静岡大学東部キャンパスには生命科学の研究・教育に携わる多くの方々がいらっしゃいます。研究は基礎から応用まで、その研究分野は生物学から化学まで、また、研究対象は微生物から哺乳類までと多種多岐に渡っています。そのため、なかなか一つの話題を話し合うことが出来ないのが現状です。しかしながら、生命科学を研究する上で、共通の話題・問題があると思います。そこで、生命科学研究を指向する方々のネットワーク作りを目的として、生命科学懇話会を発足させることにしました(96/05/24 河田雅圭・近江谷克裕)。
公開セミナー (第231回 静岡ライフサイエンスセミナー) | |
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日 時 | 2017年12月27日(水) 16:05-17:35 |
会 場 | 静岡大学理学部B棟2階B212室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演 者 | 松原 始 (東京大学総合研究博物館インターメディアテク学術研究部門) |
演 題 |
『ハシブトガラス、どこから見るか』
鳥を研究する際、巣を見つけるのは観察の基本といってもよい。カラスについても、繁殖ペア数や行動圏をつきとめ、繁殖成功度を計るような場合、巣を探すのが大前提である。よって、カラスを研究する者は、カラスの巣など簡単に発見できてしまう。 ……と思っていた数年前、山林で繁殖するハシブトガラスの巣が全く発見できないことに愕然とした。結局、調査努力を全て巣探しに振り向けた結果、3年目にしてカラスの巣を発見することができた。 ハシブトガラスは山林においても都市部においても、巣の作り方自体はあまり変わらない。しかし、営巣木がどういう環境にあるかによって、恐ろしいほどの隠蔽効果を発揮する。ハシブトガラスの巣は、山林において絶対に発見されないことに特化していると言ってもよい。 では、彼らはどのようなロジックで営巣環境を決め、それは何に影響しているのだろう。いまだに結論は出ていないのだが、その調査研究の様子をご紹介したいと思う。 ![]() * 「生物科学特別講義Ⅰ特別講義・カラスの生物学」の一環として講演いただきますが、どなたでも参加可能です。 |
問合先 |
静岡大学理学部生物科学科 竹内 浩昭 電子メール takeuchi.hiroaki ![]() |
公開セミナー | |
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日 時 | 2017年12月26日(火) 16:00-17:00 |
会 場 | 静岡大学総合研究棟 4階414号室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演 者 | 西村 浩二(島根大学 研究・学術情報機構) |
演 題 |
『Split蛍光タンパク質を用いたタンパク質の細胞内局在解析』
蛍光タンパク質を適当な位置で切断した断片(split蛍光レポーター)を利用して、生細胞におけるタンパク質間相互 作用や細胞内局在の詳細を調べることができる。前者の例として、二分子蛍光相補(Bimolecular fluoresecent complementation、BiFC)法があり、演者らは、従来型のBiFC法を改良し、高感度で特異性の高いハイスループットなBiFC系(V10-BiFCシステム)を構築した。植物細胞を実験対象にして、このシステムを用いて膜輸送小胞の一つであるクラスリン小胞の被覆タンパク質と、輸送されるタンパク質(積荷タンパク質)との特異的な相互作用を解析し、積荷タンパク質の輸送に関わるモチーフを明らかにしてきた。一方、タンパク質の細胞内局在解析のために、演者らは、Split蛍光レポーターを用いたシステム(interactive Venus(iVenus)システム)の開発を行ってきた。このiVenusシステムでは、蛍光バイオイメージングにより生細胞における膜タンパク質の膜に対するトポロジーや、オルガネラタンパク質のオルガネラ内でのコンパートメント解析が可能である。 本セミナーでは、植物細胞のエンドソームや葉緑体におけるオルガネラタンパク質の局在解析を試みたので、紹介したい。 |
問合先 |
静岡大学理学部生物科学科 粟井光一郎 電子メール awai.koichiro ![]() |
サイエンスカフェ in 静岡 第121話 | |
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日 時 | 2017年12月14日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
阪東 一毅 (静岡大学理学部物理学科) |
演 題 |
『光微小共振器 〜 ナノサイズの「合わせ鏡」 〜』
「合わせ鏡」はオカルトではなく、物理では光を閉じ込める道具となります。鏡間距離をナノサイズまで小さくすると、光子に対する量子論的効果が巨視サイズで現れるようになります。ナノ光共振器がもたらす光の新奇現象を紹介します。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
インターアカデミア アジア2017 Inter-Academia Asia 2017 The 4th Conference | |
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日 時 | 2017年12月4日(月)〜6日(水) |
