ベタ打ち、改行なしなので見にくくて済みません。ソースは改行されているので、ソースをみていただいたほうが分かりやすいと思います。

3/29 米国ホスピス制度の遷延と課題

【緩和ケア】 明日で研究所は最後なのですが、本日はセミナーで米国の経済学者Gozalo先生から米国のホスピス制度の変遷と課題についてお話を聞くことができました。 米国のホスピスは制度も少しずつ変わるし、医療制度自体が全く違うのでどうしてもわかりにくかったのですが、初めて系統的な話を聞くことができて、大変勉強になりました。日本とは状況が違うとはいえ、日本ホスピス緩和ケア協会などでもお呼びしてお話を聞きながら日本が今後どういう道に進むのがいいか、厚労省の方も含めて議論できたらいいだろうなあと思います(夢か)。Joan Teno先生らのレセプトの一連の研究を一緒にされている先生で、Gozalo先生もNEJMに以下のspecial articleを書かれています。 http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa1100347 講義の内容は帰国後に時間をみつけて書こうと思います。 以下、本日の講演 Hospice and Palliative Care in the USA: Policy Update and Future Challenge Dr Pedro L Gozalo (PhD), Health Economist at Center for Gerontology and Health Care Research, and Associate Professor of Health Services, Policy and Practice (Research), Brown School of Public Health, USA https://www.kcl.ac.uk/…/att…/2018-03-Open-Seminar-Flyer2.pdf

3/22WHOによる高齢者の緩和ケアのスコーピング・レビュー

【緩和ケア】 1つ前にClinical Academic NurseのCatherineのことを書いたのですが、ちょうどCatherineが主導したWHOのプロジェクトの報告書が出版されました。 Rapid Scoping Review of Service Delivery Models to Maximise Quality of Life for Older People at the End of Life(終末期の高齢者の生活の質を最大限に高めるサービスモデル:スコーピング・レビュー) 日本では意外に知られていませんが、2014年のWHO「すべての国が医療システムに緩和ケアを取り入れるべきだ」という決議に基づき、具体的にどのように国のシステムに取り入れるか、特に高齢者に緩和ケアに絞って現在までに得られている知識をまとめたものだと思います。この決議は世界的に重要で、「国の義務」となったことで、日本でも「緩和ケア=がん」の時代ではなく、高齢者を含むすべてのserious illnessの患者家族に緩和ケアを提供する枠組みを「国が提供しなくてはならない」ことになったからです。そう思ってイントロをちょっとみたら、そうは書いていなそうだったのでWHO World Report on Aging and Health. 2015に基づいたものかもしれません。つながっているのかな? WHOの役割分担をよく分かっていませんが、世界の最先端の超高齢社会だからでしょうか、これはWHO神戸センターの担当だそうで、以下のようにリリースされておりました。日本語でのサマリーもあるので、ぜひご一読ください。 http://www.who.int/kobe_centre/mediacentre/…/EOLC_report/ja/ 秋に横浜でこの話題のWHOの会議があるようです。Catherineも来るみたいです。週3回しか大学に来ていなくてここまですごい仕事をする、本当に一流ですね。お話も明快で大変わかりやすいです。来日の際に東京か横浜で話をしてもらえないかと思っています。

3/22 Clinical Academic Nurse

【看護】【研究】 Clinical Academic Nurseをご存知でしょうか。こちらも知らない人が多いのではないかと思います。 Clinical Academic NurseとはNHSが比較的最近始めたアカデミアと臨床のクロスアポイントメント制度です。あまり詳しくないのですが、私のMentorのCatherine Evans先生がその1人で先日少しお話を伺いました。数日前にNHSで講演をしたと聞き、スライドや資料をいろいろいただきましたので、少しシェアします。 来た時にCatherineが週に2日臨床、3日大学で働いていると聞き、驚いたのですが、このようなケースは非常に稀で、ほとんどの人はどちらかだということでした。NHSによる新しいキャリアのつくりかたで、まだ実験的な段階なのかもしれません。枠組みとしては看護師に限ったものではないようです。看護師は30人くらいって言ってたかも(記憶不確かです)。研究と実践をつなぐためのものだと言っていた気がします。どちらかというと研究の成果を実践につなげて、エビデンスに基づいた実践を促進する役割が大きいように思います。 日本で臨床も研究も出来る看護師になりたいと修士博士の学生が言ってきたときには「とにかくやめとけ、いままでそう言っていた人を何人もみてきたけど、どっちでも成果を挙げていない人がほとんどだから(自分の身近だけの個人的な経験です)」と言ってきました。もちろんそれは1つの理想ですが、現在の病院の看護の組織構造から難しいという考えで、もしそれを実践するなら臨床の力をちゃんとつけたうえで、大学に所属して病院の組織外から関わったほうがいいと思っています。 以前に私も研究者として東北大と別組織のクロスアポイントメントを考えたらどうかとアドバイスをもらったことがあるのですが、現実に実現したとして、例えば東北大の業務負担が半分になるとは思えず(そもそも何が必須業務なのかも明確ではありませんから)、疲弊するだけなので諦めました。 日本では平等が重視されるので組織構造を崩すのは難しいと思いますが、日本でもこういうクロスアポイント制度ができる、クロスアポイントメントでなくてもいいので、働き方のフレキシビリティが上がるといいと思います。大学病院も看護師もスペシャリストなので比較的柔軟に働きやすいのでしょうが。 ちなみに東北大学ではTUCSCO(東北大学ケアサイエンス共創センター)で病院と大学が半分づつお金を負担し、大学の教育と病院の教育のクロスアポイントをしている人がいるので、進んでいるほうなのかもしれません(他の大学でもあるのかもしれませんが)。もっと広がるといいですね。私が来る前、たぶん短大時代は病院の看護師の方が出向のような形で数年教員をするような制度があったのですが(これは東大の看護学校でもあったと思います、以前は病院附属看護学校だったと思うので)、私はこれはよかったと思います。東北大学でその経験がある看護師の方と話をすると、いろいろな話が通じやすくて大変助かりました(といってもその人がたまたまだったのかも)。 いろいろ資料をもらったので、もう少し勉強してまたの機会に書こうと思います。検索すればNHSなどの資料は簡単に手に入ります。 Catherineにはぜひ日本でこれも含めて講演して欲しいと思っています。高齢者の緩和ケアを専門にしていて、方法論の理解や研究の実践に関しても一流です。

3/20 compassionate

【緩和ケア】【看護】 compassionate APMという学会に行った話を書きましたが、今回のテーマは「Towards evidence based compassionate care」でした。実際には臨床試験の話がKeynoteだったり、呼吸困難や便秘だったりでそんなにcompassionate押しではなかったのですが。 このときにも、その前後にも何人かの人に緩和ケアの看護師教育について話を聞いたのですが、とにかく「compassion」大事と言っていました。何をいまさら、看護の基本だしね、と思ったりしたのですが、もしかするとこれって文化的な違いがあるのかもという気もします。 compassionateは共感というイメージが結構強かったのですが、辞書を引いてみると「哀れみ深い、情け深い、同情的な」なんですね。共感はempathy。ででもそれほど違う概念ではないようにも思います。 今日、LancasterのSheila Payne先生がCSIに来ていたので少しお話させてもらったのですが、今後の日英の共同研究で緩和ケアにおける看護師の役割とか比較してもいいんじゃない、と言われたことが頭に残っていてふと思ったのですが、こちらでみんながcompassionateが大事だというのは日本と違う国民性なのかもと。日本はホモジニアスな社会で、とくに女性は狩猟民族だったときからの流れで共感が重視される社会と聞くことがあります。実際に女性社会に身を置くと共感は大変重要なことだと思いますし、日本の(看護師に限らず)女性の共感力って少なくとも男性より高いのは間違いないでしょう。そだねー、みたいな。 OACCの記事で日本人はautonomyが低いとか海外ではそれはprofessonal autonomyだと書きましたが、日本人って個人主義の欧米に対してやっぱりcompassionateが高いんですかねえ。欧米はそのような文化なのでPROがこんなに注目されているのかもしれないと思いました。 日本人と欧米の看護師のcompassionate能力比較なんてのも興味深いんじゃないかと思いました。どうやって測定していいのかわかりませんが。 追加:このへんは米国を知っていたり、英国の臨床を知っている人がいたらぜひ教えて欲しいです。米国はかなりドライだとよく聞いていました。たとえばCPR中でも時間が来ると交代して帰るとか。でも、緩和ケアでそこまでドライとは思えず。

3/20 OACCプロジェクト

【緩和ケア】 OACCプロジェクトをご存知でしょうか。 OACCプロジェクト(The Outcome Assessment and Complexity Collaborative)とは簡単に言うとClinical Auditの1つで、患者の自己申告データ(Patient Reported Outcome)を含んだデータを定期的に取り、分析し、フィードバックするという質保証・質改善活動です。緩和ケアの分野の人はオーストラリアのPCOCプロジェクトを知っている人もいると思いますが、OACCはPCOCをもとにCSIを中心に開発されました。OACCでは基本的にPOS(Palliative Outcome Scale)の数項目とPhase of illness, AKPSを取ります。その他にもオプション項目があります。 OACCについてはこちらに来るまえにYoutubeで勉強してきたのですが、今日、中心的な役割をしているMarshaに話を聞くことができました。プロジェクトの中心はFliss Murtugh先生です。英国で100以上のホスピスで導入されているそうで、病棟や在宅でも少し使われいるそうです。こちらで何人かのホスピスの教育関係者に話を聞いたのですが、みんなOACCプロジェクトは素晴らしいと言っていました。 患者さんや看護師にとって負担ではないのかと聞くと、やはり最初は抵抗があるそうですが、教育などを工夫して乗り越えてきたようでした。コツもいくつか聞けました。それでも、私はまだ日本での導入はやや懐疑的です。20年前にSTASを日本で導入したときに実はESASも同時にやっていたのですが、こちらは私のやり方が悪かったせいもあり、うまく行きませんでした。日本では患者さんにわざわざ書いてもらったり質問しなくても医師看護師の日常的な評価でだいたいはいいだろう、少なくとも患者や臨床家への負担より上回る有用性はないだろう、と考える人が多いと思います。先日、POSワークショップで台湾の人と話をしたときも、台湾もそんな感じであると言ってましたし、STASは日本と中国系でよく使われてきたということも考えるとアジアの傾向だろうなと思います。私はこのことを説明するときに「以心伝心・思いやり」という言葉をよく使い、状況は変わりつつあるものの患者のautonomyはやはりそれほど高くない、パターナリスティックなのが国民性と思っています。 日本ホスピス緩和ケア協会の緩和ケアデータベース委員会の委員長になったときに、委員会の活動としてこれをするか少し考えましたが、やはり現場への負担を考えると躊躇してしまいました。 日本ではPOSのバリデーションが終了し、また、来年以降Phase of illnessとAKPSのバリデーションもしようかと思っています(すでに日本語訳はありますがバリデーションまではされていません)。来年以降POSの普及活動をするので、もし一緒にやってくれる施設があったら試みるかもしれません。Richard Harding先生にこのことを聞いたことがありますが、「とにかく3施設」やって上手くいく方法を探すことだと言われました。3施設、一緒にやれるところないでしょうかね〜 Higginson先生が6月の日本緩和医療学会で来日講演されるので、きっとPOSやOACCの話も出てくると思います。その頃に何かしら考えられたらいいなと思っています。こちらの方と話をしていて、興味深いのは、これらが負担だし、日本の医師看護師はだいたいアセスメントできていると考えるだろうと言うと「それは専門家の驕りだ」「きちんと患者のデータを取るのはプロフェッショナル・オートノミーだ」ということを何人もが言っていたことです。日本でそんなこと私が言ったら総スカンですね。Higginson先生に言っていただけることを期待したいと思います。どこか数施設でうまくいけば日本でも普及するかもしれません。 CSIのOACCプロジェクトのホームページは以下です。いまは運営はHospice UKに移っていると思います。OACCについてはHospice UKで聞いたホスピスの質管理活動とともに7月の日本ホスピス緩和ケア協会の年次大会の認証委員会・データベース委員会の共同分科会でも少し話す予定です。 https://www.kcl.ac.uk/…/ci…/research/studies/oacc/index.aspx

3/19 看護学教育におけるグローバル化

【教育】 看護学教育におけるグローバル化ってなんでしょう。 英国の大学院教育について勉強したく、深堀先生から紹介してもらった本を正月に家族にもってきてもらい読みました。書いてあることはきっと正しくて、まあそうなんだろうなと思いますが、看護教育に携わっているとイマイチ実感が湧きません。東北大では学部生の英語力強化に最近力を入れ始めました。私は(採用した外国人教員の研究室の兼任教授なことと、トップは教授でないと何かと都合が悪いという理由で)、英語力強化WGのWG長をしていますが、今後何をどうしていけばいいか、頭を悩ませています。 もちろん英語はできたほうがいいし、将来もっと重要になるのは間違いないでしょうが、じゃあ、どう重要になるのか、看護の周辺がどうなるのかイメージできずにいます。 10年後、20年後海外に出ていく東北大の卒業生が劇的に増えるのか?外国人医師・看護師が日本に流入・・という話をする人もいますが、あまり現実的ではないような。看護の研究の国際化は本当に必要なのか?国際化って何? おそらく日本の看護の臨床水準は世界でもトップレベルでしょう。必要なのは英語なのか?臨床現場も教育もぎりぎりでやっている状況で、それに英語をプラスすることのメリットがあるのか?外国人からみた日本語の壁はものすごいので、海外から留学生が殺到することはないでしょうし、それを教育する体力もないように思います。私は英語がまったくできず20年間看護教員をしてきましたが、得に不自由はなかったですし、これからも日本の緩和ケアや看護の研究に関しては問題ないように思います。日本の患者さんに対する貢献だけを考えれば現在の日本のガラパゴスでも十分にいいケアは提供できそうな気がします。 木金にいった学会でも講演は全然わかりませんでしたが、専門分野の先生と1対1で話せばめちゃくちゃな英語でも必要な情報は得られるものです。海外の経験があり英語が流暢な方はたくさん知っていますが、そのなかで日本でいい研究をしている人、というと結構少ないのではないかと思います。すごい国際共同研究をしている人も少ないです。海外のものの輸入なら、いままでの鎖国、ガラパゴスとあまり変わりません。 4月に戻ったら、英語教育をがんばっている大学の先生方にいろいろ話を聞きに行きたいと思っています。特にグローバル化を余儀なくされている指定国立大やそれを目指している大学の先生方。ぜひ、単なる英語教育ではなく、看護でそれが何を意味するか、何を目指すべきか、そのrationalは何か、いろいろ教えてください。 もし、どこの誰の話を聞くといいという情報がありましたら教えてください。THEやQSの大学ランキングは英米が世界から優秀な人材を引き抜くための手段という理解です。日本の看護教育、まだ大学院でもいいですが、英米のトップランキングは大学院生は半分以上が留学生と思います。では、アジア各国、アフリカ、欧米から大挙として外国人が押し寄せたとしてこれは日本の国益にあるのでしょうか。それはグローバル化する世界にとって日本がとるべき対応なのでしょうか。 ほんと頭が痛く、ぜひビジョンがある方々からご意見をもらいたいと思っています。「日本の看護における英語教育・グローバル教育を考える会」とかあるんでしょうかね? グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育 (中公新書ラクレ) 新書 ? 2012/10/9苅谷 剛彦 https://www.amazon.co.jp/dp/4121504305/ オックスフォードからの警鐘 - グローバル化時代の大学論 (中公新書ラクレ) 新書 ? 2017/7/6苅谷 剛彦 https://www.amazon.co.jp/dp/4121505875/

