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CAPDとは?

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透析というと普通は血液透析を考えられるでしょう。しかし、20年位前から従来の腹膜透析を改良したCAPD療法という方法が開発され、欧米では血液透析と肩をならべる程普及している国もあります。それぞれに一長一短が有りますが、日本でも約3.4%の患者さんに行われています。ご存じでない患者さんは一度スタッフにどのようなものか聞いてみても良いでしょう。自分に向いているかどうか相談して下さい。

1) CAPDの原理とは

2) CAPDの実際

3) CAPDが適している患者さんとは

4) CAPDの食事療法は?

5) CAPDの長所や短所は

CAPDの原理とは

透析療法は血液透析(HD)だけではありません。血液透析が開発される以前は腹膜透析(PD)が主流でした。腹膜透析とはお腹の中に透析液を注入し、腹膜を通してにじみでてくる《ゴミ》を取り除く方法です。腹膜透析は血液透析の普及によって、特殊な患者さん以外にはあまり行われなくなっていました。

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CAPDの実際

お腹の中に留置できるカテーテルが開発され、それまで病院の中でしか行えなかった腹膜透析(PD)が自宅でも行えるようなシステムが完成しました。これが持続携帯式腹膜透析(CAPD)です。もっとも苦労したのは、ばい菌がお腹の中に入らないようにするための工夫です。もしばい菌が入れば腹膜炎を起こすからです。この方法で1日4回程度、すなわち朝出勤前、昼休み時間、帰宅後、寝る前に《ゴミ》を含んだ透析液をお腹の中から捨て、新しい液を注入すれば、血液透析のために週に3回も透析施設に通院する必要がないわけです。

持続式(常にお腹の中に透析液が入った状態)、携帯式(特殊な装置がなくてもどこでもできる)腹膜透析、これに相当する英語の頭文字をとってContinuous Ambulatory PD(CAPD)と呼んでいます。

さらにAutomated PD(APD)という方法があります。器械を使って自動的に透析液をお腹の中から捨て、新しい液を注入すします。この器械を夜間にセットして寝ている間に使えば、昼間に透析液の出し入れをする必要はほとんどありません

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CAPDが適している患者さんとは

動脈硬化などで血管が悪かったり重症心不全などでシャントが出来ない、などの理由で、血液透析がどうしてもできない患者さんは当然として、地理的・社会的な条件で血液透析の通院が不便な患者さんや、仕事の関係で週3回の血液透析が困難な患者さんに適しています。

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CAPDの食事療法は?

血液透析は食事療法との闘い、と言いましたが、CAPDでも基本は同じです。CAPDでは、体重が増えすぎれば、すぐにブドウ糖濃度の高い透析液を使ったり、交換回数を増やすことで対応できます。このため、CAPD療法が始められた頃は塩分・水分制限は不要、と言うように宣伝されました。確かに短期的にはその通りですが、濃いブドウ糖濃度の透析液を用いると、腹膜が傷み、CAPDが続けられなくなるばかりか、硬化性腹膜炎といった怖い合併症を起こすことが知られるようになり、CAPDも血液透析と同様に塩分・水分制限が必要であることが認識されてきました。

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CAPDの長所や短所は

血液透析とCAPDを比べましたが、いずれも一長一短があります。

CAPDの特に優れた点は、通院がほとんど不要で時間の拘束が少ないこと、血液透析のような週3回といった間欠的な治療ではなく24時間持続的な透析が行われること、これによって多少の食事の乱れがカバーされる(もちろん好ましいことではありませんが)などが上げられます。また、APDでは患者さんは夜間に器械をセットするだけで、昼間はほとんど交換する必要がありません。

短所としては、ほとんどすべての処置が患者さん自身にまかされているため、これが可能な患者、あるいは家族のサポートが得られる患者さんに限られること、常に腹膜炎の危険があること、CAPDを10年以上行っている患者さんが少なく長期間行えるかどうかが不明である、などが上げられます。

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