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高血圧と腎臓病

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高血圧と腎臓病は大変深い関係にあります。

1) 腎臓が高血圧の発症に関係?

2) 腎臓病と高血圧の関係は?

3) 高血圧を起こす他の病気は?

腎臓が高血圧の発症に関係?

血液量を加減しているのは腎臓です。

腎臓は水槽の蛇口であり、水圧(血圧)が上がると、たくさんの尿を出して水圧を元に戻すような仕組みになっています。しかし、蛇口が細くなると(腎機能が低下する:腎不全)、水量(体液量)を維持するには、より高い水圧(血圧)が必要となり、高血圧となります。また、なんらかの原因で蛇口の位置が普通より高い所に有れば、当然水位(血圧)は上昇します。

いずれにせよ蛇口(腎臓)が水位(血圧)を調節している訳です。

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腎臓病と高血圧の関係は?

上の項で説明したような理論から、腎臓病で糸球体の数が減少する、すなわち蛇口が細くなると当然血圧は上昇しやすくなります。

活動性の慢性糸球体腎炎や、腎不全などでは高血圧を伴うことが多くなります。またネフロ−ゼ症候群のように体液が過剰となった場合にも血圧は上がる場合が多くなります。一般に慢性糸球体腎炎で高血圧を伴う場合は、進行性で腎不全に陥る可能性が高いとされていますが、考えてみればこれは当然のことです。すなわち、血圧が上昇するということは、糸球体の数が減少し始めている、言い替えれば腎不全に陥りつつある状態を示しているとも考えられるわけです。

先に述べたように高血圧は全身の臓器の動脈硬化を促進する最も強力な危険因子です。特に、腎臓に対しては強い傷害を及ぼします。このため高血圧を伴った腎臓病を持った患者さんは、本来の腎臓病の治療も大事ですが、高血圧自体の治療も非常に重要です。

血圧の治療のためには、理屈からもわかるようにまず塩分制限が重要です。これでも治らない場合には降圧薬を飲む必要があります

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高血圧を起こす他の病気は?

高血圧の原因は腎臓にあると説明しましたが、例外もあります。

これも腎臓病の一つとして扱っても良いのかも知れませんが、腎臓に流れ込む腎動脈が動脈硬化などが原因で細くなると、腎臓の中を流れる血液の量が減少し、レニンと言う血圧を上げるホルモンが分泌されます。これは腎臓の中を流れる血液を保つためには理にかなった反応ですが、体中の血圧が上がるため危険です。このような病気を腎血管性高血圧症と呼んでおり、細くなった腎動脈をカテ−テルで広げる、などの処置を要する事があります。

腎臓からの塩分の排泄は、様々な要因が関連しながら、バランスを保つように行われていますが、その1つにアルドステロンと言うホルモンがあります。アルドステロンは、糸球体でろ過された塩分(水分)をもういちど体にもどす、すなわち体の中に塩分を蓄える作用があります。アルドステロンは副腎と言う腎臓の上にくっついた小さな臓器から分泌されます。副腎にアルドステロンを分泌する腫瘍(腺腫)ができたり、副腎の過形成が起こったりして、アルドステロンの働きが過剰となって塩分が体に貯まり血液量が増えて血圧が上昇します。これを原発性アルドステロン症と呼びます。片側の副腎のみに腫瘍が出来ている場合には、この腫瘍を摘出する手術を受けると高血圧も治ります。

緊張するとアドレナリンなどのカテコラミンと呼ばれるホルモンが出て血圧が上がる、と聞いたことのある方は多いと思います。 このカテコラミンを分泌する腫瘍(褐色細胞腫)が出来ると、緊張もしていないのに血圧が上がり、心臓がドキドキし、汗をかいたりします。この場合にも、腫瘍を摘出する手術を受ける必要のある場合があります。

このように、高血圧の原因がはっきりしている場合もあり、二次性高血圧と呼びます。一方、原因が判らない場合を本態性高血圧と呼びます。二次性高血圧であれば、原因が判れば処置や手術で高血圧は治るわけですから、高血圧と言われたら、まずこのような病気が無いかどうかを検査する必要があります。

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