3/17 APM Supportive and Palliative Care Conference

【緩和ケア】 昨日、今日とロンドンから2時間くらいのところにあるBournemouthで開催されたAssociation for Palliative MedicienのAPM Supportive and Palliative Care Conferenceに行ってきました。小さい学会だからあんまりみんな行かないよと言われていたのですが、滞在期間中に1回くらい学会に出てみたかったので8万円!という高い参加費を(研究費から)出して行ってきました。参加者は配布された参加者リストをみると450人くらいでしたが、もう少し少なかった気がします。CSIからは私含めて6人かな。1人は演者で、1人はPhDstudent、あとはCISのブース関係者でメインの仕事はMScコースのリクルート要因です。でも閑古鳥だといっていました。 1日目に聞いたのは今回のメインゲストDavid Currow先生のRCTの必要性の講義。日本人は英国はRCTを捨てたという人がいるくらい薬のRCTをしないイメージがありましたが、少し風向きが最近のオーストラリア(Currow先生チーム)、米国からのすごいRCT変わてきたのしょうか。 次はHospice UKのResearch HeadであるSarah Russell先生のソーシャルメディカの活用の講義。2日目にRussell先生と直接話をする約束をしていたいので、出ましたが、これを機にtwitterを使ってみようと思いその後いくつかtweetしてみました。使い方がわからず時間がかかる・・みんないつツイッターしているのか不思議です。 その後は小児緩和で有名なJulia Downing先生の質的研究をどう評価するかというワークショップ。Downing先生は10月にCSIで講義があったのですが、ご挨拶するタイミングを逸したので、今回挨拶できてうれしかったです。テーブルで意見交換をしながらすすめる感じ。 その後はHarldsdottier先生(これまで知らなかった)の倫理の講義があり、ご遺族の体験をもとにした小劇がありました。レセプションのも少しだけみて、サバイバーの方たちが歌で歓迎されていました。あまり前ですが、年齢層は高い。終了後はCSIのリクルートチームとディナー。糖質制限中なのでバーガーを食べる機会はないと思っていたのですが、バンズ抜き代わりにサラダとうメニューで美味しかったです。 夜中に刺激的なメールのやりとりをしていたら眠れなくなってしまって、寝付くのが5時半になってしまいました。残念ながら朝のセッションはキャンセル。プレナリーの心不全の緩和ケアの話は聞きたかった。あとでTwitterで流れてきた情報をみると、こちらは心不全の緩和ケアでもホスピスの話が結構重要みたいです。 11時過ぎからCurrow先生とJohnson先生の呼吸困難に関するセミナー。インタラクティグで会場から意見をもらったりしながらすすめる、かなり自由な感じ。終了後Currow先生に初めて自己紹介。Morita先生やYamaguchi先生と友達だとか言って、他人のふんどしで写真も取ってもらった。 次の時間帯はSt.Chiristopher'sの教育担当のLiz Bryan先生と個人的に話を聞く。せんじつのSt.Chiristopher's訪問のときにもっと聞きたいことがあるので後日訪問する予定だったが、先方が忙しくて予定が合わなかったので、今回St.Chiristopher'sのブースが出ていて予期せず会えたので、1時間くらい英国の看護師卒後教育とホスピスの質管理の話を聞く。 次はこちらはここで会う約束をしていたHospice UKのResearch DirectorのSarah Russell先生にHospiceUK(日本のHPCJのような組織)にHospiceUKの活動、特に質管理の話を聞く。Lizの話を含めて夏のHPCJの年次大会で英国の緩和ケアの質管理について少ししゃべる予定。ミッションが果たせそうでちょっと安心。Russell先生はResearch DirectorだがHospiceUKとして研究をしているわけではなくて、各ホスピスがしている研究のアドバイスや支援をしているそう。去年は70の研究を支援したと。 次は同僚のMattの緩和リハの講義を聞いて、最後はIIora Finlay先生らの摂食障害の終末期ケアと倫理的問題の話を聞く。レジェンドFinlay先生には写真をお願いする勇気はありませんでした。 全体的には参加者がほとんどUKの人だったこともあり、日本の学会の招待講演はもちろんCSIの講義などに比べて英語が早くて理解できないことが多い。本来6か月の集大成のはずが、なんの進歩もしていないことに涙・・・いい経験になりました。 小さめの学会だったこともあり、ワークショップ含めインタラクティブに進んでいたのが印象的でした。大学の講義と一緒で近くの人と2分話してとか、問いかけるとみんな積極的に発言するんですよね。どんどん会場から意見もらいながらすすめるし。私は一生学会はやらない気がしますが、もしやるならそんな感じでやってみたい。 たまたまですが、ここ3か月でBMC PCの査読をお願いした先生に3人お会いできたのもよかった。いままでUKの研究はCSIの研究ばかり読んでいて他の大学の先生をあまり把握していなかったので、もう少し個々の先生の名前や業績に関心を持ちたいと思った。 あとクロークは1点1.5ポンド。初日はコートとコロコロバックで3ポンドだったけど、2日目はまとめて1.5ポンドにしてくれた。8万円・・・

3/14 Sheffield、Liverpool訪問

【緩和ケア】【教育】 昨日と今日はSheffieldとLiverpoolに遠征してきました。大変有意義な時間を過ごせたのですが、細かいことはたぶん帰国後になりますが復習しつつ時間をみつけて書くことにして、あまり本質的でないことをメモしておきます。 SheffieldではJane Seymour先生にお会いしてきました。2時間くらいみっちりお話を聞かせてもらい意見交換も出来ました。 ・Seymour先生はICUの看護師からキャリアをはじめて、最初はICUの緩和ケアの研究をしていたそう。意外! ・Seymour先生は最近NottinghamからSheffieldに移ったのですが、その理由は90歳を過ぎているお母さんの介護があるからだと。現在はSheffieldの教授ですがpart-timeで2.5日仕事をしているそう。講義はほとんどせずに、研究、教育や若手教員の指導をしている。 ・若手教員(研究者)の育成をどうしているか聞いたらSeymour先生の役割(契約)で結構な時間を割いて(たしか教員の)論文の書き方をマンツーマンで見てあげたりしている。 ・若手の論文の書き方や研究の教育には米国Howard Beckerの本を読ませるのがいいと。知らなかったのであとで勉強。 ・前回ファンドのことでSeymour先生は過去に10億円のグラントをもらっていると書いたけど、Nursing Researchのグラントは大抵小さいので、緩和ケアのグラントに出すのだと。 ・大学ランキングの話を聞いたら、Higher Education Funding Council for England(政府系みたい)のResearch Excellent Frameworkという国内の大学評価でいつも競わされているから、大学ランキング対策というより、このREF対策でいつも鍛えていることが英国の全体の底上げをしていると。ランキングが高くなると、たとえば看護学部の教員の数を増やすように大学に要求できると。 ・どうやってスコアをあげるかはHEFCEにcharacteristics of high-performace research unitという報告書があるのでそれが参考になると(あとで勉強)。 ・学部教育は教授などはちょっと講義する程度で、ほとんどの教育はNurse Lecturerという教育専門の人がしていると。病院職員ではなく大学職員。 ・カナダや米国にも滞在したことがあるが、カナダは質評価よくできている。米国ではICUやケモなどが終末期で非常に多いことに驚いた(これは論文でみるのと同じですね) ・もちろん緩和ケアの話もたくさん聞いたのですが、それはまた別の機会に。 LiverpoolではJone Ellershaw先生に会いに行ったのですが、Ellershaw先生とお親しい恒藤先生に紹介してもらったからか贅沢なプログラムを組んでもらいました。 ・多職種カンファに出席。20人くらいが来ていた。この日は45分くらい。退院後の話が多い。マリキュリーホスピスの人も来ていた。 ・緩和ケア病棟の医師ラウンドに同行。カンファでAPCUとてっきりAcuteだと思ったらAcademicだった。 ・12床だが個室×4、4人部屋×2。看取りの人から認知症肺炎の人までいる。2つ訪問したホスピスも多床病室が多いのが意外だった。 ・ラウンドは医師2名+たぶんこの日だけ参加した呼吸器の医師の3人で12人を2時間で回る。曜日によってパターンが違うらしく、教授回診の日や金曜は週末プランを立てるラウンドと書いてあった。 ・廊下に看護実習向けの張り紙があったが、なんかレベル高い。 ・午後はEllershaw先生に緩和ケアの質管理について教えてもらい、その後隣にあるPalliative Care Instituteを見学。以前からMarie Curie Liverpoolの研究部門とLiverpool大学の研究所の区別ができなかったのだが、数年前にMarie Curieの研究部門を拡張する形でInstituteになったそう。 ・Stephen Mason先生といろいろ話をさせてもらう。遺族調査のECHO-D、CODEなどを作ったMayland先生とも一緒にやっている。この方と会えたのが一番の収穫。英国で出会った人で私の研究に一番関心領域が近そう。ベンチマーキングや国際比較研究など。これはまた別の機会に。緩和ケアの医学教育の国際共同研究もしている。ちなみに心理学者。 https://www.liverpool.ac.uk/ageing-and-chr…/…/stephen-mason/ ・教育部門のリーダーのSharone Phillips先生と話をする。看護師なのだが医師教育について熱く語ってくれる。こちらは看護師のことが知りたいのだが、それより医師教育という感じ。 http://mcpcil.org.uk/learning-and-teaching-division.aspx ・他にもいろいろここで進めている研究の話をEllershaw先生、Mason先生を含めてここの特徴は臨氏期の研究に焦点化してしているそうで、尿のサンプルを死亡のバイオマーカーにするとか、不顕性肺炎をみつける方法とか、センサリングやテクノロジー系の研究とか。 ・最後はセミナーに出席。Farnaz Nickpour先生のDesign Thinking in Healthcare Interventionsという話。日本でよくいうユニバーサルデザインという話かな。細かなところはわからないことが多かった。

3/12 英国の緩和ケアの研究費

【緩和ケア】【研究】 前回研究について書いたのですが、その続きです。いったい英国の緩和ケアの研究費はどれくらいあるのかと思って少し調べてみました。結論から言うとよくわからなかったので、帰国後に時間があったら少し調べてみるかもしれません。が、調べたところでどうなるものでもないので・・しないかも。英国や米国は緩和ケアのグラントの推移やがん研究に対する割合の論文などがときどき出ます。以前から日本でもそういう研究をしてみたかったのですが・・まあ調べたところでどうなるものでもなく・・です。 まず、先日グラントの審査をしたMarieCurie財団ですが、以下によりますとグラントだけで約1.5億円くらいのようでした(MarieCurieナースなどは含まず)。 https://www.mariecurie.org.uk/ https://www.mariecurie.org.uk/research/funding-research 英国にはNational Cancer Research Institute partnersというのがあって、総額で750億円がん研究に使っており、 そのうち0.6%、4.5億円くらいがpalliative and end of life care researchだそうです。MarieCuriはこのpartnerに入っているので、それを含んだ数値になります。だいたいが研究費の0.7%で推移していると書いてありました。たぶん支持療法は別だと思います。 NCRIパートナーシップは以下ですが、NIHRは入っていないので別なのかもしれません。このへんお関係、よくわかっていませんが。 http://www.ncri.org.uk/ 少し調べるとWolfson Foundationというのが出てきて、過去5年間に9億円を70のプロジェクトに配分したとあったので、1年あたり1.8億円でしょうか。この財団はNCRI partnersに入っていませんでした。fundと書いてあってもホスピスの運営費なども含んでいることもあってよくわからなかったです。ここまで単純に計算して6.3億円ですね。日本より人口が半分ですから、日本だったら年間12億円相当でしょうか。 こちらの実感ではこんなものではないという印象です。たとえば、明日Sheffieldに行くので引退された(らしい)Ingleton先生(看護師)のページをみたら生涯で35億円のグラントを取ったようなことを書いてありました。看護師でこれです・・明日お会いする予定の同じく看護師のSeymour先生は10億円とのこと。 https://www.sheffield.ac.uk/snm/staff/christine-ingleton https://www.sheffield.ac.uk/snm/staff/jane-seymour CSIのAnnual Reviewには各グラントの金額が書いていなかったのですが、ReviewにあったPartnerのリストには多くの団体が挙げられており、総額は6.3億の何倍かあるのかもしれません(リストには欧州系やWHOなども入っています)。また、これ以外に奨学金などのメールも多々回っているので、裾野はものすごく広いのだと思います。 日本の研究費が(たぶん)少ないのは緩和ケアに限った話ではありませんが、がん研究費総額の何%か、全医学研究の何%かは知りたいですね。最近はAMEDで支持療法にお金が流れているように思いますが、純粋な終末期系のお金がいくらか。ついでに緩和に限らず看護も知りたいです。看護学部のページを研究のみたら2年で5000万円のグラントが出ていましたが( https://www.kcl.ac.uk/nursing/research/Index.aspx 研究費を愚痴っても何も変わらないんだから、現状でとにかく頑張れ、と思われる方もいると思いますが、私としては太平洋戦争のときの「精神力で日本は勝つんだ」から全く進歩していないようにしか思えず、現在のブラック企業もそうですがブラックではない電通の件をはじめとして一流企業も似たようなもので、生産人口が多く右肩上がりだった時代はまだしも、もうそれが通じる時代ではないなあと思います。うちの研究室はまさにそうなのですが、プロジェクト研究をやっている研究室の多くが大学院生を無償の労働力として使っている事実があり、これもなんとかして大学院生にもっと研究に集中できる状況を作ってあげたいと思います。こちらはデータはリサーチナースがとることが多いですし、日本にも治験のCRCだけではなく導入せねばと思います。研究のAdministratorやサポートスタッフは修士を持った人がしていますしね。私たちがやっている研究とこちらの研究の質やアウトプットに差があるとは思えません。でも土日も大学に張り付いて年休も取れない状況と月金19-17時で年休何十日、給料も日本よりいい、ではねー。誰かが戦わなくてはないらないのですが、現状では自分の研究室、大学で精いっぱいですよね。緩和ならJANS、学会ならJSPMに期待でしょうか。

