ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

抄集録

40O-079 膝関節鏡視下半月板縫合術患者に対する筋力測定器ロコモスキャンの有用性郷間光正1),岩本久生1),鈴木英一2)1)戸田中央医科グループ 医療法人 横浜柏堤会 戸塚共立第2病院 リハビリテーション科2)戸田中央医科グループ 医療法人 横浜柏堤会 戸塚共立第2病院 整形外科key words 半月板縫合術・術後早期・筋力測定【はじめに】 膝関節鏡視下半月板縫合術後の早期は荷重や可動域を制限しながら訓練を進めるのが一般的である.ロコモスキャンアシストフレーム付き( 以下AFLS,アルケア社製)は大腿四頭筋の等尺性筋力の測定・訓練を行う機器である.膝軽度屈曲位で測定するため術後早期から安全に使用でき,簡易的かつ速やかで自主訓練としてbiofeedbackも行うことができる.今回 AFLS を使用して術後早期より安全に筋力を測定しながら訓練が行え,良好な筋力改善が得られたため報告する.【説明と同意】 本研究はヘルシンキ宣言に基づき説明し文書にて承諾を得た.【方法】 対象は右膝内側半月板損傷の15 歳男性.ジョギング中に膝を捻り受傷.関節鏡視下にて右膝半月板の縫合術を施行し,術後:非荷重・0 - 60°,1 週:0 - 90°,2 週:部分荷重,4 週:全荷重・0 - 120°,6 週:0 - free のプロトコルでプログラムを実施した.AFLS による測定は膝軽度屈曲位での等尺性膝伸展筋力とした.測定後は訓練モードを選択し自主訓練( 最大筋力の60%,負荷時間10 秒,10 回× 3) を依頼した.最終日に等速性筋力測定器(BIODEX SYSTEM4,BIODEX 社製)を用いて等速性筋力の測定を行った.【結果】 AFLS による筋力測定の結果は,術前患側458/ 健側580N(78%),術翌日は112/584N(19%),術後80 日目は852/816N(104%)であった.術後23 日目に術前筋力を超え,術後80 日目に患側が健側筋力を上回った.等速性筋力では術後87 日目の最大筋力が60,180,300°/sec の角速度で健側の87%,88%,91%であった.【考察】 一般的な縫合術は運動の部分復帰が約4 カ月で等速性筋力は健側の80%以上が必要だが,本症例では87 ~91%と目標筋力を3 カ月以内に獲得できた.今回,荷重や可動域の制限がある中で,術後早期より安全かつ経時的に測定が行え,適宜最適な負荷量で訓練が行えた.その結果AFLS による等尺性筋力は104%となり,等速性筋力で87 ~ 91%と良好な結果が得られた.O-080 しゃがみ込み動作獲得に至った右脛骨・腓骨遠位端骨折を呈した一症例井波博1)1)ひたちの整形外科key words 距骨後方移動・短腓骨筋・長母指屈筋【はじめに】 脛骨骨幹部骨折は四肢長管骨骨折で最も頻度が高く,日常遭遇することの多い骨折である.今回,右脛骨・腓骨遠位端骨折を呈した症例の理学療法を実施する機会を得て受傷前と同様のしゃがみ込み動作獲得に至った.ここに若干の考察を加えて報告する.尚,患者には本発表の意義と目的を書面にて十分に説明し同意を得た.【症例紹介】 年齢:50歳代.性別:女性.診断名:右脛骨・腓骨遠位端骨折.現病歴:登山中に転倒受傷し,翌日当院入院.受傷後5日目ORIF施行.【外来理学療法開始時評価(術後50日目)】 疼痛:内果後方に圧痛+ 短腓骨筋伸張痛+他動背屈時・しゃがみ込み時距腿関節前外側部に疼痛あり.徒手的に距骨後方誘導下では疼痛消失ROM‐t(R/L):底屈50°/60°背屈15°/20°荷重位背屈(R/ L):15°/30°母趾MTP背屈最終角度に左右差あり.しゃがみこみ困難.【最終理学療法評価(術後250日目)】 疼痛:内果術創部安静時痛・圧痛+ 腓骨筋伸張痛-ROM‐t:(R/L):底屈60°/60°背屈20°/20°荷重位背屈(R/L):30°/30°母趾MTP背屈角度左右差なし.しゃがみ込み自立. 【考察】 本症例は脛骨・腓骨に斜骨折を呈し,脛骨は天蓋部前外側まで骨折が及んでいた.評価より短腓骨筋伸張痛と母趾MTP関節背屈可動域の左右差の存在,背屈時に距腿関節前方でのインピンジメントが距骨後方誘導下での背屈強制で疼痛が消失したことより背屈制限の原因は,PB,FHLの伸張性低下に伴う距骨後方可動性の低下と考えた.この背屈制限はインピンジメントの確認より脛骨天蓋前外側骨折部へのストレスも考えられたことから,治療は主にFHL,PBのストレッチングと徒手的に距骨後方移動操作を実施し後方関節包のストレッチングを行った.結果,距骨の円滑な後方移動が可能となり疼痛なくしゃがみ込みが可能となったと考える.