誤った先入観を捨てよう
腎臓病の食事療法というと、まず塩分制限を思い浮かべる方が多いと思います。中には塩分を取りすぎたから腎臓が悪くなったと思い込んでいる患者さんもおられます。確かに、腎臓病の多くは塩分制限を必要とすることが多く、普段塩分摂取の多い日本人にはつらいことです。しかし腎臓病の中には、稀に塩分喪失性腎炎のように、塩分をたくさんとらなければいけない病気もあり、その場合塩分制限を行うとかえって病状を悪くする結果となります。
同じ様な例はたくさんあります。「腎不全になると骨がもろくなることが多い。」このように言われると、ちょっと知識のある患者さんなら、牛乳などの乳製品や、にぼしなどの小魚を食べた方が良い、と思われるでしょう。しかし、これはまったく逆療法で、「慢性腎不全の食事療法【2/2】」の項で説明するように、かえって骨をもろくする結果となります。従って慢性腎不全の患者さんには乳製品や小魚は制限されますが、理解されている患者さんは少ないようです。
世間で常識と思われていることでも、自分の病気に当てはまるのかどうか、主治医に確認することが大切です。誤った治療を行わないように注意しましょう。
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