3/9 Marie Curie財団の研究費のreview

【緩和ケア】【研究】 研究費について少し書いてみようと思います。少し前にMarie Curie財団の研究費のreviewをしました。これは依頼された内容から考えると私が過去に日本で関わった研究に関するもので、今回の渡英とは関係ないと思われますが、いい機会なので引き受けてみました。補足すると、英国の緩和ケアはかなりの部分をdonationに依っていて、例えば英国のホスピスはかなりの割合がdonationで運営されています。少し前に書いたSt.Chritopher'sは100%donationだったと思いますし、以前に書いたマンチェスターのAnnsは80%donation20%NHSだったと思います。もちろん入院費は無料です。過去も海外の研究費のreviewをしたことはありますがMarie Curieは初めてです。 私が担当したのは2次審査で、あまり詳しく知りませんが、1次審査があって、そこでコメントがいくつか出てそれに基づき審査するものでした。CISでもMarie Curieに出してこういうコメントをもらった、とresearcher exchangeという活動報告で話している人がいたので一般的なやり方なのだと思います。 基本的には科研と同じような同業者によるreviewなので、それほど科研と違いがあるわけではありませんが、いくつか日本の科研と違うと思ったことを箇条書きにします。 ・申請者、共同研究者の情報が詳しい。論文などももちろんだけど履歴やこの研究での役割やその正当性など。研究組織や役割は研究者だけでなくadministrationや大学など組織としてのガバナンスも実名で含めて細かく記載を求められる。 ・ポスドクを1年間雇用するという申請だったが、年収700万円くらいだった(たぶん社会福祉費込みでサラリーは500万円)。これはロンドン以外からだけどロンドンだと1割くらい地域手当がつくらしい。他のポスドク公募をみても数も金額も日本の比ではない。 ・申請書はほぼプレーンなテキスト。下線はあったのでフォントも変えられるかもしれないが、日本みたいに体裁をきれいにする習慣はないのかも。図表もない。これはたまたま私が担当したものがそうだっただけかもしれないが、こちらはグラントに関してはかなり指導されていると思う。 ・いわゆる「新規性」という項目はない。新規性を求めるのは日本だけと聞くが、やっぱりそうだなと思った。私も新規性を重視する日本の審査はよくないと思う。研究は重要性で評価すべき。 ・申請書は構造化されていて、「研究デザイン」「介入」「アウトカム」「サンプルサイズ」「統計事項」などを書く欄がある。科研の場合は文系も理系も、実験も臨床も全部同じ書式なので仕方ない面もあるが、構造化したほうが出す方も審査するほうも楽な面はあると思う。 ・この研究は「経済的な問題を扱っているか」「QOLを扱っているか」「サンプルを集めるfeasiblityを調べる意図があるか(たぶん、本当に症例数は達成されるかわかっているのかという意味だと思う)」にYes/Noで答える項目がある。 ・患者・家族・市民の研究参画について記載する項目がある。いわゆるPPI。 ・総評をリストから選ぶんだけど、それが「国際誌に載るか」というのが基準で6段階くらいだった気がする。なにをもって国際誌かはよくわからないけど、こちらの感覚ではPalliat MedやBMJ Support Palliat Careは国内誌でしょう。JPSMは国際誌なのかなあ? ・私が審査したものは2年の総額2500万円くらいだけど、これ、日本だったら基盤Cで500万以下でしょう。350-400万くらいかな。基盤Bはありえない。 こちらはお金も人の数も各段に違いで、日本で身を粉にして働くのが馬鹿らしいと日々感じています。国の資料は研究費は英米と大差ないようなことを出していますが、絶対に計算の方法などが違うと思う。これを機に研究費についても少し調べたので、これはまた別に書きます。調べたけどよくわからなかった、というのが結論ですが。 追記 以下にご指摘いただいたとおり、St.Chiristopher'sはNHSから20-30程度の資金提供を受けているそうです。私の誤解でした、指摘してくださった坂元さん、中島先生、ありがとうごっざいます。

3/5 St Christopher'sが目指していたもの

St Christopher's Hospiceの記事を書きましたが、最近出たSt Christopher'sが目指していたもの、という感じの論文が以下です。 Omega (Westport). 2017 Jan 1:30222817697040. doi: 10.1177/0030222817697040. [Epub ahead of print] "Keep All Thee 'Til the End": Reclaiming the Lifeworld for Patients in the Hospice Setting. West E1, Onwuteaka-Philipsen B1, Philipsen H2, Higginson IJ3, Pasman HRW1. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29284311 アブストみただけでHabermasとか出てきて、なんだ?と思ったら、哲学者の先生のお話のようで・・諦めました。時間ができたら勉強したいと思います・・ https://ja.wikipedia.org/…/%E3%83%A6%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%8… Mary Baines先生がお書きになられた初期のSt Christopher'sのことの記事がいかに掲載されていました。EJPCに出た論文のようです。 http://www.stchristophers.org.uk/abo…/history/pioneeringdays

3/3 St.Christopher's Hospice

【緩和ケア】 今日はSt.Christopher's HospiceのFriday visitという見学会に行ってきました。いろいろと勉強にはなったのですが、すごい先生のお話を聞くことができました。しかも、その時点で参加者二人というほぼプライベート状態(あとからタイからのご一行が3人来ました)。 写真のMary Baines先生なのですが、日本ではあまり知っている人はいないのではないかと思います。少し早く来てコーヒーを飲んで待っていたら、近くに来て話しかけてくださって「だれだろう、このおばあちゃんは」「ボランティアの方かなあ」なんて思っていたのですが、講義での紹介で「1967年にSt.Christopher'sが設立されたときからSaunders先生と一緒に働いていた医師」ということがわかり、驚きです。なにせSaunders先生は今年生誕100年ですから。 Baines先生の講義はSauders先生がなぜSt.Christopher'sを作ったか、開設当初はどうであったか、というお話でした。写真はSauders先生が最初につくった薬剤のマニュアル(モルヒネを中心にしたがん疼痛治療法を確立させ、このようなマニュアルを初めてつくったのがSaunders先生と言われています)。Sauders先生との出会いは医学校の同級生だったそうで、開設当初に地域のGPに患者を紹介してくれと営業活動をした手紙なども見せていただきました。ご存知のとおり、Saunders先生は看護師、MSWを経験してから医師になったのでさすがにお年は違いますが、それでも80歳はたぶん超えていると思います。帰ってから調べたら、かの有名なLiving with Dyingの共著者でもあり(この本は買ったけど読んでいなかったので恥ずかしいです・・)、Saunders先生の伝記にももちろん登場していました。今週、CSIで「緩和ケア研究におけるmissing dataの問題点」というマニアックなタイトルの講演会が予定されていたのですが(雪で延期)、それにも来るつもりだったと言っていました。偉大な先生にお会いできて、本当に感謝です。 https://www.amazon.co.jp/dp/0192625144 本日マネージメントしてくれたのはSt.Christopher'sで教育担当をしているLiz Bryanさんだったのですが、今度改めて看護師教育のお話を聞きに行くことになりました。そちらは余裕があったら別途レポートします。

2/28 NHS EnglandのVOICES調査

【緩和ケア】【研究】【質評価】 最近、立て込んでいてFBのポストが出来ずにいました。帰国まで1か月になり、最近は情報収集モードに入っています。もともと英語が出来るようになってから情報収集に回ろうと思っていたのですが、結局英語は上達しないままこの時期になってしまいました。 本日はNHS EnglandにVOICES調査という遺族調査の話を聞きに行ってきました。VOICES調査にいては以下。 https://www.ons.gov.uk/…/nationalsurveyofb…/previousReleases 現在、日本初の全国的な死亡小票を利用した遺族調査のパイロットスタディが進んでいます。遺族調査は世界的に英国が圧倒的な歴史と実績を有し、最近ではVOICES調査という4万人対象の調査を毎年しています。私の専門の1つは遺族調査ですが、いままで英国の遺族調査から学んできました。今回の死亡小票の調査も英国がモデルです。 本日はVOICES調査の仕組みや表と裏、現在直面している問題点と今後の展望について大変貴重なお話が聞けました。”in my opinion"みたいなのはメールでは得られない情報ですので、本当に来てよかったです。今回の英国主張は英国の遺族調査について学ぶというのが(少なくとも文科省的には)第一の目的ですので、目的の1つを達成できたのもよかったです。現在進行中の日本の調査に生かしたいと思います。 全てをここには書けませんが、1つ重要な示唆がありました。VOICES調査は2015年を最後に休止中なのですが、その大きな理由が調査結果が国レベルで分析されているだけで、地域や臨床に還元されていないことだったそうです。仕組み上、調査の解析はONSという統計局のようなところがしているのでそれが大きなハードルになっているそうです。今後は過去のデータをNHSで分析したり研究者にも開放する方向ですすめたいようでした。いろいろ交渉して次の手を打っているようです。 莫大な税金を使って、ご遺族にも大きな負担をかえて実施している調査です。得られたデータが臨床や学術研究に貢献することは必須と思います。このへんは日本でも統計の二次利用には厳しいのでどこの国も同じだなと思いました(それ以外にも、多くの聞いた話で英国も日本も同じだなーと思いました)。 とにかく日本の遺族調査はこの轍をふまず、最初から国民に、臨床に、政策に、役立てるようにすすめて欲しいと強く思います。論文がすべてではないですが、多くの研究者にデータを開放して、1つでも多くの知見を国内外に「科学的な考察をつけて」出すことは、必ずや日本の緩和ケア、終末期医療の将来に貢献すると思います。 写真は本日対応してくれたNHS EnglandのJoeさんです。

2/12 POS/IPOSのワークショップ

【緩和ケア】 2/8、9にPOS/IPOSのワークショップがCSIで開催されました。POSとは緩和ケアの評価尺度の1つで、日本で普及しているSTASの後継版です(IPOSはPOS発展型)。20年近く前、緩和ケアの研究に足を踏み入れたときに最初に取り組んだ仕事がSTAS日本語版の開発と普及でした。当時の上司の河先生のもと、志真先生、故的場和子先生、木澤先生、そしてまだ修士課程の1年生だった笹原先生(一番働いた)らのご支援を得て、STASを日本の標準的な尺度に育てることができ、そしてそのSTASの開発者であるHigginson先生のところにいま滞在できていることを感慨深く思います。 私は日本におけるSTASの発展についてポスター発表しました。またPOSの日本語版の開発をされたがん研有明の櫻井先生がいらっしゃって日本語版Validationの結果について発表されました。櫻井先生はこの発表で最後に賞をもらいました。 ワークショップには世界各国から100人以上の人が集まり、各地での開発や普及、臨床での活用について発表されました。8日はClinical Dayといって臨床での活用などを発表・勉強する日で、9日はResearch Dayで研究の発表の日だったのですが、1日目のほうが参加者が多かったことと、POS-Renalという腎疾患バージョンがあるのですが、これに関する発表が数題あったこととが印象的でした。 アジアからは台湾、韓国、フィリピン、ネパール、オーストラリアから参加していました。写真は日本メンバーとCicely Saunders先生の像と撮ったものと、アジアメンバーの有志で撮ったものです。6月のJSPMにHigginson先生がいらっしゃるので、日本でもPOSの話が聞けるかもしれません。私は帰国したら東北大でPOSの日本での普及活動をしようと思っています。関心がある方は是非ご連絡ください。

2/5 BMC Palliative Care

【緩和ケア】【研究】 BMC Palliative Careの続きです。BMC Palliative CareはPlosONEと一緒でScientificにSoundであれば国やテーマに関わらず掲載する方針なので、どんどん投稿して欲しいということでした。掲載料が20万円と高いのが問題なのですが、reviewをするとこのジャーナルでなくてもBMCシリーズの投稿料が15%discountされます。いつもreveiwer選定には苦労しているので・・ reviewerになって下さるかたがいたら是非ご連絡ください!もちろん自分の専門でなかったらdeclineしていただいて結構ですので。だいたい5人送って2人受けてくれたら多いほうです。10人以上になることも珍しくありませんので私のpotential listに入れさせていただけるたけでうれしいです。 BMCシリーズのジャーナルのリストは以下にあります。BMC PCのIFは1.6ですが、BMC Medicineは8.1と素晴らしいし、BMC Cancerは3.3、BMC Geriatricsは2.6とそこそこですね。ここまでは緩和の論文もたまに載ります。BMC NursingにもIFがついていたことを知りました。0.97でしたが、もう少し上がるでしょう。あまり勧めませんが短報を載せるBMC Research Noteも0.67あります。現状ではIFがつかない雑誌は業績評価の際にハゲタカとみなされ兼ねないので出さないほうがいいように思います。 https://www.biomedcentral.com/p/the-bmc-series-journals ちなみに以下のようにコレスポの所属する大学がメンバーになっていると無料になったりディスカウントされるのですが、日本でこのメンバーになっているのは名大、東邦、女子医大だけのようでした。ただ、どの大学がいくらdiscountされるのかはよくわかりませんでした。15%なら意味ないなあ。 If the corresponding author's institution participates in our open access membership program, some or all of the publication cost may be covered (more details available on the membership page). また、以下のように場合によってはケースバイケースでdiscountに応じてくれるようなので、聞いてくればよかったです。今度聞いてみようと思います。研究費の総額が100万なんです、といって証明書を出せば考えてくれるのかな。 We routinely waive charges for authors from low-income countries. For other countries, article-processing charge waivers or discounts are granted on a case-by-case basis to authors with insufficient funds. Authors can request a waiver or discount during the submission process. For further details, see our article-processing charge page. 他にも投稿情報、採択状況などについてAE向けの情報提供も毎年あるのですが、これはここでは流せないので個人的に聞いてください〜

