腎臓とは?

 

 腎臓は腰上部の両側にあるそら豆のような形をした握り拳くらいの大きさ(長さ10-11cm×5-6cm、幅4-5cmで1つの重さは約120-150g)の左右一対の臓器です。

それぞれの腎臓には、心臓から送られる血液の流れる大動脈の枝である腎動脈と、心臓へ血液を戻す下大(かだい)静脈の枝の腎静脈がつながっていて、豊富な血液が供給され、循環しています。腎臓の基本的な役割は血液を濾しだすことによって、血液中の老廃物や余分な水分を尿と言う形にして体の外に捨てることです。このため、腎臓は心臓から送られる血液の約20%もの非常に多くの血流を受けているのです。

 

  以上の図は太田和夫監修 「腎不全のはなし」(テルモ株式会社出版)より抜粋

 

 

 血液が濾しだされて尿が出来る部位を糸球体(しきゅうたい)と言います。これは、毛細血管と言う最末端の極細い血管が毛糸の球のような構造をした所であるため、この名前が付いていますが、この糸球体の毛細血管から染み出た(濾しだされた)尿は尿細管(にょうさいかん)という管を通ります。尿細管では、さらに体に必要なものは再び吸収され、糸球体で濾しだされなかった不要な物質は分泌されて、最終的な尿が出来ます。この尿は尿細管が集まってできる集合管、さらに集合管が合流して、腎盂(じんう)という腎臓の内側に流れ込み、尿管(にょうかん)を通って、膀胱に集められるのです。1つの糸球体と1つの尿細管はペアとなっていて、これをネフロンと呼びます。ネフロンは1つの腎臓に約100万個、左右2つで200万個もあります。

 

 

寺岡慧 中村信之 柴垣有吾 「いのちの贈りもの」(メド・コム株式会社出版)より抜粋