地域包括ケアに役立つコミュニケーション促進のための「道具箱」リリース

地域包括ケアシステムづくりには、多様な職種や組織都の連携が不可欠です。それをコーディネートする保健師等の専門職の皆様からは、連携のための会議運営や別組織とのやり取りに関する苦労の声が絶えません。

このたび近藤尚己が研究代表を務める日本医療研究開発機構(AMED)研究課題「地域包括ケア推進に向けた地域診断ツールの活用による地域マネジメント支援に関する研究」の一環として、そのような場面で役立つコミュニケーションのノウハウが詰まった資料を発行しました。分担研究者である静岡文化芸術大学の河村洋子准教授による出版物です。

地域包括ケアシステムの構築に役立つコミュニケーション促進のための「道具箱」

以下説明文を転記します。

長寿は喜ぶべきものですが、社会全体ではそのことで生じる負荷によりジレンマに直面していると言えるのかもしれません。私たちは、国の大きな仕組みが変わらなければ、自分たちで何もできないのか。「そうではない」というのが「地域包括ケアシステム」なのだと思います。自分たちでみんなでできるところで力を合わせてできることがあるはず。力を合わせる「みんな」には、「良い関係性」が必要です。さらに、「良い」関係性とは「お互いさま」の関係性だと言えます。そのためには日々のコミュニケーションが重要です。

とても小さい規模感と感じられるかもしれませんが、「お互いさま」の関係性をつくるために、質の良い、心が行き交うコミュニケーションをかたちにするお手伝いをすることが、この「道具箱」の目的です。
また、「介護予防のための地域診断データも活用と組織連携ガイド」は、地域包括ケアシステム構築プロセスの全体をガイドしてくれるとてもいいガイドがすでにある中で、この「道具箱」が何をしようとしているのか?コミュニケーション活動を工夫することで、ガイドのタイトルにある「連携」しやすくすることができる。この工夫のアイデアをこの「道具箱」は提案します。

健康チェックサービスに関する論文への批判に対するコメント

**2018年2月7日にアップデートしました。**

2018年1月18日付で英国の学術専門誌「Journal of Epidemiology and Community Health」上に掲載された近藤尚己と石川善樹による論文「Affective stimuli in behavioural interventions soliciting for health check-up services and the service users’ socioeconomic statuses: a study at Japanese pachinko parlours」に対していくつかの批判的な意見をツイッターやフェイスブック上でいただきました。

なお、本論文は英語で記載されているため、言語の違いによる齟齬をできるだけ回避するために、日本語のプレスリリースを掲載いたしました。

いただいたコメントの多くは、主に以下の2つでした。

1.私どもが用いた英語表現が、看護職女性に対して差別的であり、看護師に対するゆがんだステレオタイプを助長する

2.実証に用いた取り組み事例が不適切である

まず、表現について、私ども著者らは意図的に差別的な表現を用いたわけではなく、論文の準備段階で可能な限り誤解を与えないように慎重を期しました。しかし、その手続きが不十分であり、結果として、このことで強く不快に思った方がいるという事実を重く受け止めます。また、看護職のステレオタイプを助長しかねない点についても、配慮が足りず、また著者ら自身に内在したステレオタイプ的イメージが記述内容に反映された可能性を否定しません。不快感を抱いた方々に心よりお詫び申し上げます。

*ステレオタイプとは、多くの人に浸透している思い込みや偏見、高度に単純化されたイメージのことです。日本では、看護職に対して女性・若年・性的・補助役といったものが存在すると考えられます。

2.について、この論文の動機は、理性ではなく、楽しさ・好奇心・お得感・そして性的関心など、人の感性に働きかけることが健康づくりになかなか興味を持てないような人にもそのきっかけを与え、ひいては健康格差対策に資するのではないかというアイデアを提示し、事例を用いて検証することでした。感性に訴える具体的な方法については、事例で取り上げたアプローチを含め、倫理や社会的な受容性の観点から更なる議論が必要である、という結論をしめしています。感性に訴える方法は性的関心に特段限定されるものではなく、様々な方法がありますが、今回はこれまであまり研究されてこなかった性的関心に焦点を当てました。

この詳細は原著論文に記載されていますが、専門的なため、幅広い方々には理解されないものと思います。一方で抄録という限られた分量の記述ではうまく伝えきれず、研究全体の是非として議論が広まったと認識しています。

以下に、もう少し詳しく説明いたします。

“健康チェックサービスに関する論文への批判に対するコメント” の続きを読む

医療機関で貧困を「治す」:「医師のためのベストアドバイス」刊行

顧問および運営委員をしている日本HPHネットワークが、冊子を刊行しました。

「医師のためのベストアドバイス」カナダ家庭医協会版 日本HPHネットワーク訳

医療機関には、社会的・経済的に困窮している多くの患者さんが来ます。社会的な課題にうまく対応することで、病気のケアもうまくいくことが多々あります。反対に、社会的課題を無視すると、うまくいかないことも多いです。

カナダ家庭医療協会では、そのような患者さんが受信したときにどう対応するか、そういった課題を社会の中で解決していく活動に医療従事者がどう関与すべきかについて解説した冊子を刊行しました。

このたびその日本語訳を、日本HPHネットワークメンバーが翻訳し、刊行しました。無料でダウンロードできます。

関係者の方、是非手に取ってみてください。

 