会 場 |
ホテルアソシア静岡 3F 橘,4F カトレア,15F ベラビスタ Hotel Associa Shizuoka (next to JR Shizuoka Station) (〒420-0851 静岡市葵区黒金町56番地,アクセス情報) |
プログラム |
4th December, Monday: Round- table & Networking Reception 14:30-17:00 Round-table meeting (Room: Cattleya 4th Floor) 17:30-19:30 Networking Reception (Room: Bela Vista 15th Floor) 5th December, Tuesday: Inter-Academia Asia Young Researchers Conference 10:00-17:00 Young Researcher's Conference (Room: Tachibana 3rd floor, & Bela Vista 15th Floor) *Bus service provided from & to Hamamatsu : 08:00 AM from S-port 6th December, Wednesday: Individual Activities Visits to Shizuoka or Hamamatsu campus for Research meetings *Optional city tour for Shizuoka campus visitors 9:30 Bus leaving Hotel Associa 10:30 Meeting at each Faculty 13:00 Bus leaving campus for city tour 16:30 Bus arriving at the Hotel ![]() |
問合先 |
静岡大学国際連携推進機構 (静岡)松田matsuda.noriko(at)shizuoka.ac.jp 内線4966 (浜松)ライアンryan.yuko(at)shizuoka.ac.jp 内線1672 |
サイエンスカフェ in 静岡 第120話 | |
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日 時 | 2017年11月30日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
保坂 哲也 (静岡大学理学部数学科) |
演 題 |
『三角形の鏡映による敷き詰めからコクセター群へ』
「群」という代数的な概念は、時として幾何的な図形と対応して現れることがあります。今回特に、三角形を「鏡映」という鏡に映したように反転させてできるきれいな図形が、コクセター群とよばれる代数的なものと関係する様子をお伝えしたいと思います。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
超領域研究 「放射科学が切り拓くグリーン・エネルギー超領域科学研究」 第二回研究会 | |
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日 時 | 2017年11月2日(木) 09:00-11:00 |
会 場 | 静岡大学 事務局別館1A会議室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
プログラム |
09:00 開会挨拶 09:00-09:20 放射線によるDNA二重鎖切断率の評価とモンテカルロ シミュレーションへの応用 波多野雄治先生(富山大) 09:20-09:40 一分子計測によるゲノムDNA二本鎖切断の定量的評価 剣持貴弘先生(同志社大) 09:40-09:50 休憩 09:50-10:10 四重鎖DNAの損傷と結合タンパク質による修復制御 大吉崇文先生(静岡大) 10:10-10:30 ステロイド膜受容体研究の進展 徳元俊伸先生(静岡大) 10:30-10:50 活性酸素およびラジカルによるDNAの酸化損傷 平川和貴先生(静岡大) 10:50-11:00 フリーディスカッション(若干の延長も可) |
問合先 |
静岡大学理学部附属放射科学教育研究推進センター 大矢恭久 oya.yasuhisa ![]() |
サイエンスカフェ in 静岡 第119話 | |
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日 時 | 2017年10月19日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
日下部 誠 (静岡大学理学部創造理学コース) |
演 題 |
『海水魚と棚水魚を同じ水槽で飼うためには? 〜 浸透圧調節のメカニズムから考える 〜』
最近テレビなどで金魚とクマノミが一緒に泳ぐ様子が紹介されています。通常では考えられない組み合わせがなぜ可能になるのかということを「魚の浸透圧調節」という生理学的な視点から紹介します。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
公開セミナー | |
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日 時 | 2017年9月29日(金) 15:30-17:00 |
会 場 |
