古書市
口から手が出る
足が出る
---------小林発作
行ってきました、岡崎の古本まつり。よし×らさんとおくだ×んに連れられて。
場所は勧業館というおよそ古本には似つかわしくない近代的な建物の一階。
一日目(5日まで)ということもあって、開催側の予想以上に混んでいたようです。ぼくも、まさか世の中にこれほど本を読む人がいるとは思わなかった、というような驚き方をしてました。あはは。
三人はばらばらに行動して、一時間後に再会したのですが、こだまはまだ半分しかまわりきれていなかったので、こだまだけ残ってあとの二人はさっさと帰って行きました。ぐすん。
二人が帰ったあとで、偶然小林発作君に会い、上に記した歌を一句詠んでもらいました。小林君は『死にいたる夜這い』とかいう昭和初期の発禁本(1万6千円!)を購入したそうです。(そう言えばフーコーの『監獄の誕生』も1万2千円で売っていた)
さて、ぼくが何を買ったか(ろくなものは買ってません)を書く前に、全体的な感想を書きましょう。
まず、今回のシステムについて。今回は古本屋一件ごとに清算するのではなく、一括してレジで購入する方式だったため、あとで他の古本屋で同じ本が安い値段で売っているのを見つけて後悔する、ということがありませんでした。これは素晴らしい。
が、反面、レジで一括清算だと、「勉強」してもらえる可能性がない、という欠点もあります。まあ、ぼくは「まけてもらう」のはあまり得意でないので、関係ないといえば関係ないですが。
あと、ぼくのホームページを見ていた人がいるのか(?)、ついにコンピュータ検索が導入されていました。といっても、完全なものではなく、三万点ほどデータを打ち込んだ、というものでしたが。まだ京都全体の古本屋の在庫のデータベース化というのは進んでいないようです。組合のホームページはあると聞きましたが。
また、気のせいか、今回はまつりと銘打つ割には、あまり安くなってはいなかったようです。ほとんど古本屋で買うのと同じ値段だった気がします。
まあ、荷物も預かってくれるし、レジも一括だし、コンピュータ検索もあるしで、非常に便宜を図ってくれているのがわかって、素晴らしいと思いました。
それではぼくが何を買ったかを記しておきます。
岩崎武雄・斎藤忍随編、『原典による哲学の歩み』、講談社、1974年
里見軍之・飛田就一編、『哲学基本事典』、富士書店、1993年
ニーチェ、『若き人々への言葉』(原田義人訳)、角川文庫、1954年
野田又男、『パスカル』、岩波新書、1955年
M・クランストン、『自由』(小松茂夫訳)、岩波新書、1976年
勝田吉太郎・山崎時彦編、『政治思想史入門』、有斐閣双書、1969年
榎原猛編、『法の基本常識』、法律文化社、1978年
和久峻三、『刑法おもしろ事典』、中公文庫、1986年
これだけでぃす。消費税も(なぜか)取られて4043円でした。え、なんてつまんない本ばっかり買ってるんだって?うん、確かに今回はろくなものが買えませんでした。
次は8月の下鴨神社でまた古本まつりがあります。
(5月、8月、11月と三ヶ月ごとに岡崎、下鴨、百万遍で毎年やるみたいですね)