ホーム » 派遣栄養士の会 » 派遣栄養士の会とは

派遣栄養士の会

派遣栄養士の会とは

概要

1.奈良県糖尿病協会

日本糖尿病協会と連携して、患者さんや医療従事者が協力し、糖尿病治療についての情報交換や医療の質の向上を目的として活動している団体です。講演会や療養指導士の教育など多方面に活躍しています。この度、本会の活動の一環として栄養士の派遣をお世話することになりました。

2.派遣する栄養士

奈良県糖尿病協会の栄養士部会に所属し、派遣栄養士の会に登録された経験豊富な管理栄養士です。

3.指導料をどう算定するか

個人指導の場合は、管理栄養士が指導料算定対象の疾患について15分以上指導した場合、月1回(初回月は2回)130点を算定できます。
集団指導の場合は、管理栄養士が指導料算定対象の疾患について40分以上指導した場合、80点を算定できます。(集団指導の人数は1回15人迄です)

栄養指導を導入するにあたって

1.栄養指導の効果とは

 色々な疾患の治療の中で、食生活の管理はその治療効果からみてもけっして薬物療法に引けをとらない重要なものといえます。糖尿病を例にとってみても、食事療法抜きにSU剤やインスリン治療は考えられません。また肝疾患・腎疾患・高血圧症も同じく、食事療法が大きな治療効果を与えてくれます。また患者さんへの栄養指導が家族の食生活にも良い影響を及ぼし、栄養指導の効果がいかに大きいかが理解していただけると思います。

2.どのような病気の栄養指導が可能か

 栄養指導の対象となる疾患は下記のように多岐にわたります。管理栄養士による栄養指導は一定の条件を満たせば指導料として診療報酬請求の対象となります。本会の管理栄養士は下記の全てについて指導可能です。
〔栄養指導で指導料が算定できる疾患〕
1. 糖尿病
2. 脂質異常症(LDL-C140mg/dl以上、またはHDL-C40mg/dl未満、またはTG150mg/dl以上)
3. 高度肥満症(肥満度が+40%以上、またはBMI30以上)
4. 心臓病
5. 高血圧症(減塩食【塩分の総量が6g 未満のものに限る】)
6. 急性・慢性腎炎、急性・慢性腎不全、ネフローゼ症候群
7. 痛風
8. 胃・十二指腸潰瘍
9. クローン病・潰瘍性大腸炎等により腸管機能が低下している患者に対する低残渣食
10. 急性・慢性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸(胆石症及び胆のう炎による場合も含む)
11. 急性・慢性膵炎
12. 鉄欠乏性貧血(Hb10mg/dl以下)
13. 浸襲の大きな消化管手術後
14. 妊娠高血圧症候群
15. 小児食物アレルギー(食物アレルギーを持つことが明らかな9 歳未満の小児に限る)

3.どのように指導するか

 個人指導は1回30分程度とします。患者さんの知識、理解力、やる気などに合わせて1回毎に改善点と努力目標を明確にして指導いたします。ただし、1回で全てを指導できるわけではありませんので、繰り返しの指導(継続指導)が必要になります。
 尚、栄養指導には医師からの栄養指導依頼箋(指示書)と検査データ確認のためにカルテが必要になります。(守秘義務は厳守いたします)

【例えば糖尿病の場合】
・先生の指示や指導内容の確認
・患者さんに栄養士であることを自己紹介し、糖尿病で現在困っていることを聞き取る
・食事内容と生活習慣について聞き取り問題点を明らかにする

・患者さんの現在の食生活の問題点を説明し、食事療法を正しく行うことで血糖コントロールが改善できることを説明する

・指示カロリーの摂取の仕方を説明する
  食事のリズムを調整し、3食を均等に食べる
  主食(表1)・主菜(表3)・副菜(表6)を揃えるなど
・食品グループ(食品交換表)の使い方
  表1~表6までの説明と上手な摂り方を指導
  表1の仲間分けと表1の分量確認
  表3の食品の摂り方 実物大写真やフードモデルで確認
  表6の効果を説明し、毎食しっかり摂るように指導
  表2、表4、表5の食品の摂り方の指導
・嗜好品について
・アルコールについて
・外食の選び方・食べ方
・調味料の使い方
以上について患者さんにとっての問題点および改善方法を具体的に説明する。
この他にも食物繊維・塩分・ビタミン・特定保健用食品、シックデイ、低血糖、食事記録の書き方についても説明します。

希望があればどこへ連絡するのか

下記の『管理栄養士派遣依頼申し込み用紙』に必要事項を記入し、事務局にFAXでご送付下さい。
後ほど連絡させていただきます。

栄養士派遣の依頼やお問い合わせは

奈良県糖尿病協会『派遣栄養士の会』事務局
事務局長 林野 支圭子
〒638-0821 奈良県吉野郡大淀町下渕332
TEL・FAX 0747-52-0032


ページトップ