ネフローゼ症候群の薬物療法
ネフロ−ゼ症候群の最も多い原因である慢性糸球体腎炎の場合の治療法を説明します。
副腎皮質ステロイドホルモン、免疫抑制剤
一般に薬のさじ加減が難しいため、専門医の治療を受けるべきと考えます。
ネフロ−ゼ症候群の最も多い原因である微小変化型ネフローゼ症候群の場合には、副腎皮質ステロイドホルモン(プレドニンなど)が最初に使われ、ほとんどの患者は、これだけで尿蛋白が消失します。しかし、再発することも多く注意が必要です。
他の慢性糸球体腎炎、例えば膜性腎症や巣状糸球体硬化症などはステロイド剤のみで尿蛋白が減少しないことも多く、ステロイド静注パルス療法、シクロスポリン製剤(ネオーラル)を併用しますが、効果に乏しいときはエンドキサン、イムラン、ブレデイニンなどの免疫抑制剤を併用して使います。これらも効かない場合には難治性ネフロ−ゼ症候群と呼ばれ、治療に難渋することもあります。
その他の薬剤
慢性糸球体腎炎の治療で述べた抗血小板薬、抗凝固薬などを併用します。これらは、ネフロ−ゼ症候群自体の治療にも役立ちますが、ネフロ−ゼ症候群では血液が体内で凝固しやすくなっていて、心筋梗塞や脳梗塞、静脈血栓症などの血管が詰まる病気を引き起こすことがあるからです。
高血圧があれば、レニン−アンジオテンシン系阻害薬であるアンジオテンシン変換酵素阻害薬、またはアンジオテンシン受容体拮抗薬を用います。
ネフロ−ゼ症候群では一般に血中のコレステロ−ルが上昇します。この状態が長くなると動脈硬化の原因となりますので、コレステロールを下げる薬を併用します。
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