日本HPHネットワークは、病院で健康づくり(ヘルスプロモーション)を進める医療機関の国際ネットワークの日本支部です。HPHネットワークは世界保健機関によりコーディネートされています。

 

監修「認知症の社会的処方箋」リリース

「認知症の社会的処方箋~認知症にやさしい社会づくりを通じた早期発見と早期診断の促進~」提言白書をリリース

根治療法がない認知症に、医療や社会はどう対応すべきか。現状と課題、そして提言をまとめた冊子が「認知症の社会的処方箋」が刊行されました。

関係各機関からのプレスリリースはこちらです:

日本医療政策機構  日本イーライリリー

「認知症の社会的処方箋 認知症にやさしい社会づくりを通じた早期発見と早期診断の促進」制作チーム(五十音順)

・著者:
日本医療政策機構
マッキャングローバルヘルス

・監修:
イチロー・カワチ(ハーバード公衆衛生大学院 教授)
K. Viswanath(ハーバード公衆衛生大学院 教授)
近藤尚己(東京大学 准教授)

 

 

 

 

 

好評につきポケット版増刷!「介護予防活動のための地域診断データの活用と組織連携ガイド」

本年度出版しました「介護予防活動のための地域診断データの活用と組織連携ガイド」が、好評につき、ポケット版になり増刷しました!冊子版は、主に共同研究を進めている自治体の職員の方々の教材として配布しています。

冊子のPDFファイルはこちらから無料でダウンロード可能です。製本用のファイルもダウンロード可能ですので、ご自由に印刷・製本・配布してください。

製本されたものは、一般の方には印刷経費800円+税でお譲りしています。
購入をご希望の方はお問い合わせフォームでご連絡ください。

 

動画で納得!介護予防のためのサロン作り

介護予防のための「憩いのサロン」の先進地:武豊町での経験をまとめた動画が完成しました(千葉大学・近藤克則教授の研究室より)

ボランティア向け・参加者向け・市町村担当者向けに3つの動画があります。

出版「介護予防のための地域診断データの活用と組織連携ガイド」無料ダウンロード

介護予防のための地域診断データの活用と組織連携ガイドこれまで全国の市町村とともに進めてきたまちづくりによる介護予防活動のなかで蓄積したノウハウや成功事例をガイドブックにまとめました。

介護予防や地域包括ケアにかかわる方々に向けたガイド本です!

具体例や現場で役立つと思う考え方を豊富に掲載しました。

ぜひご自由に印刷・配布を! PDFファイル、印刷用トンボ付きファイルはこちらからダウンロードしてください。

冊子ポケット版(A5サイズ)を印刷代として800円+税でお譲りしています。購入ご希望の方は本ウェブサイトのお問い合わせページよりご発注ください。

 

 

健康格差指標算出ソフトInequalities Calculation Toolの使い方ガイド

健康格差指標を簡単に算出してくれるエクセルベースのソフト:Inequalities Calculation Toolの使い方を日本語でわかりやすく解説したファイルをご提供いただきました。東北大学の五十嵐彩夏さんからです。

Inequalities Calculation Toolとは・・・

英国公衆衛生研究所(Public Health EnglandKnowledge)が提供している、健康格差を計算するためのエクセルシートである。健康格差に所得や学歴などで順序がある指標について、集団のサイズ(人数)を考慮した、絶対的格差及び相対的格差などが算出できる。健康格差指標は数値とともにグラフも表示される。一般的な表計算ソフトであるエクセルが利用できるパソコンであれば、登録の必要もなく、誰でも格差指標が計算できる。

ソフトは以下からダウンロードできます。

Inequalities Calculation Toolの使い方.pdf

ソフトダウンロード先:英国公衆衛生研究所サイト内
URL:http://www.apho.org.uk/resource/item.aspx?RID=132634

経営者必見!ニッポンの長時間労働をなくす「5つのおもしろアイデア」

長時間労働をどうなくすかが議論されています。

東京大学大学院の受講生たちが、思わず長時間労働をしたくなくなってしまう、ユニークだけど、無理なくできそうな5つのアイデアを提案してくれました!

経営者の皆さん、必見です!

印刷用ファイルはこちら→ニッポンの長時間労働をなくす5つのアイデア.pdf

——

ニッポンの長時間労働をなくそう!
東大生が考えた 自然と「残業したくなくなる」 5つのアイデア

アイデアその1 残業しないとオトク 「ノー残業手当」

アイデアその2 冷静なうちに決めてしまう 「初出勤日に決める年間有給取得計画」

アイデアその3 みんながやっているとやりたくなる 「みんなのリアルタイム退社モニター」

アイデアその4 お知らせしましょう 「残業時に鳴り響くアラーム」

アイデアその5 だらだら会議はおしまい 「時間制限のある会議設定システム」

“経営者必見!ニッポンの長時間労働をなくす「5つのおもしろアイデア」” の続きを読む

よりよい「連携」づくりに役立つ4つの方法リーフレット公開

地域包括ケアの推進において不可欠な部署間連携。連携には顔を合わせた話し合いの場がつきものです。初めて会う、専門もまるで違う人びと円滑にアイデアを共有したり、アイデア出しを行うのにやくだつ「4つの方法」を紹介するリーフレットです。熊本大学の河村洋子先生の作成です。

河村 小さな工夫でコミュニケーションの質を高めよう.pdf