ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

抄集録

31O-061 理学療法学生の日常生活ソーシャルスキルおよびソーシャルサポートは男女で異なるか樋口大輔1),越後あゆみ2)1)高崎健康福祉大学 保健医療学部 理学療法学科2)東北メディカル学院 理学療法学科key words 理学療法学生・ソーシャルスキル・ソーシャルサポート【目的】 本研究の目的は、理学療法女子学生が臨床実習において男子学生よりも大きなストレス反応を示す要因としてソーシャルスキルおよびサポートの男女差が関係しているかどうかを検討することであった。【方法】 高崎健康福祉大学倫理審査委員会での審査を経て同大学学長の承認を得た(承認番号:2827)。ある4 年制養成校1 校の3 年生35 人(年齢の中央値22 歳;男性18 人、女性17人)を対象に横断的に調査した。調査項目はソーシャルスキル(大学生版日常生活スキル尺度:以下、DLSS)とソーシャルサポート(大学生用ソーシャルサポート尺度:以下、SSS)であり、それぞれの得点は高いほど当該スキルが高い、またはサポートが豊富であることを意味する。各調査項目の得点をBrunner-Munzel 検定にて男女間で比較した。危険率5%を有意水準とした。【結果】 男子/ 女子学生のDLSS 得点の中央値はそれぞれ計画性が6/6 点、情報要約力が6/6 点、自尊心7/7 点、前向きな思考8/7 点、親和性8.5/10 点、リーダーシップ6/6点、感受性8/10 点、対人マナー10/10 点であり、感受性において有意な差を認めた(p = 0.00)。また、男子/女子学生のSSS 得点の中央値はそれぞれ評価的サポート28.5/32 点、情報・道具的サポート21/24 点、情緒・所属的サポート18/19 点であり、評価的サポート(p = 0.00)と情報・道具的サポート(p = 0.02)において有意な差を認めた。【考察】 女子学生は男子学生と比較して感受性が高い上、自らを評価・助言してくれる人々に恵まれていた。これらの結果は女子学生が男子学生よりも臨床実習中のストレス反応が大きかったとする報告と一見矛盾した。男女で差がみられたソーシャルスキルおよびサポートは臨床実習中のストレスを効果的に処理する資源ではない可能性がある。【まとめ】 理学療法学生のソーシャルスキルおよびサポートは男女で異なっていたものの臨床実習中のストレス反応の男女差の要因を説明するには至らなかった。O-062 教育・指導方法についての現状調査木島隆1)1)信州リハビリテーション専門学校 理学療法学科key words アンケート・クリニカルクラークシップ・教育【目的】 臨床実習の在り方に問題視される場面が多くなってきている. 臨床実習の問題は多義にわたると思われるが, 統一した教育方法や評価がされていないことも原因と考えられる. そこで教育方法としてクリニカルクラークシップ(CCS)の導入が勧められている. 今回, 実習施設へCCS 導入の同意を得るため, 教育や指導方法の認識について現状調査を行ったので報告する.【方法】 70施設にアンケート調査を実施した.対象は回答があった51 件, 平均経験年数13.8 年(3 ~ 38 年目)とした. アンケート項目は1.「学生指導・教育への興味」2.「学生指導教育を経験しプラスになったか」3「. 学生教育・指導で苦慮した経験」4「. 教育に関する公的機関の研修会参加の有無」5「. 教育学・教育方法に関する研修会への参加の有無」6「. OJT」7「. 形成評価」8「. OSCE」9「. CCS」10「. CCS 導入について質問事項」とした.項目1~5は「ある」「なし」を, 項目6 ~ 9 は「十分に説明できる」「説明できる」「説明できない」「説明できない」のうち一つを選択してもらい, 項目10 は自由記載とした. 尚, 調査用紙には無記名であること, 単純集計し施設名などが明らかにならない旨を明記し, アンケートに回答したことを同意とみなした.【結果】 アンケート回収率は72.9% であった. 項目1. は「ある」90.2%,2. は「ある」100%,3. は「ある」96.1%,4. は「なし」72. 5%, 5. は「なし」62. 7% であった, 6. は「十分に説明できる」「説明できる」で約50%,7. は「説明できない」「全く説明できない」で約70%,8. は「十分に説明できる」「説明できる」で約45%,9. の「CCS」は「説明できる」で52.9% であった.【考察】 実習に関して興味があり学生の指導はプラスになるとほとんど回答しているが, 教育学や教育方法の研修会への参加率は低かった. これらは教育用語の知識の低下や学生教育・指導での苦慮に繋がるものと考えられる. 導入に際しては教育学・教育方法を含めた研修等を取り入れる必要性が示唆された.