静岡大学理学部A棟212室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演 者 |
鐘巻 将人 (国立遺伝学研究所 分子細胞工学研究部門) |
演 題 |
『オーキシンデグロン技術が切り開くヒト細胞における新たな染色体生物学』
遺伝学的発現抑制は標的タンパク質の機能解析に非常に有用です。近年利用が急速に広まっているCRISP–Cas9法等のゲノム編集により作成した、ヒトノックアウト細胞の利用は私たちの研究を大きく変えようとしています。しかしながら、生育に必須な因子はノックアウト不可能であり、何らかの方法でコンディショナル発現抑制する必要がありました。私たちの研究室では、植物ホルモンオーキシンの作用機序に注目し、オーキシンが引き起こす分解経路を出芽酵母に移植することでオーキシンデグロン(AID)法を確立しました(1)。さらに私たちはCRISP–Cas9によるノックインを改良することで、ヒト内在性遺伝子に対するAIDコンディショナルヒト変異細胞を約3週間で作成する技術を開発しました(2)。作成したヒト変異細胞では、60-90分で標的因子を分解除去することができます。本セミナーではオーキシンデグロン技術の開発と染色体生物学への応用を議論したいと思います。さらに、本技術を応用したDNA複製フォーク人為的破壊実験から明らかになった、DNA複製の失敗に対処する新たなバックアップメカニズムを紹介したいと思います(3)。 参考文献 1. Nishimura et al., Nature Methods, 2009 2. Natsume et al., Cell Reports, 2016 3. Natsume et al., Genes & Development, 2017 *本セミナーは生物科学特別講義Ⅱ(生物科学特別講義)「ゲノム編集を利用した新たな遺伝学」の最終講義として 行われるものです。 |
問合先 |
丑丸敬史(理学部生物科学科) takashi.ushimaru ![]() |
公開セミナー | |
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日 時 | 2017年9月26日(火) 15:30-17:00 |
会 場 |
静岡大学農学部 農学総合棟 504号室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演 者 |
八代田 陽子 (特定国立研究開発法人 理化学研究所 吉田化学遺伝学研究室 専任研究員) |
演 題 |
『脂肪酸を介した分裂酵母の細胞間コミュニケーション』
酵母は培地中の窒素源の質を感知して、窒素源の取り込みやその異化・同化プロセスを調節している。利用しやすい良質な窒素源(アンモニアやグルタミン酸など)が存在する場合には、それらを優先的に取り込んで利用し、利用しにくい窒素源(分岐鎖アミノ酸など)の利用・取り込みに必要な酵素やトランスポーターの発現を抑制することが知られている(窒素源カタボライト抑制)。私たちは分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)から分泌される新規脂肪酸が同種の分裂酵母に働きかけ、その窒素源カタボライト抑制を解除して窒素代謝を調節していることを発見した。このことより、分裂酵母が脂肪酸を介して、アミノ酸の取り込みを調節する新規の細胞間コミュニケーションを行っていることが示唆された。本セミナーでは、この発見の経緯とこの細胞間コミュニケーショの意義についてお話ししたい。 |
問合先 |
静岡大学大学院総合科学技術研究科農学専攻 木村 洋子 kimura.yoko ![]() |
ガスクロマトグラフ‐質量分析計講習会 | |
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日 時 | 2017年9月13日(水)10:20〜11:45 講義; 13:30〜16:00 実習 |
会 場 |
静岡大学理学部B棟211室(午前),静岡大学総合研究棟106室(午後) (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
講義 | 『GC-MSを用いた微量揮発物質(におい・かおり)の捕集と定量分析』 |
実習 | 『揮発物質のサンプリング,加熱脱着式試料導入装置・GC-MSの分析』 |
対象者 | 少し発展的な内容ですが,希望者どなたでも参加していただけます.学外からでも参加していただけます. |
受講定員 | 講義:制限無し(申込不要), 実習:10名程度(要申込) |
概要 |
静岡大学グリーン科学技術研究所研究支援室分子構造解析部では,設置されている先端的大型分析機器の有効活用を目的として講習会を開催しています.今回はガスクロマトグラフ‐質量分析計(GC-MS)を用いた微量揮発物質(におい,かおり)の高感度定量分析の講習会についてお知らせします. 午前中の講義では,当センターのGC-MS(JEOL社JMS T100GCv)の概要および微量な揮発物質の捕集と定量分析に関わる理論と応用例などについて解説します.また、午後には本装置を実際に利用した測定実習を行います. 本装置や類似の装置の使用経験がない方は,8月22日開催の入門者向け講習会を受講してください.当該の分析方法について充分にご存知の方については,実習のみの参加も可能です. 今回は学外のかたも参加していただけます. 実習への参加をご希望のかたは,下記フォームに必要事項を記入後、 2017年9月6日までにメールにてお申し込みください. (申込先:田村 忍 tamura.shinobu ![]() 講義のみの参加については申し込み不要です. ------------------------------------------------ 実習参加申込フォーム(申込締切 2017年9月6日) 講習会タイトル: GC-MSを用いた微量揮発物質 (におい・かおり)の定量分析 氏名: 所属: 職名(学年): 指導教員名(静岡大学学生の方): 連絡先TEL: 連絡先e-mail: 連絡事項: ------------------------------------------------ |
