ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

抄集録

48P-095 脊椎後弯変形のある対象者への体幹筋持久力評価神田賢1,4),北村拓也1,2,4),多田葉月3),金子巧3,4),佐藤成登志1,4)1)新潟医療福祉大学 ロコモ予防研究センター2)新潟リハビリテーション大学3)新潟医療福祉大学大学院4)新潟リハビリテーション病院key words 体幹筋持久力評価・脊椎後弯変形・腰椎前弯角【目的】 現在,体幹筋持久力評価として用いられている伊藤テストは,高い規準妥当性が示されているうえ簡便であり,臨床現場等で幅広い対象者に適用されている.しかし,脊椎後弯変形が著明な方や,痛みなどにより身体機能が低下している方には実施が困難であることが多い.そこで本研究では,独自の体幹筋持久力評価(以下,新テスト)を考案し,従来の伊藤テストと比較し,各テストの特徴や対象者を明確にすることを目的とした.【方法】 対象者は,過去1 年以内に腰痛症状のない健常な男女13 名(男8 名,女5 名,平均年齢20 ± 3 歳)とした.全対象者には研究内容の説明を行い,書面で研究への参加の同意をしてもらった上で実施した.同一の対象者に対して,新テストと伊藤テストをランダムに実施させ,その差を比較・検討した.測定時間は,胸骨部位がベッドから離床し再び着床するまでとした.脊柱アライメントは,脊柱計測分析器Spinal Mouse を用いて測定を行った.各テストの実施肢位にて,それぞれ腰椎前弯角度,胸椎後弯角度,仙骨傾斜角度を測定した.腰背部筋は超音波診断装置を用い,第5 腰椎棘突起部位にて,各テスト実施前の安静時および実施時の多裂筋及び最長筋の筋厚の測定を行い,その差を比較した.【結果】 テスト実施時の脊柱アライメントにおいては,腰椎前弯角度および仙骨傾斜角度において有意な差を示した.各テストにおける安静時およびテスト実施時の脊椎弯曲の変化量においては、腰椎前弯角度のみに有意な差を示した.筋収縮時の筋厚および腰背部持久力時間においても有意な差を示した.【結論】 本研究の結果より新テストは,脊椎後弯変形が著明もしくは痛みなどで身体機能が低下している対象者への体幹筋持久力評価としてより適切に実施可能である事が示唆され,一方伊藤テストは,わずかな脊椎後弯変形,若年層,アスリートへの体幹筋持久力評価としてより適していることが示唆された.P-096 15 週間の免荷を要した多発外傷例への理学療法介入~重心動揺計・アライメント評価から介入へ繋げた一例~佐々木 健人1),川嶋実里1),桂田功一1),石橋香里1),齋藤夕紀1),平野健大1),鈴木壽彦1),山田健治1),木下一雄1),樋口謙次1),新見昌央1)1)東京慈恵会医科大学附属柏病院 リハビリテーション科key words 多発外傷・重心動揺計・免荷【はじめに】 多発外傷による骨アライメント変化および長期免荷による足関節周囲筋に筋力低下を呈した症例を担当した.本症例への介入において重心動揺計を用い重心位置,歩行時の足圧分布を評価し,アライメント評価と合わせて問題点の抽出と介入へ繋げ,良好な結果を得たため報告する.【症例紹介】 症例はX 日に脚立から転落し右リスフラン関節脱臼骨折,左踵骨骨折を受傷した20 歳代の男性である.X + 10日に左足部に対し観血的整復固定術を,X + 18 日に右足部に対し観血的整復固定術および靱帯再建術を施行した.X + 33 日より右PTB 装具,左グラフィン装具装着下でPT 介入が開始され,X + 51 日に自宅退院し装具免荷のまま外来通院となった.X + 109 日に右内固定材抜去術を施行し両下肢全荷重が許可された.尚,症例には本発表の意義と目的を口頭にて説明し同意を得た.【結果】 全荷重開始後の初回評価でROM は左右とも良好であり,MMT(右/ 左)は足底屈筋2 + /2 +,その他足関節周囲筋が4 ~ 5 であった.アライメント評価ではLeg HeelAlignment(以下LHA)が5°/12°,アーチ高率は20.4%/13.0%であった.また静止立位での重心位置は右後方へ偏移しており,歩行時の足圧分布では左母趾および母趾球の早期接地が観察された.上記から足部アライメント改善を目的とした足趾圧迫練習を筋力ex,DYJOCex,バランスex,歩行練習に加え実施し,6 週後の最終評価ではLHA が8°/8°,アーチ高率は20.4% /16.7%となった.また静止立位での重心位置は前後左右正中となり,歩行時の足圧分布は母趾および母趾球の早期接地が軽減した.【考察】 初期評価より不良な足部アライメントが重心偏移および歩行障害を惹起したと考えた.その問題点に対し足趾屈筋群,後脛骨筋,足底筋膜の筋活動増大を目的とした足趾圧迫練習を追加した.結果,舟状骨が頭側へ引き上げられ内側縦アーチが高まることで重心偏移および歩行障害の軽減に繋がったと考える.