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概要

抄集録

53P-105 地域包括ケアにおいて行政と協力した介護予防事業のモデルケース高橋伸太郎1),岡本務1),出口功1),駿藤友也1),遠山政樹1),山崎悠以1),宮本翔平1),石原李香1),大村周平1),高幣民雄(MD)1),鈴木達也2),早川けい子(PHN)2)1)医療法人社団 志高会 たてやま整形外科クリニック2)館山市役所健康福祉部高齢者福祉課key words 介護予防・住民主体・体操教室はじめに館山市では、住民主体の体操教室を市内全域に展開する方針を掲げ、理学療法士と保健師による立ち上げ支援プログラム「集いの場での体操教室」を実施した。体操教室の特徴は、参加者による自主運営で、主体的な活動が必要となる。実施後1 年を経過し、一定の成果が認められたので報告する。対象と方法モデル地区をK 区に選定、会場を地区集会所とした。回覧と保健推進員・地区ボランティアらの呼びかけによる募集で、参加者は20 名であった。対象者には本研究の趣旨を説明し、発表の同意を得た。平成28 年2 月から3 月の間、「集いの場での体操教室」を7 回開催、その後参加者の自主運営に移行し、初回と10 ヶ月後に評価を実施した。教室の内容は、講義、評価( 基本チェックリスト、LSA、TUG、立ち上がりテスト)、体操指導とした。体操は、独自に考案した「元気がでる体操」とし、パネルとCD 音声ガイドを使って実施した。体操は、柔軟性と筋力を改善し、移動能力の向上につなげられる内容とした。結果3 名が新規加入し、10 ヶ月後の参加者数は23 名となった。高齢者の参加率は17.4%、特定高齢者と要支援・介護認定者の参加率は7.6% であった。TUG は開始時7.8 秒、10 ヶ月後7.5 秒、LSA は開始時75.9 点、10 ヶ月後93.7 点、立ち上がりテストは片脚40cm 成功者が開始時1 名、10 ヶ月後6 名であった。また、集会所への付き添い、食事会、旅行など、体操教室をきっかけに住民同士の互助活動が発展した。考察自主運営の体操教室により、参加者は増え、10 ヶ月後も生活機能の維持・改善が認められ、一定の成果が得られた。参加者の動機付けができたこと、身体障害や関節痛があっても体操を実施できるよう指導したこと、パネルとCD 音声ガイドを用い住民だけで体操を継続できる体制を整えたこと、互助活動が盛んになり体を動かす機会が増えたことが要因として挙げられ、自主運営でも効果的に介護予防活動が継続できることが分かった。P-106 介護老人保健施設での包括的褥瘡ケアシステムによる褥瘡発生減少への取り組み喜多智里1),小武海将史1),小田桐峻公1),奥壽郎2)1)介護老人保健施設 ハートケア湘南芦名2)大阪人間科学大学 人間科学部 理学療法学科key words 褥瘡・介護老人保健施設・予防【目的】 褥瘡発生を減少させる為に包括的褥瘡ケアシステム( システム) 導入後の褥瘡発生者の特徴を検討することである.【システム】 医療・介護専門職がチームとなり褥瘡の予防, 治療に取り組むもので, 褥瘡委員会を中心に各専門職の役割・業務の明確化, 書式の見直し, 褥瘡防止用具の補充, 目的別カンファレンスの開催, 勉強会の開催を行った. リスク評価としてOH スケールを芦名版と改訂( スケール) し, 0 点リスクなし,1 ~ 3 点軽度群,4 ~ 6 点中度群,7 ~ 10 点重度群と分類した.【方法】 システム導入後4 年4 か月間の入所者1330 名( 男性435名・女性895名,平均年齢83.6歳,平均介護度3.2)の内,褥瘡発生者220 名を対象とした. 対象者のスケールでのリスク重症度と点数, 再発率, および発生部位を後方視的に調査しデータは百分率で表示した. 倫理的配慮として, 施設の入所者と家族には, 研究の目的と内容を説明し同意を得た. また, 施設の倫理委員会の承認を得て実施した.【結果】 リスク重症度では中度群が220 名中105 名(48%) で一番多く, 軽度群58 名(26%),重度群57 名(26%)であった. 各点数では5 点が一番多かった. 再発者は220 名中108 名(49%) を占めていた. 再発者のリスク重症度では中度群が108 名中54 名(50% ) で一番多く, 軽度群28 名(26% ),重度群26名(24%)であった.各点数では5点が一番多かった. 発生部位は臀部が220 名中118 名(52%) で一番多かった.【考察】 リスク度別発生率では, 中度群が最も多かった. 中度群は発生要因が個々に異なると思われるが, 重度群と同様に画一的な対応を行った為に発生数が最も多くなったと考えられる. 褥瘡再発者は49% であり, 治癒した後に褥瘡発生前の対応に戻ってしまう為だと考えられる. 褥瘡発生部位では, 臀部が最も多く臀部は臥床時, 座位時ともに圧力がかかり範囲が広いことが要因と考える. 今後褥瘡発生の減少を行う為には中度群に対するケア・褥瘡発生後のモニタリング方法の再検討を行うことが必要である.