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血液透析療法とは?

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血液透析療法とはどのようなことをするのでしょうか?

1) 血液透析の目的

2) 血液透析のしくみ

3) 内シャントの作成

血液透析の目的

腎不全が進行すると体内の水分や電解質の調節が乱れ、老廃物を排泄できないためにクレアチニンや尿素などの《ゴミ》が体にたまるようになります。血液透析は、この《ゴミ》や余分な水分を取り除き、電解質の濃度を調整する、腎臓と同じように細胞外液の量と組成を維持するのが主な仕事です。

しかし、腎臓と血液透析の最も異なる点は、腎臓が24時間休みなくこの働きをしているのに対し、血液透析は1週間に2〜3回、一回4時間すなわち週当たり8〜15時間の、一定の間隔をおいた限られた時間での治療であることです。血液透析をしていない間は《ゴミ》や余分な水分はたまり放題、電解質の濃度は狂いっぱなしになるわけで、長期透析ではまかり間違えると命にかかわるような合併症につながりかねません。したがって、透析をしていない間の飲み食い(食事療法)や日常生活、すなわち自己管理が極めて重要となります。真の透析療法は、透析と次の透析の間にあると言ってもよいのです。

血液透析療法は患者さんであるあなたと、家族や社会生活を共にする人たち、主治医、看護婦、透析技師、栄養士、薬剤師、ケースワーカーまで含めた共同作業です。もちろん主役であるあなたが最も重要な役割をはたさなければなりません。回りの人たちはいろんな面から、わき役としてあなたを支えます。

また先に述べたように、腎臓は《ゴミ》や余分な水分を排泄する以外に造血ホルモンや活性型ビタミンDを作る働き、血圧の調節などもおこなっていることを説明しましたが、透析療法にはこれらを調節する薬物療法も含まれます。

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血液透析のしくみ

簡単に言いますと、血液を体の外に流し出し、ダイアライザーという装置の中を通します。ダイアライザーの中は無数の細いストローの様な管が詰まっています。血液はこの管の中を流れ、管の外には透析液を流します。血液が流れるストロー状の管には小さな穴があり、血液に貯まった《ゴミ》や余分な水を透析液に洗い流したり、こし出したりします。これを血液透析と呼んでいます。

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内シャントの作成

血液透析を行うには1分間に150ml以上の血液を体の外に流す必要があります。このためには採血などを行う静脈では無理で、前腕に内シャントを作る必要があります。(血管の状態によって肘や上腕に作ることもあります。)

内シャントは、血流の勢いの良い動脈と採血の時に使う静脈をつなぎ合わせて作ります。これによって、静脈の中に勢いの良い動脈の血液が多量に流れ込み、透析に必要な血液を採ることが出来るようになります。そろそろ透析が必要という時期に、いつでも使えるように前もって作っておくようにします。

血液透析の開始時期は、あくまでも腎機能検査や尿毒症症状などによって決まります。内シャントを作ったからといって、それだけですぐに血液透析を始めなければならないということはありません。むしろ、透析が必要になるよりも前に早めに作って、しばらく使わないでおいておく方が良いのです。その理由は、十分発達してから使った方が、内シャントは長持ちするからです。手術で内シャントを作ってから透析に適した血流が流れるくらいに発達するまでに、多少の日数が必要です。これは、個人差があります。

透析を始める直前に慌てて内シャントを作って、発達が不十分な内シャントを無理して使っていると、結局は内シャントを早く作り直すことになります。

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