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糖尿病性腎症の薬物療法

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慢性腎不全に進行している場合には、慢性腎不全で述べた薬物療法を行います。ここでは糖尿病腎症に比較的特有な薬物療法を述べます。もちろん糖尿病自体に対する治療は継続されます。

降圧薬

糖尿病腎症の進行を予防する上で、高血圧の治療は極めて重要です。以前はあまり血圧を下げると、血管がつまる脳梗塞のような合併症が懸念され、血圧の目標値も比較的高く設定されていましたが、最近の降圧薬の進歩により、副作用による合併症が少なくなり、さらに低く設定されるようになりました。

一般にはアンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬をまず使用します。アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬は血圧を下げるだけでなく、糖尿病腎症自体の進行を阻止する効果も認められており、一挙両得です。このため最近では血圧の高くない糖尿病腎症の患者さんにも使われることがあります。アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬だけで十分に血圧が低下しなければ、カルシウム拮抗薬などの他の種類の降圧薬が併用されます。

ネフロ−ゼ症候群を合併してむくみ(浮腫)の強い患者さんには、体液の過剰が高血圧の原因ですから、降圧薬として利尿剤を投与して体液の過剰を是正します。

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利尿薬

糖尿病腎症が進行し慢性腎不全となると、体液が過剰となりむくみ(浮腫)を生じやすくなります。このため利尿薬を必要とする事が多くなります。利尿薬を使い過ぎると腎機能が低下することがありますが、かといってむくみ(浮腫)を残しておくと、心機能や網膜症に悪影響を及ぼします。

心臓や視力を優先する観点からも利尿薬を使用し、むくみ(浮腫)を管理する事が重要です。毎日体重を測り、増減に応じて利尿薬をさじ加減出来るように指導を受けることを薦めます。特にネフローゼ症候群を合併している患者さんではむくみ(浮腫)の管理は非常に重要で、患者さん自身が自己管理しなければなりません。

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