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難治性てんかんに対する迷走神経刺激療法
左頚部迷走神経に刺激電極を、前胸部に電源装置を埋込んで、左迷走神経を常時間歇的に電気刺激することで大脳全体の発作抑制力を高めようという治療法です。
迷走神経刺激療法の発作抑制力は、てんかん焦点切除術などの開頭手術ほど強くはありませんが、開頭手術が不要なこと(低侵襲性)と刺激をいつでもやめられること(可逆性)が大きな長所です。また、発作に対する開頭手術を受けた後に残ってしまった発作に対しても効果があることが確認されています。
1988年にアメリカで臨床応用が始められ、1997年にはアメリカ食品医薬品局が認可しました。日本を除くほとんどの先進諸国ですでに認可されており、2005年までに世界中で4万人近いてんかん患者様に治療が行われています。
日本では1990年代半ばに臨床治験が行われましたが、厚生労働省の承認にいたらず、残念ながら今日でも薬事法上未承認のままです。
東京大学医学部附属病院脳神経外科では、この治療を希望される患者様方のご要望に応えるべく、学内倫理委員会の承認を経て、2005年度より「医師個人輸入による研究医療」として本治療法を開始しました。
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