2/2 BMC Palliative Care drop-in session

【緩和ケア】【研究】 今日はAssociate EditorをしているBMC Palliative Careのオフィスに訪問しました。月に1回drop-in sessionという編集部とAEとの意見交換会のようなものをしているようなので、せっかくロンドンにいるので一度くらい行ってみようと思いまして。対応してくれたのはMaria Zalmさん(写真の人)で、去年からBMC PCのmanaging editorをされている方です。基礎医学でPhDを取ったばかりの人です。PhDを取った人がこのような事実上雑務をしているというのはポスト数の問題もあるのでしょうが裾野の広さを感じます。BMCのオフィスはひたすらPCが並んでいる広大なフロアで、紙はほぼゼロというすごい世界でした。何人働いているの?と来たら「わからないけど数百人」という答えでした。みた感覚的には200-300人くらいでしょうか。 私がいつも困っている査読者選定について質問したら、専用の査読者のリコメンデーションをするチームがいるから、いつでもメールしてという答えでした。また、Pubmedで調べていい査読者がいてもEmailをみつけるのに苦労すると言ったら、それは名前を教えてくれればこっちでEmail Addressを調べる、という回答でした。行ってよかったです。 日頃の対応の遅さや英語のダメさで叱られるかなとも思ったのですが、それは問題ないと言われてほっとしました。日本やアジアの学会などと結びつきを強めたいようで、たとえば学会と契約してくれれば投稿料のdiscountも考えられるという話でした。BMC PCでは今のところそのような学会はないそうですが、他のBMCのジャーナルではあるそうです。広告をしてくれればこちらの学会側の支出はゼロでいいみたいなので、BMCと結びつきたい学会については悪い話ではなさそうです。そもそもの投稿料が高いですが、それを下げることは難しいということでした。 BioMEdicalCentralはSpringerNature傘下なんですね。知らなかったです。査読者選定のサポートが受けられることは知っていましたが、いままで躊躇していました。直接会って話をするとハードルが下がりますね。今後のBMCの戦略についても少し話が聞けて、本当に貴重な機会でした。といってもMariaの英語はあまり理解できなかったのですが(Mariaはオランダ出身なので、私もFirstLanguageではないので気にしないでと言ってましたが)、こちらのめちゃくちゃ英語もがんばって理解してもらって優しい人でした。 日本の学会誌もdrop-inが必要かはわかりませんが、AEサポートの仕組みはあったほうがいいと思います。以前編集長をしていた日本緩和医療学会の学会誌Palliative Care Researchでは編集部を委託していた青海社の方が本当によくサポートして助かりましたが、さすがに査読者のrecommendationまでは無理だったので、日本のサイエンスの発展にはこのようなサポート体制の構築も重要と思いました。

1/25 St Ann's Hospice

昨日は正月にもお世話になった、以前東北大学で一緒に働いていた谷川先生のお誘いで、マンチェスターのSt Ann's Hospiceの見学会に行ってきました。 https://www.sah.org.uk/ 参加者は私たちを含めて4人と少なかったのですが、13-15時の予定が私も含めて質問が多くて16時くらいまでになり、しかも私には来年のHPCJの分科会で英国のPCUの質管理の現状について話せというミッションがあったので居残りで質管理のセクションの人に個人的にお話を聞かせてもらったりして、17時近くまでお時間を割いていただきました。大変貴重な経験ができ、お世話になった方々に感謝しております。 個々の写真に少し説明を加えました。

1/21 Research Methods and Statistics in Palliative Care

【緩和ケア】 先週のフォローも含めての投稿です。 今週もResearch Methods and Statistics in Palliative Careの講義に半分くらい出ました。先週の記事で簡単だと書きましたが、こちらの修士は1月からなのでその最初のモジュールでレディネスもバラバラな人が世界から集まっているので、これくらいが妥当なのかもしれません。海外の講義の傾向だと思いますが、ディスカッションや演習が多く、動機付けの側面が大きいと思います。講義を聞いてから先週も書いたAddington-hallの本を読んで引用されている文献や本を読んだり、統計の教科書を読めば理解が深まるでしょう。これら一連の講義の教科書として以下の本が推薦されていました。Altmanの本は東北大で看護の大学院生向けに私がしている講義の教科書でもあります。Ireneはこの本が一番好きな本だと言ったとか。最初に出ている「涙なしの統計学」は存在は知っていましたが読んだことがありませんでした。日本に戻ったらチェックしようと思います。Bowlingの本も強く推奨されていました。これも有名で私も持っていた気がしますが、かなり古いバージョンかも。知っていることが多くて読んだ記憶がありませんが、これもちゃんとチェックしようと思います。Amazonでみたら翻訳がないみたいだったので、翻訳好きな方にはいいお仕事になるかもしれません。うちの研究室は自分たちでしかできないもの以外は翻訳はしないと思います。Addington-hallの本は、これを必要とする人はたいてい英語で読めるので翻訳する気になりません。 Rowntree D. Statistics Without Tears: An Introduction for Non-Mathematicians. London: Penguin Books Ltd, 1991 Online Statistics Education: An Interactive Multimedia Course of Study. You can read this online: http://onlinestatbook.com/2/index.html Bowling A. Research Methods in Health: Investigating Health and Health Services. Open University Press; 4th edition. 2014. Addington-Hall J, Bruera E, Higginson IJ, Payne. (eds) Research Methods in Palliative Care. Oxford University Press, 2007. Altman D. Practical Statistics for Medical Research. London: Chapman & Hall, 1992 当初若干否定的に書いたものの、CSIの修士1年間の講義のモジュールは以下のようになっており、「Service Organisation and Policy in Palliative Care」「Service Development and Management」「Applying Epidemiology in Palliative Care」などはここでしか学べなそうなので、Public Health Approachを目指す人にとっては世界唯一最高の機関であることは間違いないと思います。4月頭に帰国するのでこれらに出られないのが残念でなりません。誰かまた1年行かせてくれないかな。各モジュール単位で受けることもできますが、1モジュール1400ポンド=20万円ちょっと、なので高いといえば高いですが。1モジュール40コマと思えば1コマ5000円で必ずしも高くはないのかもしれませんね。修士号がいらず個別指導も求めなければこれも選択肢かもしれません。調査・疫学系、心理サイコ系、症状系の人を3人派遣して教授法をマスターすれば日本でも支所を開設できそうです。許されなそうですが。CSIはMORECareプロジェクトなどのe-learning教材も作成しており、現在中国語版も作っていると言っていたので、e-learningもいいですね。 もちろんこちらで学ぶことは国際的な友人が出来たり、海外で学ぶ体験、例えばみんな普通に積極的に発言したりする雰囲気もわかりますので、メリットは大きいと思います。そのへんは今年参加している2人の日本人の方々からそのうちレポートしてもらいましょう 以下、MScのモジュールです。各2週間。 Research Methods and Statistics in Palliative Care Biology and Management of Symptoms in Advanced Disease Service Organisation and Policy in Palliative Care Psychosocial, Cultural, Ethical and Spiritual Issues Advanced Pain and Symptom Control Service Development and Management Advanced Psychosocial and Spiritual Care Applying Epidemiology in Palliative Care

1/15 Research Methods and Statistics in Palliative Care

【緩和ケア】 月曜から修士課程向けの研究方法論の講義を受けています。毎日4コマですが日本の仕事などもあり、実際の出席は半分くらいでした。毎回の講義の感想を書くつもりだったのですが、余裕がないのと、特に書く内容もあまりなかったので書きませんでした。内容自体は極めて簡単で初歩的です。統計の講義は出ていないのですが、本当に何も知らないような人もいるので、基礎の基礎からやっている感じで、カリキュラムと受講した人の話を聞くと日本の学部レベルより低い印象を受けます。統計入門の本を読めば十分でしょう。緩和ケアに特異的な内容はAddington-HallのResearch Methodに書いてある内容のダイジェスト程度で、この本をしっかり読んだほうがよっぽど勉強になります。たしかに初学者には講義でポイントを教えてもらうことは有用でしょう。来週は統計も少しアドバンスドになってくるようなので、1回くらいは出てみようと思っています。ワークが多いので、それはいい面だと思いますが、これもレディネスによりますね。最初は2週間の集中講義も講義するほうにとってはいいかなと思いましたが、始めて学ぶ人にとっては毎日4コマでは予習復習の時間も取れずに辛いだろうと思います。大学院生には1年間で単位を取るフルタイムと2年かけて単位を取るパートタイム(日本でいう長期履修)があり、人によっては2週×6モジュールの間に国に帰ったりするのでこのようなスケジュールなのでしょう。 それにしても・・日本人の学生から聞いたところ、1年の修士のコースの学費は日本円換算で350万円、もちろん寮などを含まず、だそうで、この高さにびっくりです。英国やEUはその半額くらいのようですが、それでも高いですね。海外から来ている人には病院が出してくれたり、というケースもあるようです。 日本からCSIに学びに来る人が増えるようにと思ってFacebookに投稿してきましたが、これじゃあ修士はあまり勧められないなあ・・と思っています。研究のことだけ考えたら日本でしっかり学んで、客員研究員などで来たほうがよさそう。私は机代のベンチフィーを払っていますが、6か月で50万円くらいです。いちおうこれを払っているから講義にも出ていいと言われましたが、全コース出るのはまずいのかもしれません(滞在期間中には他に1つしかモジュールがなく、あまり関心がないのでそれはでない予定です)。 ということで、日本の方はぜひ東北大学の大学院へ!緩和医療科、緩和ケア看護学分野の多くの仲間と一緒にハイレベルに広く学べると思います。PCUも大学病院にありますし、在宅緩和ケアも日本でもっとも発展している地域です! 来週の講義を聞いてアップデートを流します。

1/9 MSc, PG Diploma & PG Certificate in Palliative Care

【緩和ケア】 MSc, PG Diploma & PG Certificate in Palliative Care Research Methods and Statistics in Palliative Care (8 - 19 January 2018) の講義が本日から始まりました。ここの修士は1年なのですが、1月からなので最初のモジュールです。日本人の参加者は私の他には看護師2人です。私も半分くらいは出ようと思っています。密度が濃くて私も復習が追い付きそうにありません。明日以降、これらの講義の感想も配信していきたいと思います。明日はこの講義の前に東北大のゼミがあるので今日は予告のみです。明日は1日講義+自分の仕事で書けないと思いますが。添付は今週のメニューです。 このコースの受講者はおおよそ修士20-30人、コースのみ5-10人くらいだと思います。いまだ私はこのメンバーの中で英語力は最低だと思いますが(講義もちっとも聞き取れませんでしたし)、今日のワークのグループの出身が英国2人、イタリア、中国各1人、スーパーバイザーはポルトガル出身だったので、日ごろに比べれば少しは自分の意見を述べることもできて幸せでした。日本の仕事が多くてなかなか学生と一緒に行動や予習復習が出来ないのが残念です。ここで2、3年学生したいですが、誰かお金出してくれないですかね・・(生きれいれば)あと20年、30年、日本の緩和ケアに貢献するつもりはあるんですけどねー。 自分のためという訳ではなく、そのうち書くと思いますが、日本の海外派遣の奨学金って「将来がある若い人へ〜」というものが多いと思います。それは大事なのですが、残念なのはその道を最終的に選択しなかったり、選択しても学んだことを発展させ多くの人に役立てる機会がない(目の前の患者さんで終わる)ことだと思っています。私の出張の財源の国際共同研究加速基金は、ある程度業績がある人に限定されている、しかも英語力は問わない、ので、こういう、将来の日本を(僭越ではありますが)間違いなく担う人に対する奨学金やそのような機会は大事だと思っています。 企業だったら将来どうなるかわからないけど勉強ための海外、なんて特に先進国には行かせませんよね。海外に行かせるべき人に戦略的に行かせるのだと思います。幹部候補も多いと思います。アカデミアでは若いころに「行かせてもらえる」ことも多いのでこういう問題は少ないのかもしれませんが、「行かせてもらえない」分野もあるし、若いころのチャンスは学歴に依存することも多いので、ある程度年を取ってでも今後の日本に貢献する人を海外に出すことは大事じゃないかなと思います。自分のお金で行けばいいと思うかもしれませんが、ある程度のポストになるとお金より職場を離れることの大義名分のほうが重要です。

1/8 ナイチンゲールのcoxcomb

【緩和ケア】 1枚目の写真はかなり前に米国Oncology Nursing Societyのお土産でもらった愛用しているバッグですが、この図がナイチンゲールのcoxcombの図であることに遅ればせながら気づきました。感動です。 2枚目は羽田に着いた娘たち。なんか元気ですね。若いというのはうらやましい。このあと新幹線までの待ち時間にお台場に遊びに行ったそうです。

1/7 ナイチンゲール博物館

【生活】 本日は家族の帰国日でした。19時の飛行機だったので、午前中に昨日のリベンジでナイチンゲール博物館に(妻も看護師なので)。coxcombの図ももちろん展示されていました。一昨日、優子が体調が悪く早めにおもちゃ屋を退散しましたがどうしても買いたいものがあるというので、こちらもリベンジ。3枚目の写真は空港でそれで遊んでいるところです。飛行機も無事飛びそうなので18時過ぎに手荷物へ。真優子は空港についてから離れるのがつらくて号泣中。父親のことで泣いてくれるなんて、次は私が死ぬときでしょうね。最後の写真は朝、妻が使用済みのフェイスパックで遊んでいるところです。 子供たちに「お父さんがいなくてどう?」と聞くと、優子に「あまり変わらない、お父さんは(日本では)すぐに学校に行っちゃうから」と言われ・・結婚以来、家族と1週間一緒に過ごすというのは初めての経験で、帰国したらもっと家族に時間を使おうと思いました。 4月からは結構仕事を増やす予定があるので、何をどれだけ削るか本気で考えないといけなくなりそうです。この1週間も子連れで大学に3回行き、Lancaster大学、Nursing Home、ナイチンゲール博物館と結構親の仕事に付き合わせてしまいました。こんな親をみているので看護師になりたいとは子供たちは決して言いませんね。二人とも普通の看護師の仕事とは全然違うのですが。

1/6 ナショナル・ギャラリー

【生活】 ロンドンでの家族との生活もあと2日。今日は午前中にCSIにいって家族でメンターの先生方に挨拶をしました。その後、メンターの先生と私のミーティングだったのですが、予想に反して2時間くらいかかってしまい、その間子供たちはキッチンで遊んでいたようです。 その後、Kings病院で昼食を食べてナショナル・ギャラリーへ。世界的な名画が触ろうと思えば直接触れる状態で展示されているのにびっくり。目の前のトラファルガー広場で写真も撮りました。その後、ナイチンゲール博物館に行ったのですが本日は臨時休館日だったようで、妻は自宅に、私と子供たちは大学に。 最後の晩餐は妻が冷蔵庫の残り物でつくったパエリアと買って食べていなかったピザでした。この1週間、糖質を毎日取っていたのでずいぶん太りました。その後は、子供たちのショータイム。歌だけでなく、二人のプリキュアショーや、漫才などレパートリーが増えていました。以前は真優子は大したことはできていなかったのですが、最近はずいぶんいろいろできるようになってきました。 明日はナイチンゲール博物館のリベンジをして見送りにヒースローです。