主催・共催 | 静岡大学グリーン科学技術研究所研究支援室分子構造解析部,大学連携研究設備ネットワーク(平成29年度相互利用加速事業A「微量揮発物質に特化した質量分析ワークフローの活用促進」) |
講師&問合先 |
竹本裕之(静岡大学技術部) TEL: 054-238-4834 E-mail: takemoto.hiroyuki ![]() |
サイエンスカフェ in 静岡 第118話 | |
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日 時 | 2017年9月9日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
北村 晃寿 (静岡大学理学部地球科学科) |
演 題 |
『レベル1.5津波』
静岡県では4千年間に最大クラスの津波(レベル2津波)の歴史・地質記録は未見です。一方、明応地震(レベル1地震)で焼津沿岸では海底地滑りが起きたと推定されています。海底地滑りはレベル1津波を増大するので、この津波(レベル1.5津波)の解明は喫緊の課題です。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
岐阜連大セミナー | |
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日 時 | 2017年8月21日(月)15:30〜17:00 |
会 場 |
静岡大学 農学総合棟225セミナー室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演者 | 千田 俊哉 (高エネルギー加速器研究機構・構造生物学研究センター長) |
演題 | 『細胞内GTPセンサーの発見(Discovery of a GTP sensor)』 |
概要 |
GTPは細胞内のエネルギー分子で、リボソーム上でのタンパク質合成に必要なことはよく知られている。細胞分裂時には大量のタンパク質合成が必要であるため、多くのGTP分子が消費される。これと関連して、がん細胞においてもGTP濃度が高いことが知られている。我々の国際共同研究グループでは、このようなGTPには細胞内濃度の調節機構があると考え、その調節に不可欠と考えられるGTPセンサーの探索を行ってきた。今回我々は、生化学、構造生物学、細胞生物学などの手法を駆使して細胞内のGTPセンサーを世界で初めて見いだすことに成功した。今回のセミナーでは、その発見に至る道筋や我々の用いた手法を紹介するとともに、抗がん剤のターゲットとしても考えられるGTPセンサーに対する阻害剤開発等、その後の研究の進展も紹介する。 (文献) Mol Cell (2016) 21, 187-198; FEBS J. (2016) 283, 3356-3562. ※このセミナーは岐阜連大の講義「農学特別講義III」の1コマとして行いますが、教員、研究者、職員、大学院生、学部学生、どなたも参加自由です。 |
問合先 |
静岡大学農学部・小川直人
(ogawa.naoto![]() |
サイエンスカフェ in 静岡 第117話 | |
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日 時 | 2017年7月20日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
石原 顕紀 (静岡大学理学部生物科学科) |
演 題 |
『環境ホルモンは未来を奪ったか? 〜 環境中の化学物質が生物に及ぼす影響 〜』
1997年に出版され、ベストセラーになった「奪われし未来」で注目された環境ホルモン。近年あまり耳にしなくなった、これら環境中の化学物質は、生物にどんな影響を与えるのでしょうか。発達障害との関連や、作用メカニズムんきついてご紹介します。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
静岡大学2017年度ABP特別講演会 | |
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日 時 |
2017年7月4日(火) 17:30〜20:00 2017年7月5日(水) 17:30〜20:00 |
会 場 |
2017年7月4日(火) 静岡大学浜松キャンパス工学部5号館24教室 2017年7月5日(水) 静岡大学静岡キャンパス共通教育B棟301室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演者 | 田崎 和江 (金沢大学名誉教授) |
演題 |
『女性科学者の波乱万丈の人生:知識と知恵と経験で、若者を激励します』 『The Eventful Life of a Woman Scientist: Energizing Students with Intellect・Wisdom・Experience』 |
