◆ 沿革 ◆

 昭和15年に本間祥白らが中心となり発足。柳谷素霊が初代会長となる。戦争末期2年間の休会を余儀なくされたものの、戦後いち早く活動を再開した。以後、井上恵理、小野文恵、井上雅文が歴代の会長を務める。平成6年に脉学会と合併し、正式名称を「古典鍼灸研究会(脉学会)」とする。現在は、「鍼灸師の医学」を目指し、人迎氣口診を中心とした臨床世界の展開および中国伝統医学文献の研究と臨床応用への検証などを柱として活動している。

◆ 井上雅文先生 ◆

井上先生北海道旭岳温泉でビールを前にして

 1937年東京生まれ。経絡治療を提唱した井上恵理を父に持つ。六部定位診を受け継ぎつつもその診断法、治療法に限界を感じ、人迎気口診を再構築する。日本伝統鍼灸学会、日本内経医学会などにも貢献。2007年に亡くなるまで37年にわたり古典鍼灸研究会の会長を務め、惜しむことなく会員を指導し、共に考えた。
 臨床あってこそという態度を貫き、「鍼灸師にとって進歩というのは、去年治せなかった病気が今年は治せるようになること」と繰り返し語った。臨床の拠り所に古典を置き、ことある度に勉強の必要性を説いて自らも古典に還ることを怠らなかった。著書に『脉状診の研究』。
 写真は亡くなる3ヶ月程前、北海道の旭岳温泉で。


◆ 運営委員 ◆

当会の運営委員は、井上脉状診に則って治療を行う臨床家であることを第一の条件として、会員の中から選抜されています。