1/5 日本のCNSやCNについて考えたこと

【教育】【緩和ケア】 一昨日のLancater大学訪問を終えて考えたことの追記です。 Lancaster大学は医学部はあるけど看護学部はないそうです。Payne先生はバックグラウンドは看護師で、肩書にはよく心理職とあります。Walshe先生も看護師です。看護教育はしていないけど、Palliative Careコースの大学院生の指導をしているそうです。 日本にもそういうところが出来たらなあ・・と思います。国がんあたりが大学院大学を作ってもらえないものでしょうかね。臨床も学べるし、データも取れる、プロジェクトも出来る。CNSやCNのコースと一緒にすれば、現場にもロールモデルになる優秀なCNS、CNも多いですし、CNS、CNの教育も私たちみたいな研究者や博士課程学生や臨床家がタッグを組んで教えればいい。CNS、CNの学生がどんどん臨床に入れば現場の助けにもなるでしょう。プロジェクト研究を動かしてそこからどんどん修士論文、博士論文を書いてもらう。そんなとこあったらいつでも公募の出すんですけどね。 日本のCNS教育はみなさんがご存知のように各大学数人、学年によってはゼロとか珍しくない、とにかく効率が悪いことをしています。大学院教育自体、UPennとかKingsとかのように大規模にしたほうがいいと思いますが、地域性やメンツもあってそれは難しいでしょう。でもCNS教育を、本当にがん看護が専門?って人がしていたり、研究と臨床で両方一流の教育を出来る人なんて極々限られているのですから、こういう体制をつくってもいいと思いますけどね。私学などは院生確保のためのCNSとか聞くこともありますが、そもそも本末転倒でしょう。CNS間の交流も進みますしね。CNも現状ではある程度時期が経つとその地域の潜在的な応募者が枯渇したり、教員の確保が難しいと多くの分野が同じ問題を抱えていますからね。 みんなが東京に出てこれない事情もありますが、そこはe-lerningやネット講義、短期のスクーリングを駆使してもいいように思います。国がん中心ならすでに多施設カンファなどのプラットフォームがありますしね。四国の人は四国がんと国がんで教育を受けるとか。実習は国がんと地元を選べるようにしてもいいでしょう。研究も地元でやったり所属地域の教員が直接指導したり、柔軟な仕組みを作ることは可能でしょう。3年以上で単位を揃えていってもいいので、そんな仕組みなら出向扱いで出してくれる病院も増えないかなあ。 がんはそれでも全国に養成校が多いのですが、他のCNS、CNは地域によっては開講すらされていない分野が多いし、成人系はどこも教授2、3人で多様な分野を教育すること自体不可能ですから。いっそのことナショセンや専門的な施設でネットワークつくって、全国的な養成をすべきニーズはがん以上に大きいと思います。学費も適当に案分するとかいろいろ手はあるように思います。 MDのコースや他の専門家コースも並行してあればお互いの良さを生かして学ぶこともできますし、MDに対する臨床研究の教育は臨床の専門家、臨床試験の専門家や統計家、調査の専門家などがタッグを組めるそういう体制をつくったほうがいいと思います。MD、看護師はこれでいいけど、薬剤師、心理士、リハ、SW、栄養、その他の専門職、まだ大学院化されていないような分野も、今後は高度化が求められていくと思いますし、多職種共通のプラットホームで真の多職種教育をするのって大事だと思います。いまも形式的にはしているように思いますが、私は「なんちゃって」のところが大半だと思っています。 日本の現実を離れて妄想がふくらみすぎと思いますか?実際はこっちで学んで考えて、日本の現実にどう適用させようかと思うと人もないし、お金もない、時間も余裕もない、で絶望感ばかりが膨らんでいく毎日です。 追記の追記 講義や国がんのような拠点があれば、そこの先生が分担して1週間などのコースを全国数地点だったら行脚してもいいでしょうね。そうすれば全国的な交流のいい機会になるし、CNSの卒後教育やフォローアップだけでなく、その地域の若手教員やCNS以外の看護師、若手教員などの学習機会、刺激にもなるでしょう。学部教育や運営業務があるとそんなに長く大学を離れられませんが、大学院大学なら可能でしょう。 また、そういう拠点がコーディネートしてくれれば、例えば私だったら東北大に籍があるままでも調査や尺度開発の講義をしに東京に1週間とか余裕で可能ですし、誰かがコーディネートしれくれれば全国行脚だって同じ話をすればいいだけなんだから簡単です。東北にも来てもらえばお互い様ですしね。そんなんでGTの専門家、現象学の専門家、看護の統計の専門家、免疫チェックポイント薬の専門家、リンパ浮腫の専門家、就労支援の専門家、サバイバーシップの専門家などが数名ずつローテを組めば、全国的なネットワークも広がるし、若手研究者、博士学生などのメリットも大きいし、刺激にもなるし、いいことずくめな気もします。上に書いたようにお金と時間がネックでしょうが、現在の日本で一番足りないのは人材だと思っているので、まずはそこからクリアしていけばなんとかなるんじゃないかと思っています。大義があって自分のスペシャリティーの話を喜んで聞いてくれるなら、研究者は、自腹でも、は言い過ぎでも喜んで協力するんじゃないかなあ。 日本の場合、利害関係とヒエラルキーの調整だけが課題と思います。こっちにきていて私が一番感じているのは日本はヒエラルキーの国だということです。それは一部の仲良しの中以外では絶対に変えられそうにもないし、それがいい面でもあるので、その構造を生かした仕組みづくりができればなあと思います。ヒエラルキーの調整は私は苦手ですが。

1/5 ロンドンの百貨店やスイーツ

【生活】 今日は大学時代の悪友鈴木君と奥様の千秋さんに私の妻のリクエストでロンドンの百貨店やスイーツを案内してもらいました。 まずは高級百貨店のSelfridgeへ。雑貨コーナーなどをざっとみて回ったあとに、いつも行列ができているというDolly'sでスイーツ体験。写真の右側が千秋さんです。私がお会いするのは結婚式以来な気もしますが、変わらずお美しい。真優子はなぜか不機嫌でしたが、美味いスイーツを食べたら機嫌が戻りました。 次は少し歩いて、Selfridgeほど高級過ぎない百貨店のJohn Lewisへ。こちらで自宅や日本へのお土産を購入。その次は世界一のおもちゃ屋さんというHamleysへ。ビル全体がおもちゃ屋さんで、実演もそこらで行われており面白そうなものばかり。子供たちは飽きもせずいつものようにディズニーのドレスを購入。ハリーポッターのお店もあり、真優子はリベンジで自分の杖を購入。光る杖なので姉よりちょっと高級。私も日本でも買えそうなUFOのマジックおもちゃを実演の魅力に負けて自分用に購入。いろいろ回っていたら疲れたのか優子が体調が悪いと訴えて、ここで千秋さんと別れて帰路に。 自宅に帰って少し休んで遅めの昼食をとると、二人とも復活。私が職場に行くというと二人とも一緒に行くというので、16時ころに大学へ。大学では日本と同じくYoutube三昧で、どこに行ってもすることはあまり変わらない二人です。20時頃に帰宅し、お母さんが作っておいてくれたチャーハンを食べて、その後は本日の戦利品(1)光る杖ではしゃぐ真優子と、戦利品(2)ドレスでファッションショーをしたり、歌を歌ったり、ここでも日頃とさほど変わりない二人でした。疲れもピークなのでしょう。21時には二人とも進んで寝床にはいっておりました。 鈴木君、千秋さん、ありがとうございました!

1/4 LancasterとLiverpool

【生活】 家族でLancasterとLiverpoolに1泊2日の小旅行をして来ました。 1日目は電車で2時間半のLancasterに移動。窓からの風景に、テレビでみた英国の田舎と同じで感激しました。羊が放牧されているのも日本ではない景色です。羊がたくさんいる写真を撮ったつもりがどれもぼけていて、なんとか認識できそうなのはアップした1枚だけでした。 Lancaster大学ではEPACの理事長をしていたSheila Payne先生(写真左)と現在のPalliative Medicineの編集長のCatherine Walshe先生(写真右)とLunchをして、その後、お話を聞かせてもらいました。超有名なお二人の先生と話せて感激です。 その後、Liverpoolに移動してホテルで夕食。折角の機会なので2万円ちょっとのLiverpoolにしては高めのホテルにしたのですが、日本だったらスイートみたいな感じでめちゃくちゃ広くて、2階もあってベッドも4つ。子供たちと1時間以上かくれんぼを楽しめました。 二日目の朝は初めて待望のイングリッシュ・ブレックファーストを食べました。美味しかったです。そのあと、以前に東北大学で一緒に働いていた谷川先生にお会いしまし、英国の看護事情や緩和ケアについていろいろ教えてもらいました。その後、谷川先生のご案内でビートルズ博物館に行きました。特にビートルズ好きでも洋楽ファンでもないのですが、ビートルズの曲を話を聞いたりすると自分でもノスタルジックな感じになりますね。ビートルズと一緒にアンディーウォーフォール、ツイギー、デビッドボウイ、ミックジャガーとかが展示されていると妻もそんなに知らない感じで世代ギャップを感じました。 その後、子供たちをなだめるためにトーマスとかがあるプレイランドで遊んでから、谷川先生が働いているナーシングホームを見学させてもらいました。私は最近の日本の老人ホームの現状をあまり知らず、どうしても昔の特養のイメージが抜けないのですが、こちらのホームは過去のお金持ちの家を改造した形で40人くらいが入っているそうです。入居者の方はレク中、というか英国のデイケアなどの写真でよく見た、みんなで円になって座って談笑したり、という感じで少し挨拶させていただいたり、お部屋にいる方に挨拶させていただいたりもしたのですが、写真はまずいかなと思って、はってあった写真だけ撮ってきました。日本だとグループホームに近いイメージでしょうね。今年の春まではホスピスの病床もあったそうです。こういう施設でホスピスの病床というのがなかなか感覚にあいません。宮崎のかあさんの家とか、仙台で中山さんがされていた虹とかが近いイメージでしょうか。もともとが居宅なこともあり、もちろん家に近いイメージです。日本のがん緩和ケアの枠組みでこれを実現するのは難しいでしょうし、皆様苦労されていると思いますが、がんに限らない終末期医療の枠組みをちゃんとつくれば、日本の場合土地や家屋構造の限界があるにしてもい、やろうと思えばで無理ではないでしょうね。実際、いま認知症の終末期の研究をしている関係でいくつか仙台で似たような介護系の施設の訪問もさせてもらいましたが、それらの施設ではかなり似たようなものが実現されていました。早く、それが当たり前の世界になるといいと思います。ここでは、そんな普通の自宅のような環境で必要であればモルヒネも使うし、セデーションもするという話でしたので。 最後の写真の助成が谷川先生です。お世話になりました! Thank you, Sheila! and Catherine!

1/2 水族館、ロンドン自然史博物館

【生活】 本日は水族館→ロンドン自然史博物館でした。昼食は真優子様ご所望ハンバーガーです。水族館は日本に比べると見劣りがしましたが、自然史博物館は素晴らしかったです。最後の写真は昨日のハリーポッターの戦利品の杖とぬいぐるみです。真優子は「嫌な予感がする」と言って杖を買いませんでした。杖で自分がイノシシにされてしまうかもと思ったそうです。それなのに貸してくれといって「自分が買わなかったんでしょ」と姉に言われバトルしていました。そういう姉も本格的な杖は怖いと思って買わなかったようです。似たもの同士ですね。 今日は17:30まで家族と一緒でしたが、2日大学を休むと死んでしまうという奇病に侵されているため、その後大学で遅くまで仕事してきました。

1/1 ハリーポッター、大英博物館

【生活】 明けましておめでとうございます(ロンドンはまだ明けていませんが)。年賀状は毎年汚い字で少しだけ一言通信を書くのですが、今年は物理的に難しく写真と定型コメントのみで失礼いたしました。 昨日(12/30)に家族がロンドンに参りまして、本日はロンドンに来てから初休日、初観光になりました。最初の写真はわかりにくいですが、運よくロンドン名物二階建てバスの最前列に乗れたので、それで中心部まで移動中です。本日は有名な観覧車のロンドンアイに行き、昼食を食べて近くの公園で遊んだ後に、キングスクロス駅のハリーポッターのお店にいってお土産を買い、大英博物館に行くというスケジュールでした。ハリーポッターも大英博物館もものすごい混雑で子供たちは疲れ切った様子です。大英博物館はもう一度行かないと。子供たちが「手、手、」と言ってつなぎたがるのも、あと何年間かカウントダウンかなと思うと、日本に戻ったらもっと子供たちと時間を作らないといけないなあと思いますね。夜は子供たちが飛行機でもらってきたトランプにひたすら付き合いつつ、くすぐりっこやアクション系可愛がりで過ごしました。神経衰弱で年長の下の子が圧勝したのでいつの間にこんなに賢くなったのかと驚きましたが、家ではいつも負けているそうなのでマグレのようでした。子供たちの神経衰弱は本当にランダムにめくるので難しいです。それでよく取れるなあと思いますが、これが子供の頭なんでしょうかね。私は子供の頃から順番にとって、人のも順番に記憶していた気がします。 みなさまもよいお正月をお過ごしください。 そういえば過去には1年のまとめと所信をいろいろ書いていましたが、もう辞めました。目標は3つ以内。絞って行こうと思います。今年の目標を考えるのは4月になりそうですが、大学のカリキュラム関係がメインになりそうです。で、J-HOPE4を完遂させて、1つくらいプライベートなことも考えたいですが、4月以降に新規の仕事に取り組むか、帰国後も英語の勉強をがんばるか、になるのかなという感じです。

12/31 怖いくらい通じるカタカナ英語の法則

【英語】 クリスマス以来、大学にはほとんど人がいないのでまったりしてしまいました。研究も勉強もあまり進んでおらず、正月明けたら真面目にやらないとやばい。 本日は本の紹介です。amazonでは評判イマイチですが気に入っています。日本にいたときに買って、そのときはこんなの何いってんだかわからんーと思ったのですが、こちらにくると、この発音ルールにはかなり納得します。 日本人が英語ができない理由の1つはカタカナ英語のせいだと思います。私も若ければ矯正できたのかもしれませんが、なにせ英語のリーディングだけ比較的使う立場で47年生きてきて、すべて自己流のカタカナ英語でやってきた身としては矯正は不可能です。この本は非常に簡単なルールで、こっちに来て、たしかにみんなそんな感じで発音してるなーと思うことが多く、最近の愛読書になりました。万人に受ける本ではないと思いますが、私のような人にはいいと思います。 怖いくらい通じるカタカナ英語の法則―ネイティブも驚いた画期的発音術 (ブルーバックス) 新書 ? 2008/1/22 池谷 裕二 (著)

12/24 ファイル復元

【Tips】 英国とも緩和ケアとも関係がない話題ですが・・ 2時間くらい前に本日4時間かけて書いたWORD原稿を間違えて別ファイルを上書き保存してしまい、失いました。 ネットで復旧方法を調べて、Recuvaというフリーソフトを入れてみたけどだめで、途方に暮れましたが、以下のページのEaseUSというソフトでトライしたら復旧できました。日本の研究室にはファイル復旧ソフトを買ってあったのですが、こちらには持ってきていなかったのでよかったです。ほんと、よかったー。バックアップは常に取るようにしていたのですが、上書き保存はねー。よく考えたらこのファイルはDropbox上に保存していたからDropboxで復元できたのかなあ・・?と思ってDropboxを見てみたら2週間くらい前から同期がうまくいっていなかったことが発覚。本当によかった・・

