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概要

抄集録

22P-043 適切なインソール素材硬度の検討-立方骨部に着目して-中島直登1),大矢卓史1),小野ゆう子1),星佑侑1)1)医療法人社団和風会所沢中央病院 リハビリテーション科key words インソール・表面筋電図・股関節外転筋力【目的】 近年、インソールは医療現場やスポーツ現場など様々な臨床場面で幅広く用いられ、作成には多種多様な素材が使用されている。しかし、インソール素材硬度の選択に対する報告は渉猟した限りまだない。そのため、今回立方骨に対して硬度の異なる2 種類のパッドが外転筋群の筋出力に及ぼす影響を筋電図学的に検討し報告する。【方法】 距骨下関節評価において中間位が示唆された健常成人19 名(男性10 名、女性9 名、平均28 ± 5.2 歳)を対象とし被験者に研究の趣旨を説明し同意を得た上で行った。測定時のパッドとして、硬性素材(ショア硬度:68 shore A)、軟性素材(ショア硬度:18 shore A)1cm を用い、立方骨部に貼付した。片脚立位時における外転筋群筋活動及び側方動揺を測定し、測定筋は中殿筋中部繊維とした。筋活動の測定には多チャンネルテレメーターシステムWEB1000 を用い、被検筋に対してはAldo の方法に準じて表面電極を貼付した。側方動揺に関しては、動画解析ソフトDartfish を用い脛骨傾斜角度の変化を計測した。統計的解析には、各素材の使用前と使用時の変化を対応あるt 検定を用い、統計学的有意水準は5%とした。【結果】 硬性素材、軟性素材使用時における筋活動の変化において有意な差はみられなかった。また、側方動揺の変化に関しても軟性素材の使用における動揺の減少はみられるものの両素材共に有意な差はみられなかった。【結論】 本研究の結果より、立方骨に対してパッドを使用することで外転筋群の筋出力の向上は見られるが、素材による筋出力、側方動揺に対する変化は示されないことが示唆された。よって、インソール作成時において立方骨に対する素材の検討は除外されると考えられる。しかし、本研究に関して距骨下関節中間位を対象としたため今後、距骨下関節における回内・外位やその他の足底部に対する検討が必要だと考える。P-044 体幹前屈テストとハムストリングスの筋硬度の関係について~柔軟性テストには半腱様筋が影響している~林友則1),中山恭秀1),山川仁憲2),渡辺賢3)1)東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション科2)東京慈恵会医科大学附属病院超音波画像診断センター3)首都大学東京大学院人間健康科学研究科key words 超音波画像解析・筋硬度・ハムストリングス【目的】 一般的に、ハムストリングスの柔軟性を評価する方法は角度法と距離法に分かれ、下肢伸展挙上テスト(以下SLR)と長座体前屈が多く用いられている。大腿二頭筋(以下BF)、半腱様筋(以下ST)、半膜様筋(以下SM)で構成されるハムストリングスの筋硬度とSLR 角度を比較した報告は散見されるが、長座体前屈距離との関係性について明らかにした報告はない。そこで今回、柔軟性評価とハムストリングス各筋の筋硬度の関係を明らかにすることを目的とした。【方法】 被験者は既往のない健常成人8 名( 男性4 名女性4 名)とし、左下肢を対象とした。筋硬度は超音波診断装置(GEヘルスケア・ジャパン、LE9)を用い、ハムストリングス各筋の筋硬度を計測した。測定位置は坐骨結節と内側上顆,外側上顆を結ぶ線の中点とした。長座体前屈は長座体前屈測定器(TOEI LIGHT、ST-1)を用い、文部科学省の新体力テストの要綱に準じ計測を行った。SLR は対象者を仰向けに寝かせ補助者が股関節を他動的に最大まで屈曲させた位置で静止させ、角度計にて計測した(ICC(1.2)=.89)。統計処理は統計ソフトSPSS を用いPearson の相関係数による解析を行った。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は本学倫理委員会の承認を受け、ヘルシンキ宣言に則り実施した。受付番号28-119(8362)。【結果】 ST の筋硬度と長座体前屈距離は有意な正の相関を認め(r=.669,p=.048)、またSLR の角度とも有意な正の相関を認めた(r=.700,p=.039)。BF,SM と、柔軟性評価に関して相関を認めなかった。【考察】 ST の筋硬度が高値であるほど、長座体前屈距離とSLR角度が増加する結果となった。ST の中央背側には筋画があり,近位は紡錘状筋、遠位は羽状筋の構造になっている。先行研究によると、ST の羽状角はSLR により,他の筋に比べ有意に減少すると報告している。腱成分を含むST 筋腹の硬度が高いことにより、筋線維への伝導効率が高まり,柔軟性テストの結果が向上したと考える。