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概要

抄集録

33O-065 理学療法学科学部生における興味のある専門分野の縦断的研究石坂正大1),久保晃1),金子純一朗1),野村高弘1),堀本ゆかり2),韓憲受1),貞清香織1)1)国際医療福祉大学 保健医療学部 理学療法学科 2)国際医療福祉大学 小田原保健医療学部 理学療法学科key words 理学療法専門分野・興味・縦断研究【目的】 本学理学療法学科学部生の大半はスポーツ分野での活躍を動機に入学する傾向がある.学修や臨床実習を経て、理学療法専門分野に対する興味の変化を縦断的に分析する.【方法】 平成28 年度理学療法学科学部4 学年98 名とし,対象者の同意を得てアンケートを行った.なお,国際医療福祉大学の研究倫理委員会の承認を得た(承認番号:15-Io-4).アンケートは日本理学療法士協会の7 専門分野と23 専門領域から最も興味のある分野と領域を選択させた.アンケート実施時期は,2 学年前期,3 学年前期,3 学年後期,4 学年後期の計4 回実施した.縦断的変化を明らかにするために期待度数を2 年前期の回答者数とし,計4 回の縦断的変化を出現度数としたχ 2 適合度検定を行った.【結果】 2 学年前期より興味のある専門分野として回答する学生数が有意に増加する専門分野は,基礎,神経,内部分野であり,減少する専門分野は運動,物理,教育分野であった.特に,2 学年前期では,運動器が89 名中56 名(63%)と多くの学生が最も興味のある分野として選択していた.最も興味のある専門領域においては2 学年前期ではスポーツ49 名(55%)が最も多い回答数であるが,その数は徐々に減少し,4 学年後期では脳卒中と運動器に続いて3 番目となるのが特徴であった.脳卒中と運動器は3 学年前期より徐々に興味のある学生が増加し,循環と呼吸は4 年後期で興味を持つ学生が増加する.【考察】 2 学年と3 学年では日常の理学療法士の臨床を対象とした脳卒中,運動器を中心とした授業が展開されることや臨床実習がスポーツから他の専門分野への興味を移行していると考えられた.【まとめ】 学部生のスポーツ分野の興味は,3 学年以降に徐々に減少し,4 学年後期では脳卒中,運動器,スポーツの順で興味を持つ学生が多いことが明らかとなった.O-066 多職種同時実習の中でみたチーム形成とその変遷小串健志1),藤田聡行1),首藤佳子1),鈴木智子1),石橋尚基1)1)新八千代病院 リハビリテーション科key words 臨床教育・臨床実習・チームアプローチ【目的】 『臨床実習教育の手引き 第5 版』では,回復期施設での指導ポイントとして「チームアプローチ」が明記されている.当院では,上記の指導ポイントに対し,多職種同時実習を行っている.また,当実習形態は,チームアプローチの疑似体験が可能であったと報告した.今回,同様の実習形態を実施することにより,チームを形成すると共にその移り変わりを確認したので報告する.【方法】 実習形態として,PT・OT・ST の実習生に同一症例を担当させ,合同での模擬カンファレンスと協同学習を毎日の実習に盛り込ませた.模擬カンファレンスの内容を自由記載させ,考えの枠組みを整理させ提出課題とした.今回,提出課題より単科での評価,情報共有,協同学習の割合を集計し比較した.本研究は,ヘルシンキ宣言の趣旨に沿い,対象者に書面にて説明し同意を得た.【結果】 実習開始後1 ~ 2 週目では,単科での評価が94.0 ~100.0%と大半を占め,PT は身体機能を中心とした評価,OT はADL 等の動作場面の評価,ST は摂食嚥下とコミュニケーションの評価といった専門性が確認できた.3 週目では単科での評価75.0%,情報共有25.0%と分担が生まれ,共通言語への理解を深めた.互いの専門性を再確認できた.4 週目には39.0%と61.0%と逆転した.その後,終盤には生活動作や目的動作といったテーマを掲げ,89.0 ~ 100.0%と協同学習が大半を占めた.【結論】 実習全体を通し共同学習では,各療法の専門性から他職種の理解及び多角的な症例の検討を経て,症例に対し共通の目標に向けたアプローチ・役割分担へと移り変わった.専門性のみでなく,情報を共有し協同して症例に向き合うことにより,より専門性に特化した役割を見出すことに繋がっていた.チームアプローチが,多職種との模擬カンファレンスで疑似体験できるだけでなく,他職種との関わりの中で専門性をさらに見直すこともできる実習形態であると考えた.