12/22 Christmas Jumper Day

【生活】 15Decに「Christmas Jumper Day」というイベントがありました。このイベントはセンスが悪いクリスマスのセーターを来て、Save the Childrenというボランティア団体に寄付をするというイベントだそうです。英国の洋服屋さんではめちゃくちゃダサいセーターがたくさん売っているのですが、こういった取り組みのためでもあるみたいです。写真は2ポンドボックスに入れて、1ポンドはくじで後日当選者に配当、1ポンドが寄付になるみたいです。私はこちらの寄付はしたけど、ジャンパーデイは意味がわからなかったのでセーターを持参できず参加できませんでした。写真はCSIのtwitterに載ったものです。忍者ルックの出番だったのに!(場違いか・・) https://christmasjumperday.org/ 日本のセーブ・ザ・チルドレンのサイト。ジャンパーデイをこの団体でしているのかは未確認ですが、自主的にやっているところも国内にあるみたい。来年からやろうかなー(にわか英国かぶれ)。東北大学全体でやって、研究科長や病院長がこんな格好で歩いていたら可愛いよね。 http://www.savechildren.or.jp/

12/21 PhD Away Day

【教育】 PhD Away Dayの続きです。2つ目の講義は「Ten Paths to PhD Success」という講義でした。前の講義で時間が押したせいか早口で復習してもちっとも分からなかったので以下は間違っているかもしれません。(英語の部分はレジュメをもらったので正しいです)脱落しないようにセルフマネジメントせよという感じでの講義でした。 1. Know what you want to out of it. PhDから何を得ようと思っているのかを考えよ 2. Remember research is meant to be hard 論文を投稿してもそれはまだ半分まで来たに過ぎない。何度も修正して完全なものを目指せ。 3. Treat your research life as a research project プロジェクトとして計画を立てて実施し、常に計画を修正をし続けろ 4. Try task management rather than time management (この言葉はほかの講義でも聞きました) 仕事の優先順位をつけ、時にはNoと言い、自分は自分で守れ 5. Talk to people (honestly) 1日中研究に没頭するのはよくない 6. Embrace the student in "PhD student" 博士という肩書を重く捉えすぎるな。学生なので知らなかったり不十分なのは当たり前だ。 7. Work out what motivates & demotivates you & develop survival strategies internal motivateが弱ければexternalを使え。逆もそう。 8. Manage your supervisor 指導教員とよい関係をつくり、上手に活用せよ 9. Pay attention to momentum 上手く行っているときこそ、一度立ち止まって次のことを考えよ。決して不安な気持ちに負けるな。 10. Realize you are never ready to write but that's OK いつも書けるわけではないがそれでいい。早く書き始めること。書けないときは1日1行でいい。

12/14 大石愛先生の投稿

CSIでMasterを取って、現在エジンバラの博士課程在学中の大石愛先生の投稿をシェアします。 大変勉強になりました。ちょっとだけ余計な補足をすると、Kingsの博士課程の関門はvivaといって博士課程は入学時はMPhilと言われて9カ月から18カ月の間に口頭試問があってそれをクリアすると晴れて正式なPhD studentになるみたいです。大学院よってはvivaは最終的な口頭試問を指すこともあるみたい。Kingsのホームページに以下のように書いてありました。一部抜粋します。書類も出すみたいですし、このページによるとプレゼンや口頭試問は2-3時間かかるそうです。一見日本でも取り入れたい理想的な仕組みにも見えますが、徒弟制度的な日本ではうまく機能しないだろうなと思います。 しかし、博士を続けられるかどうかの関門にするしないは別にしても、専門分野に近いけど指導教官ほど詳しくはない人に徹底的に叩かれる経験は、その学生の将来にとってもいいと思います。入学させる教員の立場としても、博士を半年1年するとその人がどれだけ一生懸命やるかも含めて博士に向いているかわかるので、もしそこで進路を再考することができればそれに越したことはないと思います。ただ、日本の看護教育では研究者としての博士課程というより教員になる資格という位置づけのほうが大きいので、これも仕組みが変わらないと難しそうですね。看護教育に本当の意味でのPhDはいらないと思いますが、様々な理由で現実的ではないですね。 https://blogs.kcl.ac.uk/…/2014/04/22/preparing-for-the-viva/ 1. Firstly and most importantly, that it is your work and that you wrote the thesis. This may sound obvious but until the viva, they have no hard evidence that your supervisor didn’t write the thesis for you. You will be expected to show good knowledge of what you’ve written and your way around the thesis. 2. The level of originality and whether this makes a PhD. 3. Your knowledge of the literature ? including whether anything has been published in the field recently. So keeping up to date with the literature right up to the date of the viva is important. 4. Why you chose to do the research in the way that you did. You will need to be able to justify your research methods but also show that you considered other alternative approaches and why you dismissed them. 5. Where the research could go in the future, and, if you were going to continue doing research, where you would like to take it and how.

12/12 カタカナ検索

【英語】【生活】【Tips】 昨日、今日とロンドンは雪が降りました。積もるほどではなかったですが、昨日は電車が止まっていました。うちは大学にいくのに同じ駅から2本ルートがあるので止まっていないほうで行けたので問題はありませんでした。東京より雪に弱そうです。寒さはここ2日は0度くらいのときもありましたが、全体的には仙台より寒くはないです。 今日は英語に関する結構と使えるホームページを紹介します。テレビやラジオで英語を勉強すると発音は聞き取れるけど意味がわからないという単語に出会うことが多いです。ネットでカタカナ検索するとだいたいは分かるのですが、たまにちっとも分からないことがあります。このホームページはカタカナ検索で結構な確率で当ててくれます。例えばNHKの英語ニュースを聞くと「アブダクト」という単語がよく出てきますが、これを使うと「abduct」とすぐに出てきて「拉致」と分かります。これはYahooでもすぐわかりましたが、聞き取れた英語の発音が間違っていたときなどでも意外と対応してくれて役立ちました。困ったときに結構助かります。 http://www.sljfaq.org/cgi/k2e_ja.cgi

12/10 PhD Away Day

【教育】 さっきBBCで中国で生まれてすぐにマーケットに売られて米国で育った子が20歳になって実の両親に会うという番組をやっていました。赤ちゃんの頃の映像が自分の子に似ていていろんな意味で涙が出てきました。まだこっちに来て2か月なのにホームシックかな、病んでるのかな(今日もこっちの昼に子供とLINEで話したのですが)。自分も映像取っておけばよかったかなと少し後悔。でも映像があったら年取ったら毎日お酒飲みながらそれを見ていそうです。今でもよく自分のブログみているので(そして涙する)。 さて、今日は21Novに出たPhD Away Dayの復習をしたので、そのことを書こうと思います。PhD Away Dayのことは21Novに少し書いたのですが、看護学部の博士課程向けのガイダンスという感じです。最初は看護学部の学部長で、International Journal of Nursing StudiesのEICのIan Norman先生の講義でした。この雑誌、IFが看護系ではトップで3.8もあるんですね。 講義タイトルはPublishing from your PhD. 6-tips from an editor.です。 6-tipsというのはそれほど目新しいものではありませんが、その間に聞いた耳より情報?がよかったのでメモも兼ねて。 1.出版計画を立てよ。どこに、何を出すか。 ・IFについて BMJに載った研究調べでは引用の50%はその雑誌の15%の論文から、90%の近くが50%から。 ・キャリアを考えると最初にReviewを出すのはいいこと。引用も多いし、引用の寿命も長い。 ・IJNSは通常のレビューだけではなくPolicy Reviewも歓迎してる。 ・Systematic SearchではなくSystematic Reviewをするように。 ・「Londonで初めて」「この対象で初めて」はやめよう。重要なことを。 →これは東大にいたときに恩師の大橋先生が修士論文発表会で「・・で初めてだからやった」というのは最低のイントロだと講評していたことがあって、「言うなー」と思いましたが、自分を振り返っても反省することしきりです。東大には何でも新規性があればいいという人もいましたけどね。 ・博士課程在学中に論文を出版した人はその後の論文数が多く、引用も多い。ポルトガルの研究(Horta&Santos, 2015) 2.正しいジャーナルを選べ。 ・IFは考えるけど、現実的に通りそうなところに。 ・in-houseでリジェクトされるところに出すより、、コメントをもらおう。 →これも森田先生によく言われていたような。 3.タイトルのつけ方、アブストの書き方など基本的なことは大事 ・タイトルは対象と方法がわかるように。 →これも当然と思いながら、あまり意識してはいなかった。今後はもっと意識します。 ・「what is know already」「what the paper add」 →これは最近要求されることが増えたので、原稿を書くときに最初に書いておこうと思っていたところだったのですが、そもそも研究の開始段階で青写真を書いておくべきですね。1行で書けることが大事かと。そういう風に指導しよう。 ・レポーティングのガイドライン集 http://www.equator-network.org/ →以前にみた記憶があるけど、ずいぶん充実したなと思います。 4.レビューが来たら必ず再度投稿せよ ・一般的にピアレビューに回っただけでもすごいこと。IJNSはピアレビューに回るのは15%だそう。 5.何度でも言われたら書き直せ。 ・Revise and resubmit, Major revisionは通常good news。 →常識といえばそうですが、意外に知らない人もいますね。 ・丁寧に返事を書け。たとえagreeできなくても、その通りに直していなくても。 →私は直さない場合も最初はI agree with reviewer's commentから始めることが多いです。 6.自分の論文をプロモートせよ。 ・出したら終わりという時代は終わった。 ・オープンアクセスで引用が増えるというエビデンスは乏しい。ただ、これは調査法に限界もあり、引用は増えなくても実践への影響はあるかもしれない(Griffiths, 2014)。 ・ProsONEでHTMLをみた人のなかでダウンロードされた割合は25%、引用された割合は0.2%。 ・リポジトリはGreen OA(高いOAジャーナルはEditorialの質も悪いことが多い)。 ・ツイッターでの普及は効果がある。ツイートを繰り返すと、そのたびにダウンロード数が増える。 →日本ではどうかはわからないけど、海外のフォローわーがいれば違うかな(私はいないので・・)。 他の講義はまた別の日に~(これ書くのに30分以上かかった・・)

12/9 keyPlayer、Apowersoft

【英語】【Tips】 今日は英語の勉強に役立つソフトを2つ紹介します。もっといいものがあると思いますが、少し試して現在はここに落ち着ています。 keyPlayer http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se389873.html 講義はできるだけ録音して復習しています。なかなか復習の時間が取れないのと、復習してもちっともわからないのが悩みですが。復習にはこちらのソフトを使っています。巻き戻しや早送りがが細かくできて、再生速度も調整できるので助かります。 Apowersoft https://www.apowersoft.jp/free-online-screen-recorder 時間が取れるときにDMM英会話をしています。DMM英会話についてはそのうち別に書きますが、復習しないと意味がないので、これでキャプチャしています。製品版を買いました。再生はKeyPlayerでしています。 勉強は復習が一番大事というのが持論です。いまだ成果は出ていませんが・・出ていなくても復習を続けることが大事だと思っています。

12/6 クリスマスパーティー

【生活】 今日はCSIのクリスマスパーティーがありました。憧れのIreneと写真を撮ってもらいました。右側は大学院生のSimonで博士課程で興味深いSPCの研究をしている他、PPIのマネージメントもしています。 まわりにかぶっている人がいたのでかぶってみましたが、ちゃんとかぶらない写真も撮りました。hope for the best, prepare for the worst. 持って行ってよかった。1月から日本の方が来るので、その方に託して置いて行こうと思います。 Secret SANTAというプレゼント交換会があって、この写真のように好きなものを書いた紙と名前を入れるボックスが用意されていて、後日ボックスを各自引いてプレゼントをツリーの下に置いておくという流れでした。私は好物のエナジードリンクをもらいました。 私が引いた方はI like bear craw and cheezeと書いてあって、bear crawをネットで引いたら以下のお菓子が出てきたので、いちおう、これでいいのかなあと聞いてみたら、 https://en.wikipedia.org/wiki/Bear_claw_(pastry) 違う違う、ベアクローってこれよ、この子はエクササイズが好きだから。と教えてもらいました。crawではなくてcrawlだったみたいで、字が重なっていて間違えて、このお菓子を探しまわるところでした。まあ、それはそれでよかったのかもしれませんが。 https://gethealthyu.com/exercise/bear-crawl/ 「me」というのは私のこちらでのニックネームです。mitsunoriは難しいでしょうからそう名乗っております。CSIの人にあって「me」知ってる?と言われたら、文脈によっては私のことかもしれません・・が、陰キャなのであまり知られてもおりません。

12/5 Tips

【Tips】 本日はちょっとしたTipsを。知っている人も多いと思いますが、知らない人もいると思いますので。 論文を投稿するときなど「国」を入力するのに一覧が出てくるボックスをクリックしてJapanをひたすら探していたのですが、ボックスクリックしてJを入力するとすぐJapanの目の前まで飛べることをこっちに来て知りました。もちろんWordのフォント選択などでも使えます。 いままで「ほんと面倒だなあ」と思っていた作業が簡単にできることを知り驚きました。こっちに来てからとにかく何をするにも時間がかかるので効率的にやろうと工夫する癖がつき気づいたTipsでした。

