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むくみ(浮腫)の原因

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1) むくみ(浮腫)の原因となる病気

2) むくみ(浮腫)はどうして起こるのか?

むくみ(浮腫)の原因となる病気

浮腫を起こす病気は、心不全、肝硬変、薬剤性、原因不明(特発性浮腫)と、腎臓病と限ったわけではありません。浮腫が起こる病気としては、血液の循環を調節している心臓の働きが低下し(心不全)、毛細血管の血液が正常に心臓に戻れない場合、毛細血管の圧が上昇して血管の中の水分が外ににじみ出てむくみ(浮腫)が生じます。心臓は全身の血液の循環を調節していますから、心不全の時には全身にむくみ(浮腫)が現れます。一方、例えば足や手の静脈が何等かの原因で詰まったとします。当然、静脈に流れ込む毛細血管の圧が上昇し、静脈の詰まった足や手だけむくむことになります。

ところで、人間は立って生活をしています。普通なら重力によって足に水分がたまっても(足がむくんでも)よさそうですが、そうはならないような仕掛になっています。静脈には弁が付いていて、重力に対抗して血液が心臓に戻りやすくなるようになっています。しかし、この弁がうまく働かないと(静脈瘤)、立ち仕事をするとたちまち足がむくむことになります。老人には意外に多い病気です。

血管の中の蛋白質の濃度が低下する病気、例えばネフロ−ゼ症候群(尿に蛋白質がたくさんもれる)や肝硬変(肝臓で蛋白質の産生が低下する)では当然全身のむくみ(浮腫)が現れます。肝硬変の場合、肝臓に流れ込む門脈という静脈の圧が上昇し、特にお腹に水がたまりやすくなります(腹水)。その他、毛細血管が蛋白質や水分を通しやすくなるような病気としては、糖尿病や膠原病などがあります。また、原因は不明ですがこのような病状を示す場合があります(特発性浮腫)。

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むくみ(浮腫)はどうして起こるのか?

むくみ(浮腫)とは、細胞と細胞の間の水(組織間液)が異常に増加した状態を言います。

「腎臓の構造と働き」の項で詳しく説明しますが、人間の体の約60%が水分です。従って50kgの人では、実に30kg(30リットル)は水分です。さらにこの30リットルの2/3、すなわち20リットルは細胞の中に存在し(細胞内液)、残りの1/3、すなわち10リットルが細胞の外に存在しています(細胞外液)。また細胞外液の内、1/4(体重の約5%)は血漿水として血管の中を流れ、残りの3/4(体重の15%)は血管の外で、細胞と細胞の間に存在しています(組織間液)。では、このむくみ(浮腫)はどうして起こるのでしょうか?

毛細血管の血圧が上昇する場合、血管の中の蛋白質の濃度が低下する場合、毛細血管が蛋白質や水分を通しやすくなった場合などにむくみ(浮腫)が生じます。

健康な人はむくみません。心臓から出た大動脈はだんだん枝別れし、ついには毛細血管と呼ばれる細い血管となって体中の細胞に酸素や栄養素を送り続けています。この毛細血管にもやはり血圧がかかっていますから(静水圧)、血管の中の水分が外ににじみ出ようとします。しかし、これとは反対に血管の中にはたくさんの蛋白質があって、浸透圧の作用によって水分を血管の中にとどめようと働いています。健康な場合には、この両方の力が等しいため、むくみ(浮腫)は生じないのです。逆にこのバランスが崩れるとむくみ(浮腫)が現れることになります。

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