エイズ

(えいず AIDS)

Care for us and accept us -- we are all human beings, we are normal, we have hands, we have feet, we can walk, we can talk, we have needs just like everyone else. Don't be afraid of us -- we are all the same.

---Nkosi Johnson, 12-year-old boy in South Africa died of Aids on 01/Jun/2001.


後天性免疫不全症候群(Acquired ImmunoDeficiency Syndrome)。 だんだん免疫能力、つまり病気に対する抵抗力が失なわれていき、 ついには普段ならかからないような病気にかかって死んでしまう、 という恐ろしい病気。後天的だから、生まれつきの病気ではない。 (ただし、母体がエイズだと、 生まれてくる赤ん坊も10%から20%の確率でエイズになる可能性がある)。 HIV(Human Immunodeficiency virus ヒト免疫不全ウイルス) がエイズの原因だと言われているが、 HIVだけでエイズが引き起こされるのかどうかについては、 科学者のあいだでも意見が分かれているらしい。
(南アフリカでは「HIVはエイズの原因ではない」という主張が強く、 そのためエイズ対策が遅れてエイズによる死亡率が高い)

エイズが社会で問題になる大きな理由の一つは、 その感染の仕方にある。 同性愛者がエイズになる、 薬物注射する人がエイズになる、 フリーセックスする男女がエイズになる、 等々。

エイズは「不道徳な行為」に怒った神が作りだした病気だと 考える人々もいる。 とはいえ、生命倫理学で争点となる議論はこのような宗教的解釈が ほどこせるかどうかではなく、 たとえば社員にHIVテストを行なうことが許されるかどうかという問題など、 もっと実際的なことがらである。

(A Companion to Bioethics所収の`AIDS: Individual and `Public' Interests'を参考にした)


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri May 12 15:39:58 2000