12/3 Using routine data to improve palliative and end of life care

【論文】 こちらで読んだ論文も紹介しようと思います。いまだこちらの方々とは全然コミュニケーションとれていないのですが、関心がある研究やプロジェクトをしている方に個別にアポを取ってお話を聞いています。お恥ずかしながら全体ミーティングでのディスカッションは全然わからないし、雑談はもっと難しいので・・1月になったらプロジェクトごとのミーティングにも出させてもらいたいと思っています。 BMJ Support Palliat Care. 2016 Sep;6(3):257-62. doi: 10.1136/bmjspcare-2015-000994. Epub 2016 Feb 28. Using routine data to improve palliative and end of life care. Davies JM1, Gao W1, Sleeman KE1, Lindsey K2, Murtagh FE1, Teno JM3, Deliens L4, Wee B5, Higginson IJ1, Verne J6. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26928173 本日ご紹介する上記の論文は博士課程のJoannnaがまとめた「ルチーンデータをどう活用していくか」という会議の記録です。Joannaの博士の研究に関心があったので余裕しようと思って読みました。彼女の博士の研究はこれに関連はするけど直接的にこれそのままという感じではないので、それは書けそうだったらそのうち書けます。まだこちらで知りえた情報の中で書いていいことと悪いことの見極めが分からないので保守的に。ちなみにこの論文は私の趣味の世界でなのでお薦めする訳ではありません。 趣味と言っても真面目な話で、日本緩和ケア協会のデータベース委員会の委員長をしているので、日本でこのような緩和ケアのデータ収集をどうしていくか常に考えています。JSPMだと専門的・・委員会のお仕事ですね。協会データベース委員会とも情報交換しつつすすめています、それほど進んでいません。 Public Health England's National End of Life Care Intelligence Network (NEoLCIN) という素敵な名前の組織が開催し24か国の人が参加した会議の議事録です。この組織のホームページも大変関心があるので、今度しっかり見ようと思っています。 http://www.endoflifecare-intelligence.org.uk/home ルチーンデータとは死亡個票や医療施設調査のような国レベルのものから、レジストリ、カルテデータなどかなり広く扱っています。スウェーデンやノルウェーからはこの手のデータがよく出ますが、英国はこれからみたいです。これとは別にこの手のデータ活用の説明会が最近あったようですが、聞いた話ではかなり厳しいみたいでした(個人の紐づけができるレベルでの利用が大変という意味かもしれません)。知らなかったことも結構あったのでいかにメモします。 ・英国は多くのエコロジカルデータが公開されているんですね。全国的な遺族調査のVOICESもあるみたいですが、まだみつけていません。 http://www.hscic.gov.uk/searchcatalogue ・上記からみつけたEOLのレポート一覧ですが、国レベルでいろいろな側面から質管理と総括をしていて素敵です。この手のことにかけている予算規模も桁違い。厚労省もデータなしに喧々諤々の議論をするのはそこそこにして、こういうグループをつくってやってほしい。 https://www.gov.uk/government/policies/end-of-life-care ・The REpoting of studies Conducted using Observational Routinely collected Data (RECORD) というガイドラインが開発されているそうです。要チェック。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23413321 ・この手のデータを扱うにはデータリンケージが重要になるのですが、安全なリンケージのための仕組みがいろいろ検討されているみたいでDataSHIELDというものが紹介されていました。ちらっと読んだけどテクニカルすぎてよくわかりませんでした。オランダやノルウェーのやり方も紹介されていました。日本もマイナンバー→医療ナンバー?みたいな流れでこのリンケージが進むことを期待しています。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25261970 ・専門緩和ケアデータの収集に関してはデンマークやスウェーデン、オーストラリア、米国のケースが紹介されていました。米国では勉強不足で知らなかったのですがCHOICEというホスピスの電子データを集める枠組みが開発されていることを知りました。しか以下の論文は2012年!・・・ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23108341 ・ちょっと調べたら以下のJCOの論文もCHOICEのデータ。6万人のデータです。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25154824 協会のデータベース委員会でもこのような取り組みをしたいですが、お金も人も・・お金はなんとかなるとして(志真先生がなんとかしてくれる)、とにかく人がいないんです。何かしようとすると私の研究室の若い人が犠牲になる仕組みで・・急募!緩和ケアのデータベース構築に関心がある人!ご連絡ください!

12/1 Collocation

【英語】 今日は前回の続きで23Octにあった「Academic Vocabulary」の3回目の講義「Collocation」について書きます。Collocationという言葉自体私は初めて聞きましたが、よくくっついて使われる言葉のかたまり、という感じの意味で、熟語もその1つだと思いますが、一般に熟語に限らずもっと広い概念です(と学びました)。日本語で痛み止めとは言うけど疼痛止めとはあまり言わない、みたいな感じです。ちなみに私は緩和病棟という言い方があまり好きではありません。 いつも、こういう言い方をするかなーと思った時には英辞郎を使うかYahoo検索をしていたのですが、いろいろツールがあることを知りました。 British National Corpas https://corpus.byu.edu/bnc/ 用例集コーパス。これでopioidを引くとW_ac_medicineと左に出てきてacはacademicなので、学術用語が簡単に引けるのがいいです。使いこなせていませんが、研究分野によっての単語の使い方が違うようなときにも有用なのかもしれません。 頻度がわかるのがいいみたいです。 ozdic http://www.ozdic.com/ こちらはcollocation辞典。テクニカルタームは入っていないみたいでした。 以前に前にいた大学で「(誕生から)・・・豊かな死までを看護する」みたいな標語を見せられて、「豊かな死」はあんまり言わないと思いますよー。と言ったことがありますが、こういうのも調べられるのか。ちなみにozdicでdeathで引いたらgood deathもpeaceful deathも出てきませんでした。しかしBritish National Corpasで引いたらどちらも3件出てきたのですが、英辞郎で引いてみたらgood deathもpeaceful deathも結構出てきて、英辞郎侮れぬ、という感じですね。こっちに来てからWeblio派になったのですが、やっぱり英辞郎は手放せなそうです。 日本語でもコーパスはあるんですね。こんなにたくさんの辞書があるとは知りませんでした。 https://www.ninjal.ac.jp/database/

11/29 Synonymous and antonymous

【英語】 こちらには学生向けのいろいろな講義があり、私も受講できるので週に1、2回出ています。別キャンパスなので1時間の講義に往復3時間かかるのであまりたくさん出られません。外国人向けの英語の講義もあるのですが、渡英が遅れたためこれを知った時には既にほとんど満員でした。1つだけ継続して取れたのが外国人の主にMaster向けの「Academic Vocabulary」という講義で2回目から出席しています(grammerや論文の書き方などの講義もあります)。この講義は「これからは今まで使っていた言葉ではなくて、アカデミックの言葉を覚えるんだよ」という講義です。私には逆が求められていますが。 10Octにあった2回目の講義は「Synonymous and antonymous」という類義語、対義語の講義でした。要点は以下。 ・7回講義を受けてもボキャブラリーは増えない。ボキャブラリーノートを作ってそれを蓄積せよ。何度も繰り返せ。 ・ボキャブラリーノートは単語だけではなく、文章も書け。類義語、対義語なども書くのがよい。 ・単語を覚えるにはword for interested inが大事 ・論文ではgetは使わない。achieve, reach, gain, attain, obtain, recruit・・適した語を選ぶ、「アカデミックライティングはクリエイティブな仕事だ」 ・単語を選ぶとき短い、簡潔、直接的な単語がよい ・複雑だったりアカデミックすぎる単語より、直接的な単語がいい ・自分でわかっていない単語は使うな。グーグル翻訳で普通使わないような単語や言い回しでエッセイなど出してくる学生がいかに多いことか。 この講義では表現したい単語をAcademicに変換するための類義語をみつけるツールとして以下のシソーラスのサイトが紹介されていました。シソーラスというと検索や用語集で専門用語のマッピングに使うものだと思っていたのですが、本来こういう目的だったんですね。いままで英語を書くときは「英辞郎」ですべて検索していたのですが、ほかにいい表現あったはずだよなあ・・と思ったらシーラスを活用したいと思っています(いまのところはあまり活用できていません)。 http://www.thesaurus.com/ このサイトは多すぎるほど候補が出てきますが重要な順に並べてくれますし、complexyのところをいじると比較的簡単な言い回しをピックアップしてくれます。この中から自分が知っている表現を使えばいいので楽ちんです。 今日はここまで。今後もウェブサイトやソフトウエア、本など役に立ちそうなものを紹介していこうと思います。

11/26 e-learning

【教育】【緩和ケア】 Kingsでいいなと思ったのことの1つはe-learningの講座が充実していることです。勉強の仕方や英国の文化の講義など。私は勉強の仕方の講義のなかで「英語を早く読む方法」というのをいま視聴しています。スクリプトも出てくるので英語の勉強にもなります。この手のe-learningについては別の機会に書くことにして、本日は数日前にFacebookでシェアされていた、国がんの「がん医療と緩和ケアの統合 世界の動向とわが国の方向性」の講義を見ました。大変興味深い内容でした。ぜひ視聴を薦めます。以下、感想です。 http://ganjoho.jp/med_pro/vod/vod01/2017/20171109.html ・加藤先生の講義は本当に上手だなと思います。なんでこんなに無駄がなく必要なことを正しい言葉で話せるのか。 ・拠点病院の第三者評価には否定的にコメントしたこともありますが、もちろん上手くいけばそれは素晴らしいことですので大変期待しています。 ・地域緩和ケア連携調整員の話もうまくいけばすばらしいなあと思います。OPTIMをがんばった甲斐があるというものです。地域緩和ケアは世界的にもCSIが得意とするところですので、ぜひこちらに勉強に来るといいのでは・・と書きましたが、制度や仕組みに依存するところが多いので難しいですね。私はその手のことはあまり学んで帰れそうにありません。 ・森先生のESMOのdesignated cancer centerの話も興味深かったです。欧州の話かと思ったら世界的な話だったとは。森先生がこの委員会メンバーなのもすごいですね。 ・松本先生の早期緩和ケアの話も素晴らしいですね。ポスターなどである程度情報は知っていたものの、しっかりお話を聞いたのは初めてでした。Paperが出たら速攻で看護の雑誌に紹介記事を書こうと思います。とくにざっくりとした推計で「1人のCNS・CNが年に100人の患者と関われば専門家による早期緩和ケアが全ての患者に行き渡る」というのは素敵です!!! 夢と元気をもらいました。

11/25 いかに私が英語が苦手か

【英語】 英国からは緩和ケアや研究の話題だけでなく、英語学習についても発信していきたいと思っています。この発信の目的は、日本の緩和ケアの研究者や学生がどんどん海外に来て欲しいことが目的の1つでもありますので(特にKings)、これから留学を考えている、もしくは英語を勉強したいと思っている学部学生や大学院生がターゲットです。それなりに英語ができる人は無視してください(以下、かなりの長文な上に普通の人には有益な情報はないのでで時間の無駄を後悔すると思います)。何をいまさら、そんなの中学校で学んだよ、ってことをこれから書いていく予定です。 まず最初に私がどれだけ英語ができないかを簡潔に書きます。田舎の公立中学校だったので中学までは普通にできる方でした。高校では授業中はほとんど寝ていて英語を学んだ記憶がありません。覚えているのは高3で部活を引退してこれから受験勉強というときに教科書をみたらさっぱり何にもわからなかったことでした。それからしっかり勉強しようと思ったのですが、夏休み明けによくわからない発熱が続いてしばらく学校を休んだりしまともに受験勉強もできなかったので、そのままでした。共通一次(の最終年でした)は平均点くらいはいった記憶がありますがもちろん大学は落ちて、次によく覚えているのは駿台で最初に受けた記述模試で100点満点中15点くらいだったことでした。それは落ちるわーと思いました。 それから1年間英語ばかり勉強し、なんとか大学には受かったものの、1年間の促成はやっぱり良くなくて発音など気にする余裕もなく、ぜんぶ自己流のカタカナで覚えました。私の大学時代をご存知の方は本当にダメ学生だったことを知っていると思いますが、もちろんその後勉強もせず、大学院に入ってもpatientは「パチエント」、severeを「セーバー」と言って笑われたのもいい思い出です・・・ もちろんその後も英語は避けて生きて来たのですが、東北大に移るときに何を思ったのか国際デビューしようと思って、ASCOでポスター発表し、APHPNでオーラルで発表してみました。そのときに大枚払ってBertizに通ったのですが、結局ちっとも上達せず、先生の言うことが全くわからず涙がにじみ出てきて辞めました。その後は大学院の講義などでも「研究成果を出すには何かを捨てないといけないこともある、私は英語を捨てました」と公言していたくらいです。 それでも大学や学会で英語ができないと何かと困るし、恥ずかしい思いもするので、英語に対する憧れは少し残っており、数年前にJSPSから国際共同研究加速基金の募集があったので応募してみたら運よく通って、現在英国に来ることができました。この研究費が通ってからの話ではあるのですが、ケニアからの留学生が私の研究室に来たり、兼任教授をしている分野にネイティブの教員が来たりで、いままで英語を避けても何の苦労もなく生きてきたのに、運命というのは恐ろしいものだなと思っています。 英国出張に向けて少し勉強して昨年の夏にTOEICを受けてみたら635点でした。しかも読むほうはそれなりにできるので上位10%くらいだったのですが、リスニングは致命的で下位10%以下でした。ほんとトホホです。その後、留学生のジェマに個人レッスンしてもらったりして半年くらいで850点くらいにはなったのですが、この850点ってなにも意味がない・・とまでは言いませんが、こっちに来てはじめは本当に何もわかりませんでした。英国の英語は難しいというし、たしかにそれもあると思うのですが、信じられないほど何もわからない。相手が英語を話しているのか、違う言語を話しているのかわからないレベルでわからない。Kingsで外国人のマスター向けの英語の講義に出てみても、先生が何を言っているのか全くわからない。学生はペラペラ話している。Kingsのマスターに入るにはそれなりに英語のハードルをクリアしてきているし、そもそも英語が第二外国語の国やヨーロッパの人が多いので、あたり前なのかもしれませんが、ワークで隣の人と相談しろとか言われても、何を相談するのかも分からず、隣の人が言っていることもわからず、私の英語も通じずで、絶望感いっぱいでした。ちなみにKingsに入るにはIELTSという0-9点の試験で6.5〜7点くらいはいるようなのですが、渡英する直前に受けろと言われて受けたら5点でした。日本の高校生レベルだそうです。 来て2か月経ちますが、いまだにあまり進歩はしていません。やっと外国人向けの英語の講義が半分くらいわかるようになったくらいです。それでも私にとっては十分な進歩です(まわりの人はみんな英語でペラペラ先生とやりとりしています)。今後、書くことは「え、それ中学生で習ったよ」みたいなことが多いと思いますが、なんでそんなことをわざわざここに書くのかと思いますと、これから英語を学んでいく学生さんや英語が苦手で海外に出ることに躊躇している人に「いまさら聞けない勉強方法」を少しお伝えしようと思ったからです。といっても、これをやって私ができるようになっているわけではないので、効果のほどはわかりませんが。50近くになっての手習いですので、若い人なら私の数倍の速度で学習することでしょう。特にカタカナ英語に関しては47年間で体に染みついていて矯正が難しいです。今の若い人は入試にリスニングがあったりして私の頃とは違うのでしょうが。中高からちゃんとした英語を学ぶ必要性を実感しています。 すこしは参考になるようなことも書こうと思ったのですが、言い訳じみたことを書いていたら長文になったので、それは明日以降に書きます。何の役に立たない自分語りで失礼しました(だから最初に後悔するよと書いたんですよ〜)。