問合先 |
静岡大学グローバル企画推進室・国際交流センター 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 Rm 402-1 電話:054-238-3461Fax:(054)238-5041 (From outside Japan: (81)54-238-3461/or 5041 Fx) Office for the Promotion of Global Education Programs Shizuoka University International Center Darius Greenidge (ダリウス・グレニジ) 特任教授:Specially appointed professor (Dr.、地質学・鉱物学:Geologist/Mineralogist) |
サイエンスカフェ in 静岡 第116話 | |
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日 時 | 2017年6月29日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
青木 徹 (静岡大学情報学部情報科学科) |
演 題 |
『材質を見るCT 〜フォトンカウンティングの力〜』
幅広く使われているX線の世界に「色」を。「フォトカウンティング」の手法でX線光子のエネルギーを検出しイメージン グに持ち込むとエネルギー(色)情報の物理軸で材質をみわけるCTの世界が始まります。新しいX線イメージングの世界を原理と共に紹介します。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
公開セミナー | |
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日 時 | 2017年6月28日(水) 17:00-18:30 |
会 場 |
静岡大学 総合研究棟 4階414号室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演者 | 河野 優 (東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻) |
演題 | 『可視光変動光が光合成に与える影響と遠赤色光による補光効果』 |
概要 |
自然環境下では様々な周期で光の強度や波長組成が変動する(変動光)。上空に障害物のない裸地でさえも、光強度が太陽の日周運動のみによる変化を示す日は、年数日程度しかない。林の下層部(林床)の光環境は、さらに複雑な変動を示す。植物は生育場所や季節によって異なる変動光環境に適応しているはずである。光合成に利用できない過剰な光(強光)は、光合成系に傷害を与える(光阻害)。それに対して、植物は光合成系を守る機構を有している。チラコイド膜ルーメン側のpHの低下に応答して起こる、光化学系II(PSII)の光捕集アンテナ内での熱散逸、シトクロームb6/f複合体での電子伝達の抑制や、酸素への電子の流れを防ぐ光化学系I(PSI)での循環的電子伝達経路(CEF-PSI)、活性酸素の消去系などの代替的電子伝達経路がよく知られている。これらは、連続強光下でPSIIの保護に効くことが確認されている。一方、PSIは強光を当て続けても傷害を受けない。ところが近年、変動光がストレス要因になりうることが分かり、植物の応答とともにその重要性が注目されつつある。 強光に高い感受性を示すPSIIに対して、PSIは変動光に対しては感受性が高く、PSI光阻害が起こりうる。PSI光阻害回避には、PSIの電子受容側の電子伝達の律速を小さくして有害な活性酸素の生成を防ぐことが重要なので、上記の保護機構の関与が提唱されている。シロイヌナズナやイネは、それらの防御系を有しているにもかかわらず、PSI光阻害が起こる。実験室内で示されているこれらの結果に反して、野外でのPSI光阻害の報告例はほとんどない。 太陽光には、400 – 700 nmの波長の光(光合成有効放射)だけでなく、遠赤色光(FR光)も豊富に含まれているが、光合成研究では、長らくFR光は無視される傾向にあった。確かに、生育光として定常光にFR光を補光した場合、光合成装置の量的変化をほとんどもたらさない。しかしながら、PSIがFR光によって優先的に励起されるため、光合成電子伝達系の活性はFR光の有無によって変わる。このことは、これまで可視光や単色光の下で測定されてきた変動光に対する応答や阻害は、野外植物の正しい応答を反映していない可能性を強く示唆している。実際、発表者は、顕著にPSI光阻害を起こす可視光変動光のバックグラウンド光として一定強度のFR光が存在すると、PSI光阻害がほぼ抑えられることを見出している。野外で採取した植物でも、程度は生育光環境や種に依存して異なるものの、可視光変動光処理によってPSI光阻害が起こった。しかし、FR光の補光によってPSI光阻害は完全に抑えられた。これらの結果は、光阻害の回避はFR光の存在下で最も効果的に実現されることを示唆している。セミナーでは、変動光が光合成に与える影響と、CO2吸収やO2発生に直接関与しないFR光による光合成系の効果的な調節について紹介する。 |
問合先 |
静岡大学 理学部 生物科学科・粟井光一郎
(awai.koichiro![]() |
サイエンスカフェ in 静岡 第115話 | |
