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小児の透析とは?

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生まれたばかりの新生児でも透析は可能です。

1) 透析を始める時期は?

2) どのような透析法を選択するか?

3) 食事療法は?

4) 透析から移植へ

透析を始める時期は?

小児と言っても年齢によっても異なります。小児のクレアチニン産生量は成人より少なく、正常値も0.3mg/dl(成人、0.6〜1.0mg/dl)と低く、腎不全になってもあまり上がりません。ですから成人の基準を適応するのは不適当で、クレアチニンクリアランスを計算して、同じ体格の小児の正常値の1/10くらいになれば透析を始めるべきです。

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どのような透析法を選択するか?

小児によく発症するHUSや重症の急性糸球体腎炎による急性腎不全の場合には、血液透析で短期間治療する場合も有ります。

慢性腎不全では、週3回、4時間の血液透析に耐えられる患者さんは少なく、食事療法も困難で、通院透析の困難な場合がほとんどです。年齢にもよりますが、社会復帰を目的にするには一般にはCAPDが向いているとされています。成長もCAPDの方が良好です

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食事療法は?

基本的には成人と変わらないのですが、これを実行するのは非常に困難です。何しろ聞き分けが無いのですから。

尿がある程度出ている場合は、それほど水分量に気を使いませんが、尿の出が少なくなると大変です。特に新生児や乳児は、栄養の大半を水分の多い母乳やミルクでとっているからです。こまめに体重を測り、増加分を透析で除去する必要があります。

小学生や中学生では、CAPDの方が血液透析よりも良いと言われています。病院への通院回数が少なくてすみ、遠足や旅行等にも参加することができます。シャントが無いので出血に気をつける必要がなく、腹部に圧力がかかる運動以外は、制限なくできます。食事は、成長を考慮し、タンパク質を多く摂るように指導しますが、これに伴ってリンの摂取量が増加し、骨がもろくなったり、骨以外の血管や臓器に石灰化を生じることもあり、きめ細かい管理が必要です。

小児では、原疾患や年齢などにより個人個人に合った治療法が必要であり、同じCAPDをおこなっていても、食事内容や治療が異なりますので、専門医に相談してください

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透析から移植へ

小児の場合、両親が生体腎移植を希望されることがあります。「腎移植の項」を参照して下さい。もちろん生体適合性検査や、提供者(ドナー)となる両親の健康状態などが前提条件となります。これらをパスしても、患者である小児の体格も問題です。大人の大きな腎臓は、小さな子供には合わないためです。大人の腎臓を納めることができるギリギリの大きさは、「身長75cm、体重8kgぐらい」といわれており、一般には30kgの体重に成長してから移植を行います。

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