ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

抄集録

7P-013 大学4 年生における国家試験受験前の気分変動および気分障害とストレス対処法との関連芹田透1),平林茂1),高田治実1),鳥山実1),江口英範1),菅沼一男1),豊田輝1),眞鍋克博1),眞保実1),塚田絵里子1),金子千香1)1)帝京科学大学 医療科学部 東京理学療法学科key words 国家試験・気分変動・ストレス対処法【目的】 国家試験受験(以下、受験)を控えた学生はストレスの多い状況となる。本研究では、学生支援の一助とするため、受験前にみられる学生の気分変動を調査し、加えて気分障害の程度とストレス対処法との関連を検討した。【方法】 対象は4 年制大学理学療法学科に在籍する4 年生62名(男性36 名、女性26 名、21.8 ± 0.8 歳)とした。気分の評価としてPOMS2(profile of mood states secondedition)を受験日の4 ヶ月前、2 ヶ月前、1 週前に実施し、ネガティブ指標(5 項目)とポジティブ指標(2 項目)および気分障害の指標となる総合的気分状態(TMD)得点を算出した。ストレス対処法の評価としてCISS(copinginventory stressful situations)を受験日の4 ヶ月前に実施し、対処法別(課題優先・情動優先・回避優先)の得点を算出した。統計処理は、時期別の気分の比較にはFriedman 検定に加え、Wilcoxon 検定をHolm 法にて補正した多重比較を用い、ストレス対処法と全期TMD との相関の検討にはSpearman の順位相関係数を用いた。統計ソフトはEZR を使用し、有意確率は5%とした。なお、本研究は大学の倫理委員会の承認を受け、対象者から参加の同意を得て行った。【結果】 POMS2 のネガティブ指標のうち「怒り- 敵意」、「疲労-無気力」、「緊張- 不安」、「抑うつ- 落込み」は、受験1 週前が高値を示し、逆に、ポジティブ指標である「活気- 活力」と「友好」は、1 週前が低値を示した。また、CISS の情動優先対処得点と全期のTMD 得点には低~中程度の正の相関がみられた(相関係数0.31 ~ 0.58)。【まとめ】 受験直前は学生のネガティブな気分が高まり、ポジティブな気分は低下していた。また、ストレスに情動的反応(自分を責める・腹を立てる・動揺するなど)で対処する学生ほど気分障害を生じやすい傾向がみられた。P-014 着座動作における危険認識の観察者による差の検討―理学療法士と学生による比較―村山由紀1),加藤宗規2),柊幸伸2),丸山仁司3),菅沼一男4),芹田透4)1)倉田会 くらた病院 リハビリ室2)了徳寺大学 健康科学部 理学療法学科3)国際医療福祉大学 保健医療学部 理学療法学科4)帝京科学大学 医療科学部 東京理学療法学科key words 危険認識・着座動作・観察【目的】 本研究は,着座動作における観察からの安全の判断において,経験による違いを理学療法士と学生で比較検討した.【対象と方法】 対象は,6 年以上の臨床経験を有する理学療法士(以下,PT)15 名(男性7 名,女性8 名,平均年齢37.3 ± 7.9 歳)ならびに理学療法士養成学校4 年学生(以下,学生)28名(男性12 名,女16 名,平均年齢21.7 ± 0.6 歳)であった.方法は,健常男性の仙骨部に装着した加速度センサー(MicroStone 株式会社製MVP-RF8-AC)により着座時の加速度を計測し,加速度が異なる4 つの着座動作映像を作製し,PT 群と学生群に視聴させた.映像は映像1 が最も遅く,映像4 が最も速い着座とした.映像を視聴後Visual Analogue Scale を用い,外傷の危険(0:危険,100:安全),動作指導の必要性(0:感じる,100:感じない),動作の技術性(0:下手,100:上手)について,PT 群と学生群の差について検討した.統計処理は,各質問における2 つの対象群間の比較を映像ごとにMann-Whitney のU 検定を用い検討し,有意水準は5%とした.なお,統計ソフトはSPSS14.0J for Windows を使用した.【説明と同意】 対象者には,研究内容について十分に説明し実験の途中でも実験の中止を許可すること,および取得データは研究以外で使用しないことを説明し承諾を得た.【結果】 両群間の比較では,外傷の危険および動作指導の必要性において,映像4 で有意差がみられ学生群が高値を示した.また,動作の技術性において,映像1 で有意差がみられ学生群が低値を示した.【考察】 最も速い着座動作を見た時に,PT と学生間で差が認められたことから,PT が外傷の危険を感じ動作指導が必要であると考えている着座速度でも,学生はPT に比べて危険と認識していない可能性があることが示唆された.臨床で学生を指導する時は,PT と学生間で動作時に危険と認識する運動速度に違いがあることに留意し学生を指導する必要があると考えられた.