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概要

抄集録

34P-067 中~高齢健常女性におけるサルコペニアに関する年代別の検討~今後の一次介護予防実施に向けて~小田桐峻公1),小武海将史1),喜多智里1),奥壽朗2)1)介護老人保健施設 ハートケア湘南・芦名2)大阪人間科学大学 人間科学部 理学療法学科key words サルコペニア・老年症候群・一次予防事業【目的】 中~高齢健常女性での年代別サルコペニアに関する検討を行うことである。【方法】 研究の目的と内容を説明し同意を得た健常女性73 名(41 ~ 95 歳)を年齢で40 代、50 代、60 代、70 代、80代以上に分類した。リハビリテーション栄養学会サルコペニア診断基準に従い、筋量:下腿最大周径,筋力:握力,身体機能:10m 歩行速度を測定した。統計ソフトSPSS11 を使用し群間での指標の平均の差の検定を一元配置分散分析および多重比較で行い5% を有意水準とした。各群のサルコぺニアが疑われる者及び各指標のカットオフ値を下回る者を百分率で比較した。【結果】 各指標の平均は、筋量(cm)40 代34.8,50 代33.5,60代33.7,70 代34.5,80 代以上31.9 で40 代と80 代以上の間、同様に筋力(kg)28.3,26.4,23.7,17.4,18.7 で40 代と60 代・70 代・80 代以上および50 代と70 代・80 代以上さらに60 代と80 代以上の間、身体機能(m/sec)1.38,1.37,1.41,1.41,0.99 で80 代以上とそれ以外の間に、それぞれ差を認めた(p< 0.05)。サルコペニアが疑われる率(%) は、40 代0,50 代0,60 代0,70 代6.4,80 代以上28.5、各指標のカットオフ値を下回る率(%) は、40 代筋量0,筋力0,身体機能0、同様に50 代10,0,0%、60 代0,25,0,70 代9.6,38.7,6.4、80 代以上35.7,64.2,50 であった。【考察】 加齢に伴いサルコペニアが疑われる率が増加、筋量は保持されているが筋力・身体機能は早期に低下していた。筋力と身体機能の低下の発現年齢の違いに関し、筋力が低下しても予備能力でADL・QOL は遂行する。しかし、一層の加齢・老年症候群が加わる事で生活機能低下につながると考えられる。中年健常者においてもサルコペニア(虚弱)の進行は認められた。予防事業を行うにあたり地域の専門職と連携し中年期より虚弱高齢者を作らない取り組みを行う必要がある。P-068 当院における精神疾患を有した切断患者のリハビリテーション調査濱田賢二1),石橋雄介2),奥出聡1),上薗紗映1)1)平川病院 リハビリテーション科2)秋津鴻池病院key words 切断・精神疾患・調査【はじめに】 当院は精神科単科病院であり、常勤セラピストを配置し身体疾患を有する精神疾患患者に対しても積極的に治療を行っている。今回、精神疾患を有する切断患者のリハビリテーションについて調査・検討したので報告する。【倫理的配慮】 本研究は当院倫理委員会の審査を受け承認を得ている。【方法】 2006 年1 月~ 2016 年12 月までの10 年間に当院に入院しリハビリテーション(以下リハビリ)を実施した2557 名のうち切断患者13 名(男性8 名、女性5 名:平均年齢53.2 ± 17.4 歳)について、精神疾患分類・切断部位・終了時移動手段・転帰・受傷機転・リハビリ拒否の有無について調査した。【結果】 精神疾患分類はICD-10 における分類で認知症・器質性精神病2 名、アルコール依存症3 名、統合失調症6 名、うつ病・躁うつ病1 名、その他1 名であった。切断部位は大腿切断5 名、下腿切断7 名、大腿切断+ 下腿切断1 名で、切断側は片側11 名、両側2 名であった。終了時移動手段は車椅子レベル7 名、歩行6 名となった。転帰は自宅5 名、自宅以外8 名であった。受傷機転は飛び降り3 名、飛び込み3 名、アルコール依存に合併した内部障害4 名、内部障害による壊疽2 名、コンパートメント症候群1 名であった。治療拒否の有無は、なし12 名、あり1 名であった。【考察】 今回の結果から当院における切断患者では、精神疾患から切断に至る理由についても多彩である。そのなかには自殺企図による飛び降りや飛び込み、アルコール依存に合併した内部疾患による切断など精神科特有のものが多い結果となった。精神疾患を対象にした切断患者の先行研究は1題のみであり、対象も轢断が多く純粋に比較できるものではなかった。今後は更にデータを蓄積し、精神症状と治療成績への関係等について調査していきたい。