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日 時 | 2017年5月18日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
原 清敬 (静岡県立大学食品栄養科学部環境生命科学科) |
演 題 |
『ちいさな生き物のカラクリ工作』
微生物は、はっこう食品や薬を作ってくれます。今回は、微生物を変身させて、食べられない原料を食べられうようにしたり、環境にやさしい方法で有用物質をたくさん作れるようにしたりするカラクリをそっとお教えます。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
静岡大学グリーン科学技術研究所講演会 | |
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日 時 | 2017年4月28日(金)15:30〜 |
会 場 |
静岡大学農学総合棟講義室9(504室) (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演者 | 松田 一彦 (近畿大学大学院農学研究科応用生命化学専攻) |
演題 | 『低分子リガンドを介した生物間相互作用の解明が拓く選択的昆虫制御の科学』 |
概要 |
自然界の調和は生物間どうしの化学的コミュニケーションにより保たれている。その仕組みを解き明かすことは、環境に対する負荷を抑えた持続的な食糧提供につながるのみならず、人類の恒常性の維持に対する新たな視点を与える。 本講義では、昆虫選択的に活性を示す化合物に焦点を絞り、標的の同定、標的との相互作用の機構、および生合成の制御に関する話題を提供する。そして最後に、アグリケミカルバイオロジーの無限の可能性を展望する。 |
問合先 |
静岡大学グリーン科学技術研究所 河岸洋和
(Tel 054-238-4885, kawagishi.hirokazu![]() |
サイエンスカフェ in 静岡 第114話 | |
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日 時 | 2017年4月27日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
大竹 真紀子 (宇宙航空研究開発機構JAXA) |
演 題 |
『月周回衛星「かぐや」で得られた成果と今後の月探査』
我が国最初の大型月探査機である「かぐや」によって、月表面の地質や組成、重力場など多くの観測データが得られ、それらの解析によって月の起源と進化に関して多くの成果が得られています。本講演ではそれらの成果を紹介するとともに、「かぐや」で得られた科学成果や技術を元に、今後どのような月探査を検討しているのかについても議論します。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
サイエンスカフェ in 静岡 第113話 | |
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日 時 | 2017年3月30日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
岸本 年郎 (ふじのくに地球環境史ミュージアム) |
演 題 |
『甲虫の多様性とその危機』
地球上の約150万種の生物が命名・認識されていますが、そのうち約40万種が甲虫です。これには未発見・未明名のものは含まれていません。まだまだ多くの新種が見つかる甲虫ですが、一方で絶滅していく種がいます。甲虫の魅力と機器の現状をお伝えします。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ8代目店主 天野豊己 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |
静岡大学3部局共催国際シンポジウム | |
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日 時 | 2017年2月27日(月) 09:30〜17:15 |
会 場 |
静岡大学農学総合棟306室, 309室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
参加費 | 無料5 |
懇親会 | 2017年2月27日(月) 17:30〜 農学部食堂 教員2,000円 |
概要 |
Participating Universities and Institutions Gadjah Mada University, Indonesia Kyungpook National University, Korea Lodz University of Technology, Poland Ma Chung University, Indonesia National Institute of Pharmaceutical Education and Research, India Pusan National University, Korea University of Indonesia, Indonesia UniversitiTeknologiMalaysia, Malaysia Zhejiang University, China Program 09:30 Opening Speech