとなりました)を中心に、研究を行っていきたいと思います。そしてその成果が診療の現場に還元できればと考えます。
個人的な話ですが、私は昭和58年度の班会議ではじめて発表して以来、本研究班には25年間にわたりお世話になってきました。振り返ってみれば、毎年の本研究班での発表を、最も大切な一年のイベントのひとつとして研究生活を過ごしてきたように思います。その意味で、班長を任されたことは大変光栄なことと存じますし、その責務を微力ながら精一杯行うことで、少しでも恩返しができればと考えています。
本研究班が、免疫性神経疾患研究の中心としての機能を果たし、世界に先駆けた成果を上げていけるように頑張っていきたいと考えますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2008年8月1日
近畿大学医学部神経内科 教授
楠 進