11/22 PhD away day

本日はPhD away dayという博士課程学生向けの1日の研修に参加しました。ガイダンスに近いものですが、出席者は2年目以降が多かったです。こちらは博士1年から2年になるのにハードルがあってそれをパスしないといけないのでそのせいもあるかもしれません。 私は論博だったこともあり、とてもエキサイティングな体験でした。学んだことについては後日書こうと思います。 東北大学でも似たようなことができたらなと思います。プレゼの講義は本当に必要だと思っています。今後、東北大学の大学院は変わりますよ!(きっと、願望&妄想) For all part-time and full-time PhD students in the Florence Nightingale Faculty of Nursing, Midwifery & Palliative Care... We are hosting an away day for us to gather, learn, and celebrate our work. We will have a variety of presentations on thesis and career topics- the provisional programme is available below. The day will be hosted at the Henrietta Rapheal building on Guy's Campus (closest station is London Bridge). Lunch and breaks will be catered. Our goal is to have as many students attend as possible. To support this, we have funding available to cover resonable travel costs, including on-peak fares. Please contact jennifer.jackson@kcl.ac.uk to arrange reimbursement of costs by November 10, 2017. We hope to see everyone there, especially part-time students! Available to students at King's College London only. FNFNMPC Away Day, November 21, 2017 Provisional Schedule 9:00-9:30 Registration 9:30-9:45 Welcome from Principal Professor Ed Byrne 9:45-10:30 Publishing from your PhD Professor Ian Norman 10:30-11:15 Paths to PhD Success Dr. Ross English 11:15-11:30 Break 11:30-12:30 Academic Writing Dr. Janet Anderson OR Teaching in Higher Education Dr. Mary Seabrook 12:30-12:45 Skills Market Facilitated by Jennifer Jackson 12:45-14:00 Lunch 14:00-15:30 Presenting with Confidence Dr. Geraint Wyn Story 15:30-16:00 Break 16:00-close Career Panel Donald Lush, Professor Christine Norton, Dr. Sharon Cole

11/20 process evaluation of a complex intervention

今日は11/8に出たWhat is a process evaluation of a complex interventionという講義について書こうと思います。これは月に1度のMethodological Skillsという講義とワークを組み合わせたミーティングで、私は初めての参加でした。講義をしたのは私のメンターであるCatherine Evans先生でMoreCAREプロジェクトでもこの部分を担当されていました。 complex interveintonの評価はOPTIMで森田先生がMRCガイドラインに沿って論文を書いたことがLOにアクセプトされた1つの理由だったと思います。そのときは私はイマイチ理解できなかったので、あのガイドラインだけでパーフェクトにこなした森田先生はすごいなあと再認識しました。多くの看護介入研究や地域や国単位の緩和ケアの質評価はcomplex interventionなので最新のアップデートまで基本的な考え方がよくわかり大変興味深く聞けました。私の復習ノートで6ページになるくらいリッチな内容でしたので、ここではかいつまんでエッセンスだけ。 ・2000年のMRCのフレームワークは何度かアップデートされてきた。現在は2015年バージョン。 ・何が変わったかというと、「プロセス評価の必要性」「コンテクストを考えること、エコロジカルシンキングの重要性」「還元論ではなく全体論的に考える(結果は個々の総和でなく、相互作用などがある)」←最初間違えて逆に書いて投稿してしまったので直しておきました。 ・コンテクストとは「background noise」。介入の場所や対象、時期、文化などの研究の周辺の状況 ・この辺は以下にリンクを張った、2015年のMRCガイドラインと4ページ目の図が分かりやすい ・プロセス評価にはロジックモデルが重要 ロジックモデルとは介入と行動変容の理論がどのように実施され、アウトカムに影響を及ぼすかをマッピングしたもの ・全ての介入は理論に基づくべきである。ただし、適した理論をみつけるのは難しい。コンテクストに沿った修正が必要で過度の依存は禁物。 ・理論と研究の関係性はiterativeなものであることを忘れない ・事前にロジックモデルを立てることで、介入によってもたらされうる因果の弱いところやステークホルダーとの考えの違い、どこにどれだけのリソースを投入しないといけないか、理論をコンテクストに沿ってどのように修正しなくてはならないかが明確になる。 そういえば2期がん対策推進基本計画の中間評価のときに東大のグループがロジックモデルに挑戦してあまりうまくいかなかったと記憶していますが、最初からちゃんとグランドデザイン(ロジックモデル)を立て、それに沿って逐次評価していくことが重要だなあと再認識しました。厚労科研でこういう評価チームをつくってもいいんじゃないかなあと思います。complex interventionは今後の看護研究の1つのキーワードになりそうです。「全ての看護介入はcomplex interventionである」。 MoreCareの論文はこちら https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23618406 Evaluating complex interventions in end of life care: the MORECare statement on good practice generated by a synthesis of transparent expert consultations and systematic reviews. Higginson IJ, Evans CJ, Grande G, Preston N, Morgan M, McCrone P, Lewis P, Fayers P, Harding R, Hotopf M, Murray SA, Benalia H, Gysels M, Farquhar M, Todd C; MORECare. BMC Med. 2013 Apr 24;11:111. doi: 10.1186/1741-7015-11-111. Review. MRCによるcomplex interventionのプロセス評価のガイドライン https://www.mrc.ac.uk/…/mrc-phsrn-process-evaluation-summa…/ その要約の論文 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25791983 Moore G, Audrey S, Barker M, Bond L, Bonell C, Hardeman W, Moore L, O’Cathain A, Tinati T, Wight D, Baird J. Process evaluation of complex interventions: Medical Research Council guidance. BMJ 350:h1258 その他講義で紹介されたリソース https://www.nesta.org.uk/…/theory_of_change_guidance_for_ap… https://implementationscience.biomedcentral.com/…/s13012-01… https://bmcpublichealth.biomedcentral.com/…/s12889-017-4695… https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4853546/ https://trialsjournal.biomedcentral.com/…/…/1745-6215-15-267 https://bmcpsychology.biomedcentral.com/…/10.1186/s40359-01…

11/28 AAHPM30周年の緩和ケアファン投票

AAHPM30周年の緩和ケアファン投票おもしろいですね http://www.aahpm.org/apps/blog/?p=3169 あれ、あの有名人はいないの・・?と思ったら5年前にもしていて、殿堂入りらしい。 ?http://www.aahpm.org/apps/blog/?p=2033? 2つ見て、看護師は4人 4/60 ちょっと少ないかな 2012 Nessa Coyle, NP PhD, Memorial Sloan-Kettering Cancer Center, New York, NY Betty Ferrell, PhD MA RN CHPN FAAN FPCN, Research Scientist, City of Hope National Medical Center, Duarte, CA Sister Mary Giovanni, RN, Founder and President/CEO, Angela Hospice, Livonia, MI Nancy Hinds, RN, Founder, Hines Hospice, Fresno, CA 2017 Judith A. Paice, PhD RN FAAN, Director, Cancer Pain Program, Division of Hematology-Oncology and Research Professor of Medicine, Northwestern University, IL Constance Dahlin, MSN ANP-BC ACHPN FPCN FAAN, Director of Professional Practice, Hospice and Palliative Nurses Association, PA 人数が減っているのが気になる。2012はSaundersやロスも入ったし。ノミネートされたのはほとんどUSたまーにカナダという感じでした。 次はMarie BakitasとかChristine Miaskowskiとか入るかなあ?

11/13 Jounal Club

英語の勉強や日本の仕事に追われてなかなかここに記事を書く時間が作れないでいます。今日は11/1に出た月1のJounal Clubについて書こうと思います。Journal Clubは1本の論文を読む1時間の会なのですが、数日前に論文がメールで配布され、当日は論文の説明なくディスカッションに入りました。イントロから順番に「質問ありますか?」「コメントありますか?」でで紹介者が答えたり、ほかの人が答えたり。ディスカッションの内容はたたまたまかもしれませんが方法論に関することが結構多かったです。もちろん内容に関する議論もしますが。私は教室では教えたがりなので、ちょっと反省しました。 紹介された論文は以下のQALYの緩和ケアにおける利用に関する論文でした。日本でも緩和ケアのQALYはEQ5Dじゃだめだけど、日本で勝手に作っても世界標準じゃないとだめだよね・・という議論をしていたので、大変興味深く勉強になりました。integrated reviewというのもよく理解していなかったので、SRの方法についても勉強しました。 Palliat Med. 2017 Apr;31(4):306-322. doi: 10.1177/0269216316689652. Epub 2017 Feb 13. The use of Quality-Adjusted Life Years in cost-effectiveness analyses in palliative care: Mapping the debate through an integrative review. Wichmann AB1, Adang EM2, Stalmeier PF2, Kristanti S1, Van den Block L3, Vernooij-Dassen MJ1, Engels Y4; PACE5. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28190374 こちらでもMendyが以下のような論文を書いていて、POSを経済評価に使えないかとやっているのでその関連でしょう。いくつかの大きな調査でPOSとEQ5Dと後述のICECAPを取っています。 Palliat Med. 2017 Sep;31(8):716-725. doi: 10.1177/0269216317705608. Epub 2017 Apr 24. Does the EQ-5D capture the concerns measured by the Palliative care Outcome Scale? Mapping the Palliative care Outcome Scale onto the EQ-5D using statistical methods. Dzingina MD1, McCrone P2, Higginson IJ1. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28434392 当初の疑問は英国でICECAP、ASCOTという緩和ケアに使える経済評価ツールの開発が進められているので、それらの論文もいろいろ読んで勉強になりました。ICECAPについては日本語版も作成中のようですので、別の機会に詳しく書こうと思います。もし日本でも用いられるとしたらEQ5Dの代わりはこれらのどれかの可能性が高いと思います。実用にはかなりの時間がかかると思いますが、今後取り組みたいテーマの1つです。 興味深かったのが、このときの議論の結果をPubmedにアップしていることです。Pubmed Commonsの存在は知っていたのですが、検索してコメントが入っている論文をあまり見たことがなかったので、私には謎でした。こういうフィードバックやShareの在り方もあるのですね。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28190374#comments

11/5 アブストラクトの書き方

今週の英国出張報告です。EAPCの演題登録が始まり、Ireneがアブストラクトをいくつか読んで頭を悩ませた(のか知りませんが)、以下を読んでいいアブストラクトを書いてねというメールが回ってきました。2つ目のものはダメな点が具体的に書いてあっておもしろいですね。 日本の学会の抄録の審査をしていても、まったく形になっていないものが多いので、きっとすでに日本語でいろいろガイドはあるのでしょうが、JSPMも学会のホームページに良い抄録の書き方の例をいつくかのパターンで載せたり、実例に基づいた添削例を載せたりしてもいいかもしれませんね。 教育的にはいくつかテンプレートを載せておいて、それに穴埋めしていくような形でもいいんじゃないかと思っています。 うちの研究室は優秀演題や口演にに選ばれることも多いですが、それは単に抄録の書き方の技術の問題だったりします。 経験豊富な方にはよく分かっていることばかりですが、添削例を見ると、自分も昔はこんなの書いて直されたなあ・・と思ったり。ご参考まで。 https://www.acponline.org/…/com…/abstracts/preparing/writing http://www.addictionjournal.org/pages/writing-the-abstract (some really good examples of conclusion rewrites, one of the common failings) http://www.uky.edu/…/How%20to%20Write%20Research%20Abstract…

10/29 new public health approach in end of life health care

お久しぶりです。渡英して1か月、アパートに引っ越して2週間が経ち、やっと生活が安定してきました。この1か月はこちらの手続きと日本の仕事ばかりしていた感じです。英語ができないので何をするにも時間がかかり、毎日夜中まで大学にいます。当初はこちらからFacebookに頻繁に書き込むつもりはなかったのですが、遊んでばかり、エールビールとウイスキーばかり飲んでいると思われると困りますのでこれから少しずつ情報発信もしていくことにしました(実際、ビールとウイスキーは飲んでいますが)。 今週は以下のSallnow先生の「Undedstanding a new public health approach in end of life health care」というレクチャーがありました。new public health approachというのはhealth promotionの考えに基づき住民の積極的な参加を促していくということで、いわゆるsocial capitalを効率的に活用するための仕組みづくりという感じです。ホスピスを中心にした地域の緩和ケアに地域住民の参加を促していくプロセスの話で、興味深いものでした。Sallnow先生のPhDの仕事で、最初にしたSRの結果はもう論文になっています。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26269324 このプロセスと評価をmixed methodでしたというのがPhDの主な内容でここでは書かないほうがよさそうですが、思った以上に患者家族に対して有用だったという内容でした。 なお私の英語力の問題から講義の内容は十分に理解しておらず、また、現時点では英国の医療や緩和ケアの仕組みの理解も不十分ですので、内容についてのご質問はご勘弁ください。Sallnow先生の論文が出るのが楽しみです。Sallnow先生は少し前に以下の本も出されたようで、座長のKoffman先生がとてもいい本だから買うようにと推薦していました。https://www.amazon.co.uk/International-Perspectives-Pall…/…/ https://www.kcl.ac.uk/…/Seminar-Flyer-Libby-S-October-2017.…

9/30 Cicely Saunders Institute

国際共同研究加速基金という科学研究費でロンドン、Kings College, Cicely Saunders Instituteに来ました。来年の3月に帰国予定です。この研究費はもともと持っている科学研究費を海外に行って共同研究等によって発展させることが目的です。  私のもともとの科学研究費は緩和ケアの質の評価、特に遺族調査ですので、遺族調査の歴史が最も長く深い英国で研究を深めたいと思ってこちらに参りました。英国では現在、毎年5万人の遺族を対象とした終末期医療の質に関する調査が実施されています。多老多死社会を迎えた日本にとって、終末期医療の質の評価は重要課題と思います。終末期医療・緩和ケアというと亡くなる直前のことだけと思う方がいると思いますが、終末期をどう過ごすかということは、患者さんにとってはその時がくるまでの人生をどう生きるかという長い人生の中での大きな課題の結果の1つであり、医療者にとってはそのときの苦痛を最大限に緩和しその人らしく人生を終えることを支える、だけでなく、患者さんの人生をどうサポートできるかという課題の1つの結果と思います。「終末期」になってから考える課題ではなく、もっと早い時期(元気なとき)から誰もが考えておくべきことだという意味です。  またCSIはおそらく世界で唯一最大の緩和医療の研究・教育機関ですので、様々なことを学び、人と交流し帰りたいと思っています。  日本不在時にご迷惑をお掛けする方々もいると思いますが、がんばって仕事してきますので、ご容赦ください。ちなみによく「留学」と言われますが、正式には「海外出張」です。 追記  Cicely Saunders先生というのは近代ホスピスの母と言われている方で、もともとは看護師、その後医師になった方です。Cicely Saunders先生が開設されたのが近代ホスピスの発祥地であるセント・クリストファー・ホスピスで、もちろんCSIは密接な関係を持っています。要するにホスピス・緩和ケア・緩和医療の聖地に来たということです。セント・クリストファー・ホスピスと並んで緩和ケアに携わる人なら一度はと憧れる場所と思います。私は現在のトップであるHigginson先生に若い頃から憧れてきたので特にそう思う傾向が強いのでしょうが。ちなみにCicely Saunders先生が看護教育を受けたナイチンゲール看護学校もKings Collegeにあります。こちらも看護師にとっては聖地ですね。