代理出産

(だいりしゅっさん surrogacy)


依頼を受けた女性が依頼者の代わりに妊娠・出産すること。依頼を受ける側の 女性の卵子を用いて人工授精をして懐胎する場合は代理母(サロゲート・マ ザー)、依頼する側の女性の卵子を用いて体外受精した受精卵を子宮に着床さ せて懐胎する場合は借り腹(ホスト・マザー)と区別される。代理出産は、ア メリカでは商業的に行われているが、国内では日本産科婦人科学会が会告で禁 じている。ただし、法的には禁じられていないため、これまでに少なくとも8 例の代理出産が行われたとされる。分娩した女性を実母とする1962年の最高裁 判所の判例に基づき、日本では、代理出産で子どもが生まれた場合、遺伝上は 親子であっても、法的な親子関係は認められない。2008年3月、日本学術会議 は、子の福祉などの理由から、法律で代理出産を原則禁止し、営利目的で代理 出産を行った場合は依頼者や医師等を処罰の対象とすべきとの提言をまとめた。

代理母の項も参照。

03/Jul/2009


本項目の元の出典は以下。ただし、一部加筆修正あり。


KODAMA Satoshi
Last modified: Wed Aug 12 19:19:18 JST 2009