Prof. Masakazu Kimura Vice President of Shizuoka University 09:35 Greetings from GSST Prof. Kazuhiko Hara Dean of Graduate School of Science and Technology 09:40 Signing Ceremony Chair: Prof. Noriko Matsuda Double Degree Special Program Agreement between Universitas Gadjah Mada, Indonesia and Shizuoka University, Japan Keynote talk Chair: Prof. Enoch Y. Park 09:50-10:10 "Quantitative NMR: Applications in Herbal Drug Analysis" Prof. Inder Pal Singh National Institute of Pharmaceutical Education and Research, India Greenbio Section Chair: Prof. Masakazu Hara 10:10-10:30 "Development of Complete Industrial Process for Kefiran Production: An Important Polysaccharide for Food and Pharmaceutical Industries" Prof. Hesham A. El Enshasy Institute of Bioproduct Development, Universiti Teknologi Malaysia 10:30-10:50 "Regulation of Genetically Modified Organism in Indonesia" Prof. Widya Asmara Research Center for Biotechnology, Universitas Gadjah Mada, Indonesia Chair: Prof. Yuichi Takikawa 10:50-11:10 "New Lasso Peptide Isolated from a Rare Actinomycete Planomonospora sphaerica" Dr. Shinya Kodani Graduate School of Integrated Science and Technology, Shizuoka University 11:10 Coffee Break Environment and Energy Section Chair: Prof. Takayuki Saito 11:20-11:40 "Plasma Produced Nanocatalysts for CO2 Conversion" Dr. Hanna Kierzkowska-Pawlak Faculty of Process and Environmental Engineering, Lodz University of Technology, Poland Chair: Prof. Taketomo Fujiwara 11:40-12:00 "Characterization of Major Carotenoids from a Marine Soft Coral Endophytic Bacterium Erythrobacter sp." Dr. Tatas H.P. Brotosudarmo Ma Chung Research Center for Photosynthetic Pigments, Universitas Ma Chung, Indonesia 12:00-12:20 " Effect of Multiple and Synergistic Stresses on Corals at Micro/Nano Scale" Prof. Casareto Beatriz. E. Graduate School of Science and Technology, Shizuoka University 12:20-13:30 Lunch Nano-bio Section Chair: Prof. Enoch Y. Park 13:30-13:50 "Expressing Merozoite Surface Protein-1Plasmodium Vivax Recombinant Protein for Serological Test and Malaria Vaccine Candidate" Dr. Elsa Herdiana Murhandarwati Center for Tropical Medicine, Universitas Gadjah Mada, Indonesia 13:50-14:10 "A Comprehensive Efforts to Combat Dengue Infection in Indoensia" Dr. Sjatha Fithriyah Microbiology Department, University of Indonesia Chair: Prof. Hirokazu Kawagishi 14:10-14:30 "Nanoparticles Decorated Carbon