小児の糸球体腎炎
急性糸球体腎炎
急性糸球体腎炎とは、血尿、蛋白尿などの検尿異常が突然に出現して発症する腎炎のことで、急性腎炎とも呼びます。小児に多い腎炎で、溶連菌感染後急性糸球体腎炎が重要です。ただし、「糸球体腎炎の症状」の項で説明したように、慢性糸球体腎炎でも突然増悪して急性腎炎様の症状が出ることがあります。ですから、発症初期は急性腎炎症候群として考えて対処します。診断をつけて、それに応じた治療方針をとります。
小児科では、溶連菌感染後糸球体腎炎が疑われる場合は、腎生検をしないことが多いです。腎機能低下やネフローゼなど症状が重篤であったり、原因が明らかでない場合、慢性糸球体腎炎の可能性が残る場合には腎生検を行います。大多数の溶連菌感染後糸球体腎炎は完全に治癒する病気ですから、1年間は治療(安静など)を行う必要があります。
IgA腎症
慢性腎炎のなかで最も頻度の高い腎炎です。蛋白尿・血尿が慢性的に続く場合には、この病気を疑います。学校検尿で発見されることが多い病気です。
IgA腎症の診断は臨床症状からある程度予測は可能ですが、確定するには腎生検が必要です。腎生検の結果、病変が進行している場合には腎不全の危険性が高くなります。治療は、多剤を併用するカクテル療法、扁桃摘出術とステロイドパルス療法を組み合わせた治療(扁摘パルス療法)などの治療があります。
成人と同様の疾患が見られますが、小児期の方が治療効果が良いとされています。いずれにせよ早期に腎生検を行い、病変の程度に沿った治療をする必要があります。
その他の慢性糸球体腎炎
ほとんど成人と同じですが、成人より治療効果が良いと考えられます。早期に発見して、早期に治療することが大事です。
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