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概要

抄集録

30O-059 地域包括ケア病棟患者の在棟日数に影響を与える因子の検討中村貴栄1),勝見奈生子1),林祐介2),米田若奈1)1)社会医療法人社団 森山医会 森山記念病院2)順天堂大学医学部附属浦安病院key words 地域包括ケア病棟・在棟日数・ADL【目的】 地域包括ケア病棟の在宅復帰率は7 割以上が求められ,在棟日数は60 日以内であるが,在棟日数に影響を与える因子の検討はあまりされていない.そこで,当院地域包括ケア病棟患者を対象に,在棟日数に影響する因子を検討した.【方法】 対象は,2016 年9 月1 日から11 月30 日までの3 ヶ月間に当院地域包括ケア病棟へ入棟し,リハビリ依頼があった患者122 名中,11 月30 日までに退院していない者と他病棟へ転棟した者を除く85 名とした.調査項目は,性別,年齢,急性期病院入院から入棟までの日数,key person が家族か否か,入院前独居の有無,入棟時Barthel Index(BI),退院時BI,転帰が自宅か否か,在棟日数とした.統計解析は,在棟日数とその他の調査項目との関連をスピアマンの順位相関係数又はピアソンの積率相関係数を用いて検討した.更に従属変数を在棟日数とし,独立変数をその他の調査項目とした重回帰分析を行なった.なお,有意水準は5%未満とした.倫理的配慮として,ヘルシンキ宣言に則り,使用するデータは集計結果のみを公表し,個人が特定できないよう配慮した.【結果】 単回帰分析において,在棟日数は入棟時BI とのみ有意な負の相関を認めた(γ = - 0.35,P < 0.01).また,重回帰分析において,在棟日数に独立して関連を与える因子として抽出された項目は入棟時BI のみであった(β =- 0.52,P < 0.01).なお,決定係数は0.16 であった.【考察】 在棟日数の長い者は,転帰先や退院時のADL 自立度等と独立して入棟時点のADL 自立度が低いことが影響することが明らかとなった.この原因は,入棟時点のADL自立度が低い場合には, ADL 自立度の向上だけでなく,環境調節や家族指導等の対応に時間を要したためではないかと考える.一方,重回帰分析の決定係数が低く,入棟時のADL 自立度以外にも影響する因子は多いことが推察されるため,家族背景やADL 介助量等の詳細な評価を加えた上で再度検討が必要と思われる.O-060 有意義なカンファレンスの開催に向けた取り組み~アンケートを用いた現状の分析と今後の課題~島本祐輔1),村澤太二郎1),鈴木舞2),髭村香代2)1)医療法人社団 敬仁会 桔梗ヶ原病院 リハビリテーション部2)医療法人社団 敬仁会 桔梗ヶ原病院 看・介護部key words カンファレンス・アンケート・多職種共同【目的】 カンファレンスはチームアプローチの実践に向け,他職種にて情報共有・Need の確認・目標設定・支援計画の作成・役割の分担を行う重要な場である.しかし,当院ではカンファレンスにむけた情報収集の不十分,目標設定が十分にディスカッションできず有意義なカンファレンスが行えていないことが問題であった. カンファレンスの質の向上のために,スタッフのカンファレンスに対する認識,どのプロセスに問題を抱えているかをアンケートにより調査し,当院のカンファレンスにおける現状の分析と今後の課題の検討をした. なおヘルシンキ宣言に基づき倫理的配慮を行った.【方法】 一般病棟に従事する看護師(18 人),リハビリテーション科スタッフ(以下リハスタッフ25 人)に対し,選択式,直接記入によるアンケート調査を実施した.【結果】 カンファレンスに対する充実度は,51%が充実している,49%が充実していないという結果であった. 各プロセス(1 情報収集・2 目標設定・3 コミュニケーション・4 共通した目標の設定・5 実行)における充実度では,看護師は準備と実行,理学療法士は目標設定,作業療法士はコミュニケーションなど職種により不十分である割合が高い項目に違いがあった.【考察】 カンファレンスの充実度について,管理者側の予想以上に充実しているという声を多く感じた.一方で,カンファレンスの機能・目標を“ 情報共有の場” という不十分な認識で捉えており,コミュニケーションを図ることで充実したと感じているとが課題であると感じた. 管理者・スタッフ間の認識の違いがあることが分かり,アンケートによる情報収集は有意義であることが示唆された. 今後の対策として1,カンファレンスの目的・意義の共有を図るための合同勉強会の開催,2,各職種別の課題点の改善,3,ファシリテーターの育成など,アンケート結果を参考にした対策に取り組んでいく.