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画像診断

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コンピューターや画像処理技術の発達によって、最近の画像診断技術は飛躍的に向上しています。しかし、画像診断にも順序があり、いきなり高度な画像診断法を用いてもかえって診断が困難な場合があります。ここでは日常診療で比較的よく用いられる画像診断検査を説明します。

1) 超音波検査

2) 腹部単純撮影

3) CT(コンピューター断層撮影)

4) 経静脈性腎盂造影

5) アイソトープ検査(レノグラム、腎シンチグラム)

6) 腎血管造影法

超音波検査

非常に簡単で、よく行われる検査です。

体外から超音波をあて、腎臓の断面を写し出します。苦痛がなく簡単に行える検査で、放射線を浴びる心配も無いので、妊娠中でも可能です。腎臓の位置、形、大きさ、内部の様子、腫瘍やのう胞(水袋)、結石の有無はもとより、熟練すると内科的な腎臓病の鑑別(確定的な診断は困難ですが)もある程度できることがあります。

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腹部単純撮影

造影剤を用いずに、腎臓、尿管、膀胱の単純なレントゲン写真をとる方法です。だいたいの腎臓の位置、形、大きさを知ることができます。特に、尿管結石などが疑われる時に、結石の有無を知るために行われます。ただし、結石の成分によっては写らないこともあります。

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CT(コンピューター断層撮影)

特殊なレントゲン撮影で人体の断面像を調べる方法です。簡単に検査でき、腎臓では、のう胞腎や腎腫瘍などの診断に役立ちます。造影剤を使って撮影すると、腎動脈や腎臓の中の様子がさらに鮮明に判定できます。

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経静脈性腎盂造影

注射、あるいは点滴で造影剤を静脈注射し造影剤が腎臓内から腎盂に集まり、尿管に流れていく様子をレントゲンで撮影するものです。造影剤を注射後、時間を追って何枚かのレントゲンを撮ることによって、実際に尿のでき方から、流れ方まで調べることができます。

超音波検査や、造影剤を使わないレントゲンでは腎臓の存在は確認できても、実際に尿を作っているかどうかは判断できません。この方法では腎臓や腎盂の形、位置はもちろん、腎臓の尿を作る働き自体を知ることができます。さらに、尿の流れ方や膀胱の形まで調べることができます。また、腎臓に貯まって造影剤の左右差から腎血管性高血圧の予測もある程度可能です。また排尿時にレントゲンを撮り、膀胱に貯まった造影剤を含んだ尿が尿管に逆流することを確認することで、膀胱尿管逆流症を診断することもできます。

この検査はほとんど危険はありませんが、造影剤・ヨードにアレルギーのある人は注意が必要です。じんま疹が出たり、ショックになることもあります。

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アイソトープ検査

放射性アイソトープを利用して、腎臓の形、働きを調べる検査です。レノグラム、腎シンチグラムが行われます。

この検査に使用するアイソトープの放射能は非常に弱く安全です。アイソトープを静脈に注射し、20分間、時間を追って腎臓を通過するアイソトープを体の外から計算します。左右の腎臓を通過するアイソトープを別々に測定し、画像として見るのが腎シンチグラムで、静脈腎盂造影とほぼ同様の診断的価値があります。

また同時に撮影できるレノグラムでは、腎臓に流れ込む腎動脈の血流の様子、糸球体濾過値などを左右別々の腎臓で知ることができます。ヨード剤にアレルギーのあるために静脈性腎盂造影ができない人では、この検査が非常に有効です。

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腎血管造影法

腎臓に流れ込む腎動脈の異常の有無、腎臓の中の腫瘍や血管の異常の有無をみるのに行う検査です。

通常は大腿部の動脈からカテーテルを挿入し、腎動脈に造影剤を直接入れてレントゲン撮影を行います。腎血管の異常による高血圧(腎血管性高血圧)、のう胞や癌の診断に用います。しかしこの検査は動脈に直接カテーテルを挿入することから、出血や疼痛などに加え、造影剤による腎障害などの副作用の危険がありました。

最近では、精度は劣りますが、腎盂造影と同じように静脈から造影剤を注射し、コンピューターによる画像処理により、腎血管造影を行う方法が一般化しています。

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