Nanomaterials for Infectious Viruses Detection " Dr. Jaewook Lee Research Institute of Green Science and Technology, Shizuoka University 14:30-14:50 "Utilization of Bombyx mori Nucleopolyhedrovrius as a Gene Delivery Carrier" Dr. Tatsuya Kato Research Institute of Green Science and Technology, Shizuoka University 15:00-16:00 Student Poster Session I (Odd number presentation) 16:00-17:00 Student Poster Session II (Even number presentation) 17:10 Closing Speech Prof. Enoch Y. Park Director of Research Institute of Green Science and Technology 17:30-19:00 Opinion Exchange Meeting (Cafeteria) |
問合先 |
シンポジウム実行委員会 (静岡キャンパス:朴、瀧川、三重野、藤原) Symposium Organizer : Research Institute of Green Science and Technology (RIGST) Graduate School of Science and Technology (GSST) Research Institute of Electronics (RIE) Enoch Y. Park (Director of RIGST), Email : park.enoch ![]() Tel : 054-238-4887 |
静岡大学 伊東幸宏学長 最終講義 | |
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日 時 | 2017年2月17日(金)10:30-12:00 |
会 場 |
佐鳴会館会議室(城北キャンパス) (アクセス情報) |
静岡大学グリーン科学技術研究所セミナー | |
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日 時 | 2017年2月9日(木)15:20〜 |
会 場 |
静岡大学農学総合棟310室 (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836,アクセス情報) |
演者 | 堀尾 文彦 (名古屋大学生命農学研究科 教授) |
演題 | 『2型糖尿病・脂肪肝の遺伝因子と食事因子のモデルマウスを活用した解析』 |
概要 | 2型糖尿病や脂肪肝は、遺伝因子(感受性遺伝子、発症遺伝子)と環境因子とが相互作用して発症する代謝的な生活習慣病である。環境因子には、食事因子や運動やストレスなどが挙げられる。これらの疾患の感受性遺伝子を同定するためには、遺伝的背景と環境因子とを厳密に制御できる近交系統モデルマウスを用いた遺伝解析が威力を発揮する。我々は、SM/JマウスとA/Jマウスから作出された組み換え近交系統であるSMXA-5マウスが高脂肪食誘発性の2型糖尿病と脂肪肝を発症することを見出した。このSMXA-5マウスを活用した遺伝解析(QTL解析)により、高脂肪食摂取により誘発される2型糖尿病と脂肪肝の感受性遺伝子の染色体マッピングを行い、その遺伝子の同定を目指している。一方で、2型糖尿病の発症を抑制する食事因子の探索を、その他のモデルマウスを用いて進めている。これらの主な結果を本セミナーで紹介する。 |
問合先 |
静岡大学グリーン科学技術研究所 河岸洋和
(Tel 054-238-4885, kawagishi.hirokazu![]() |
サイエンスカフェ in 静岡 第112話 | |
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日 時 | 2017年1月19日(木) 18:00-19:30 |
会 場 |
B-nest 静岡市産学交流センター (静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階プレゼンテーションルーム,アクセス情報) |
演 者 |
平内 健一 (静岡大学理学部地球科学科) |
演 題 |
『なぜ地球は『地球』となったのか?』
地球は太陽系の中で唯一「プレートテクトこクス」が働いて惑星です。その理由の1つとして地球表面における「海」の存在が挙げられています。本公演では、岩石とミズの相互作用によってプレート運動が起こるメカニズムについて、ご紹介します。 ![]() |
問合先 |
サイエンスカフェ7代目店主 増田俊明 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836 静岡大学理学部総務係 電話/FAX 054-238-4751 電子メール sci-cafe ![]() http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/index.html http://sciencecafe.eshizuoka.jp/ |