ドリー

(どりー Dolly)


体細胞クローン技術によって産まれた、 世界初の羊。 哺乳類の場合、生殖細胞ではなく体細胞からクローンすることは不可能と 思われていたが、 ロスリン研究所が1996年7月5日に6才の 雌羊の乳腺細胞からクローンをすることに成功(発表は1997年2月)、 世界を驚かせた。 その後、ドリーは子供を産み、順調に生活していたが、2002年のはじめに 関節炎になっていることが報告され、 普通の羊よりも早く年を取っているのではないかと懸念されている。

なお、クローン技術の世界では、 ドリー以降の暦をA.D.(After Dolly)と記すようである。 今年2002年は6A.D.ということになる。

関連サイト

1997: Dolly the sheep is cloned
ドリーが産まれたことが報道された日のことを振り返る、BBCのページ。 当時のニュースクリップも見ることができる。
Dolly the sheep clone dies young
2003年にドリーが死んだときのBBCのニュース。

KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Thu Mar 26 23:58:16 JST 2009