腎臓病の治療全般
個々の腎臓病の治療を説明する前に、全般的なことをお話します。というのは、「腎臓病の種類と原因」の項で述べたように、一概に腎臓病といっても、その種類は非常に多く、その病状も大きく異なるからです。
腎癌を例に上げますと、転移などが無ければ、その治療は腎臓の摘出手術です。しかし、腎臓の摘出手術後は治療の必要はありません(実際には転移が有るかどうか判らない場合が多いので、手術後も薬を飲む場合もあります)。
一方、内科的な腎臓病である慢性腎炎や慢性腎不全、ネフロ−ゼ症候群などは、入院だけの治療で完治することは期待できず、程度の差はあれ、薬物療法、食事療法、安静療法などを長期間にわたって継続する必要があります。
また、同じ病気でも、その活動度や程度によって、治療法はまったく異なる、といっても過言では有りません。病状によって治療法が違うこともあります。
さらに、同じ患者さんでも、病状の変化によって治療方針が変わることがあります。内科的な腎臓病の多くは病状が変化することがあるからです。例えば、慢性腎炎の患者さんでも、発見された当初は普通の生活が許可されていたにもかかわらず、検尿所見や、再度の腎生検で活動性であると診断されると、副作用の強い薬を投与され、厳重な安静を指導される場合もあります。
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