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概要

抄集録

41P-081 外来での視覚的な生活指導により運動習慣定着し身体機能・心収縮機能が改善した一例高木秀明1),松永康平1),小山紗千2),関口麻理子1)1)船橋二和病院 リハビリテーション科2)船橋二和病院 循環器内科key words 心不全・外来リハビリテーション・視覚的指導【目的】 心臓病患者に対する運動療法において, 患者教育や運動習慣を含めた生活指導は, 心疾患の再発予防として重要とされている. 今回, 退院後の定期的な外来リハフォローの中で運動習慣の定着が行え, 身体機能・心機能が向上した集中治療後症候群の症例を経験したので報告する.【症例紹介】 70 代男性. 急性心不全, 合併症は高血圧. 病前は屋内外自立, 運動習慣はなし.【経過】 急性心不全による呼吸不全で人工呼吸器管理にてHCU入院. 抜管翌日の入院+5 日より理学療法開始.22 日後退院. 退院+12 日より外来リハにて介入. 外来リハは,3 ヶ月間実施しその後3 ヶ月後に運動習慣の確認. 有酸素運動とレジスタンストレーニングとともに生活指導(食事・運動)を実施した. 生活指導はノートを活用し, 日々の血圧や体重に加え運動内容などを記載し. 外来リハ時に確認, 視覚的・口頭でのフィードバックを実施した. 入院時と外来リハ終了時の心機能(EF,LVEDd)と身体機能(筋力,6MD, 歩数, 自覚症状)の変化にて効果判定をした. なお, ヘルシンキ宣言に基づき対象患者に報告の趣旨と目的を説明し同意を得た.【結果】 外来リハ開始後より運動習慣の定着が行え,1 ヶ月後にはノートを活用した生活管理が定着した. 以降6 カ月間毎日実施することができた. 外来リハ終了時には, 心臓収縮能(EF:42.8 → 64.5%,LVEDd:54.7 → 41.0mm)が正常となり, 身体機能(握力:24 → 30kg,6MD:355 m→ 377m, 歩数:1500 → 5000 歩/ 日, 膝伸展筋力:左33Kgf, 右28.8Kgf)と改善し, 疲労感の軽減や抑うつ症状の軽減がみられた.【考察】 心リハ外来での運動習慣の定着・継続を目的とした患者自身が自己管理できるノートを用いた. 視覚的にフィードバックする事で患者自身が運動に対して意識でき運動の継続に繋がり, 心機能・身体機能改善に繋がり社会復帰を達成した.【まとめ】 外来でのノートを用いた生活指導は運動習慣の定着化を促し心機能・身体機能改善につなげることができた1 例であった.P-082 心室性不整脈が頻発するも,心臓リハビリテーションが有効であった症例舘野純子1),瀧谷春奈1),稲葉沙央莉1),猿子美知1),赤池幸恵1),坂英里子1),宮村大治郎1),門手和義1),明石直之2),宇賀田裕介2),永井勝信1)1)自治医科大学附属さいたま医療センター リハビリテーション部2)自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器内科key words 心室性不整脈・心臓リハビリテーション・運動耐容能【目的】 心室性不整脈が頻発する症例に対する運動療法の効果について検討する.【症例提示】 72 歳,男性.X 年,健診にて心室性期外収縮(PVC)頻発を指摘されていた.X+1 年PVC に対してアブレーション施行するも心外膜側由来のPVC のため焼灼困難と判断し経過観察となっていた.X+3 年7 月22 日,急性心筋梗塞を発症し当院救急搬送.右冠動脈房室枝(#4AV)と後下行枝(#4PD)に完全閉塞を認め,潅流領域の広い#4PD に対して冠動脈インターベンションを施行した.#4AV は潅流領域が狭く,薬物療法継続の方針となった.退院時(7 月26 日)の心機能はEF61%,下壁の壁運動が低下しており,ホルター心電図では総拍数が88463 拍,PVC は総拍数の31%に出現,最大は3 連発であった.【運動処方】 10 月6 日心肺運動負荷試験(CPX)施行.10 月12 日から5 ヵ月間,外来監視型心臓リハビリテーションを施行した.通院頻度は週1-2 回,運動の種類はレジスタンストレーニングと有酸素運動,運動強度は自覚的運動強度とCPX の結果に基づいて処方した。運動療法中は2 段脈が頻発,PVC ショートランの出現歴があり,自覚症状や血圧を管理しつつ介入した.【結果】 開始時と5 ヶ月後のCPX では,PeakVO216.1 → 21.4kg/ml/min,MaxLoad84 → 113W と改善を認めた.また,膝伸展筋力は体重比0.52 → 0.60 と改善を認めた.さらに,週5 回程度の運動習慣がつき,非監視型運動療法への移行が可能となった.【考察】 心室性不整脈を有する患者に対する運動療法は,一定の見解が得られていない.今回,運動耐容能改善が得られた因子として,骨格筋の強化が図れたことが一要因であると考える.したがって,適切な運動処方や運動指導により,心室性不整脈を有する患者に対する運動療法は運動耐容能改善に効果的であり,非監視型運動療法への移行も可能であると考えられた.なお,本症例報告はヘルシンキ宣言に沿い対象者に同意を得たものである.