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概要

抄集録

5P-009 リハビリテーション関連職種による喀痰吸引の現状調査及び院内教育の検討須藤知哉1)1)株式会社 日立製作所 ひたちなか総合病院 リハビリテーション科key words 喀痰吸引・院内教育・吸引手技の定着【はじめに】 当院では2012 年4 月より、リハビリテーション関連職種(以下、リハスタッフ)に対し、喀痰吸引(以下、吸引)の院内教育を行っている。本研究ではリハスタッフによる吸引の現状や院内教育等について把握するため、当院及び茨城県内の医療機関(以下、他院)のリハスタッフにアンケート調査を実施した。調査により抽出された問題点や他院の院内教育等を基に当院の院内教育を見直し、より安全な吸引手技の定着を図ることを目的とした。尚、本研究において、倫理的配慮に考慮し調査を行った。【対象及び方法】 当院における調査は、リハスタッフ49 名(臨床経験2~ 4 年目:10 名、5 ~ 7 年目:25 名、8 年目以上:14 名)に対し、アンケートを実施(回収率100%)。他院における調査は、茨城県内の30 病院を対象に、郵送によるアンケートを実施(回収率63%、30 病院中19 病院)。【結果と対策】 院内教育を修了し、臨床で吸引を行えるリハスタッフの割合( 以下、吸引自立率) は、当院45%、他院は平均48%であった。当院の年代別調査結果では、2 ~ 4 年目リハスタッフは吸引自立率が20%と最も低く、吸引を自立していない原因として「吸引技術に不安がある」と回答した割合は50%と最も多い状態であった。他院では、「呼吸介助の勉強会」や「リハスタッフ間での吸引体験」等の院内教育を実施している病院があった。以上より、当院の対策として2 ~ 4 年目リハスタッフに対し、「呼吸アセスメント・呼吸介助等の勉強会」や「リハスタッフ間での吸引体験」を計3 回実施した。対策後の調査では、2 ~ 4 年目リハスタッフの吸引自立率は40%に増加し、吸引技術に不安を感じている割合は16%に減少した。【考察】 今回、経験年数の少ないリハスタッフを対象に「勉強会」や「吸引体験」等の対策を複数回実施したことで、吸引に関する知識向上や手技の定着を図ることができ、不安感の軽減や吸引自立率の増加に繋がったと考えられる。P-010 当院における院内リハビリBLS コースの取り組み石川雄太1),竹渕希恵2)1)公立藤岡総合病院附属外来センター2)公立藤岡総合病院key words BLS・蘇生・リハビリ【目的】 連携の取れた心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation;以下,CPR) を行うためにはメンバー全員がアルゴリズムの根幹を理解し,トレーニングを積んでおくことが重要である.また,正確かつ迅速なBasic Life Support( 一次救命処置;以下,BLS) の開始は効果的な二次救命処置に繋がる.当院では標準化された救急蘇生法を習得し,救命の現場で有効に機能できるスタッフを育成するためリハビリ独自のBLS コースを実施している.今回はそのコース内容と実施したアンケート結果,実際の蘇生時の対応結果をまとめて報告する.【方法】 コースは毎年1 回2日間実施しており,スキルとシナリオで構成される.スキルは1.初動からCPR,2.気道管理,3.AED,4.発見からAED までの通しの4 部構成とした.シナリオは実際にリハビリで想定される急変のシナリオとし,導入→目標設定・役割分担→実践→フィードバック・解説をシナリオ毎に行った.後日,受講生とインストラクターへアンケートを実施した( 匿名化し報告の同意を得た).また,I/A レポートから実際の蘇生時の対応結果を検索した.【結果】 アンケートでは,受講生からは「具体的な内容で勉強になった」,「良い復習になった」など良好な反応であった.インストラクターからは「支援要請コールの方法や救急カートの場所などより具体的な内容を盛り込んでも良い」などの意見が出された.リハビリ実施時の急変への対応は,支援要請コールとCPR への参加が2 件報告された.【結論】 心停止の際に初動として行われる処置は定型化されており,その中でもBLS が適切に行われることは最も重要な1つである.しかし,記憶は3 ヵ月もすると薄れ,トレーニングの効果が落ちる.そのため,本コースのように毎年継続して行うことは有意義であり,実際にリハビリ実施時の急変への対応に活かされていた.今後も継続し,二次救命処置も含めたコースなどへの参加も促していきたい.